[過去ログ] 現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む48 (625レス)
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312(2): 132人目の素数さん [sage] 2017/12/19(火) 22:51:00.75 ID:eFT4s0P8(13/13) AAS
>>305
ちなみに、「3」「4」の関数は単純な形をしているので、
俺が >>310 で指摘した「 limsup の基本的な性質 」を経由せずとも、直接的に
・ x<0 なる任意の x に対して、limsup[y→x]|(f(y)−f(x))/(y−x)|=0 である。
・ x>0 なる任意の x に対して、limsup[y→x]|(f(y)−f(x))/(y−x)|=0 である。
を導くことが可能である。以下で、「3」の関数の場合を書いておく。
なお、「3」の関数とは、f(x)= 0 (x<0), 1 (x≧0) という関数である。
[ x<0 の場合 ]
x<0 なる x を任意に取る。このとき、
sup{ |(f(y)−f(x))/(y−x)| | 0<|y−x|<|x|/2 } = 0 … (1)
が成り立つことを示す。0<|y−x|<|x|/2 なる y を任意に取る。このとき、
y < |x|/2+x < |x|+x = (−x)+x = 0 である。すなわち、y<0 である。
よって、f(x)=0 かつ f(y)=0 となるので、|(f(y)−f(x))/(y−x)|=0 である。
これが 0<|y−x|<|x|/2 なる限り言えるので、確かに (1) が成り立つ。この (1) により、
inf[δ>0] sup{ |(f(y)−f(x))/(y−x)| | 0<|y−x|<δ } = 0
が成り立つことが分かる。すなわち、limsup[y→x]|(f(y)−f(x))/(y−x)|=0 が成り立つ。
[x>0 の場合]
x>0 なる x を任意に取る。上と同じようにして、やはり sup{ |(f(y)−f(x))/(y−x)| | 0<|y−x|<|x|/2 } = 0
が成り立つことが分かる。特に、inf[δ>0] sup{ |(f(y)−f(x))/(y−x)| | 0<|y−x|<δ } = 0
が成り立つ。すなわち、limsup[y→x]|(f(y)−f(x))/(y−x)|=0 が成り立つ。
341(1): 132人目の素数さん [sage] 2017/12/20(水) 16:11:34.21 ID:LeJ8GKPP(1/11) AAS
>>317
>基本的な確認だが、下記に図があるよ
>この図に、同意しますか?
スレ主がそこで上げている話は、今回の話とは関係がない。なぜなら、今回話題になっているのは
Bf :={x ∈ R | lim sup y→x |(f(y) − f(x))/(y − x)|< +∞ }
という集合であり、この Bf の定義には「リプシッツ」という言葉が出て来ないからだ。
Bf は数式だけで明確に定義されているので、余計な言葉を使わずとも、
機械的に判定していけばよいのである。そして、「3」「4」の場合に
・ x<0 なる任意の x に対して、limsup[y→x]|(f(y)−f(x))/(y−x)|=0 である。
・ x>0 なる任意の x に対して、limsup[y→x]|(f(y)−f(x))/(y−x)|=0 である。
が成り立つことを機械的な判定によって導いたレスは >>312 に既にある。
なぜスレ主は >>312 をスルーするのだね?きちんと >>312 を読みたまえ。もはやスレ主は
・ x<0 なる任意の x に対して、limsup[y→x]|(f(y)−f(x))/(y−x)|=0 である。
・ x>0 なる任意の x に対して、limsup[y→x]|(f(y)−f(x))/(y−x)|=0 である。
を否定することでしか例の定理に反論することが出来ないのだろうが、スレ主は間違っているので、
その反論は徒労に終わるのである。>>277 で書いたことをもう一度書くが、スレ主は、
「リプシッツ」という不必要な言葉を振り回した挙句に、その言葉が持つ表面的な響きに
引きずられて、独りで勝手に意味不明な勘違いに陥っているのである。
342(1): 132人目の素数さん [sage] 2017/12/20(水) 16:15:45.24 ID:LeJ8GKPP(2/11) AAS
あるいは、>>312 をどうしてもスルーしたいのであれば、別のやり方も存在する。
まず、lim[y→x] と limsup[y→x] の間には密接な関係があり、次が成り立つことが知られている。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
g:R → R とする。x∈R とする。もし通常の極限 lim[y→x] g(y) が存在するなら、
limsup[y→x] g(y) = lim[y→x] g(y) という等式が成り立つ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
これは、lim と limsup が持つ基本的な性質であるから、なぜこれが成り立つかは いちいち説明しない。
で、この事実を使うことでも、「3」「4」の関数 f の場合に
・ x<0 なる任意の x に対して、limsup[y→x]|(f(y)−f(x))/(y−x)|=0 である。
・ x>0 なる任意の x に対して、limsup[y→x]|(f(y)−f(x))/(y−x)|=0 である。
が成り立つことが簡単に示せる。なぜなら、たとえば「3」の関数 f の場合は、明らかに通常の lim として
・ x<0 なる任意の x に対して、lim[y→x] (f(y)−f(x))/(y−x) =0 である。
・ x>0 なる任意の x に対して、lim[y→x] (f(y)−f(x))/(y−x) =0 である。
が成り立つので、特に lim の中に絶対値をつけたバージョンの
・ x<0 なる任意の x に対して、lim[y→x] |(f(y)−f(x))/(y−x)| =0 である。
・ x>0 なる任意の x に対して、lim[y→x] |(f(y)−f(x))/(y−x)| =0 である。
も成り立ち、そして上に書いた事実により
・ x<0 なる任意の x に対して、limsup[y→x] |(f(y)−f(x))/(y−x)| =0 である。
・ x>0 なる任意の x に対して、limsup[y→x] |(f(y)−f(x))/(y−x)| =0 である。
が従うのである。このように、色々な手段によってこの等式が示せるのである。
このやり方でもいいし、>>312 でもいいし、別のやり方でもいいので、
とにかくスレ主は、この等式が成り立つことを いい加減に理解せよ。
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