[過去ログ]
現代数学の系譜11 ガロア理論を読む16 [転載禁止]©2ch.net (683レス)
現代数学の系譜11 ガロア理論を読む16 [転載禁止]©2ch.net http://wc2014.5ch.net/test/read.cgi/math/1444562562/
上
下
前次
1-
新
通常表示
512バイト分割
レス栞
抽出解除
必死チェッカー(本家)
(べ)
自ID
レス栞
あぼーん
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索
歴削→次スレ
栞削→次スレ
過去ログメニュー
650: 132人目の素数さん [sage] 2015/11/27(金) 16:04:59.09 ID:qRNBmtTR >>556 [第1段](任意のε>0に対して、開区間I(ε)に含まれるような、ハメル基底の存在性): ε>0とする。すると、I(ε)=(-ε,ε)。ここに、実数直線R上で有理数は稠密なることに 注意する。εに対し、L(ε)を、開区間I(ε)に含まれるような、実数体Rの有理数体Q上の 一次独立な部分集合全体の族とする。以下、L(ε)をLで略記する。すると、有理数の稠密性 から、RのQ上一次独立な部分集合 {√2} に対し、或る a∈Q が存在して、{a√2}∈L となる から、L≠Φ。Lは集合の包含関係⊂について、半順序集合である。Aを添数集合とする。 {I_α|α∈A} をLの全順序部分集合とする。ここに、各α∈Aに対して I_α は開区間I(ε)では ない。S=∪_{α∈A}(I_α) とする。n∈N\{0} とする。x_1,…,x_n∈S とする。すると、 x_1,…,x_n をすべて含むような或る S_α(α∈A) が存在して、S_α はRのQ上一次独立な 部分集合だから、{x_1,…,x_n} はQ上一次独立である。自然数 n∈N\{0}、Sの元 x_1,…,x_n は 任意でよいから、任意の α∈A について、SはI_αのすべての点を含むLの元であり、I_α⊂S で ある。また、SはQ上一次独立な集合である。そして、任意の α∈A に対して、S_α⊂S だから、 Sは {S_α|α∈A} のLにおける上界である。従って、Zornの補題から、LつまりL(ε)には極大元が 1個以上存在する。その極大元を H(ε) とする。H(ε) は開区間 I(ε) に含まれる、 実数体Rの有理数体Q上の一次独立な部分集合全体の族だから、H(ε) はハメル基底の 定義の条件を確かにすべて満たす。従って、H(ε) は開区間 I(ε) に含まれるような、 ハメル基底である。ε>0は任意でよいから、任意のε>0に対して、開区間 I(ε) に含まれる、 ハメル基底 H(ε) が存在する。 http://wc2014.5ch.net/test/read.cgi/math/1444562562/650
651: 132人目の素数さん [sage] 2015/11/27(金) 16:06:37.42 ID:qRNBmtTR >>556 (>>650の続き) [第2段](上下に有界な体Rの体Q上の超越基底Sの存在性):定義から、任意のε>0に対して、 開区間I(ε)に含まれるような、ハメル基底に含まれる、実数体Rの有理数体Q上の超越基底S(ε)は 存在し、上下に有界である。従って、上下に有界な体Rの体Q上の超越基底Sは存在する。 ここに、Sを上下に有界な実数体Rの有理数体Q上の超越基底と仮定しても一般性は失わない。 定義から、包含関係は、S⊂Q(S)⊂R。 [第3段](Q(S)≠Φ はRの真部分集合):定義から、RはQ(S)の代数拡大体だから、Q(S) 上代数的な Rの点が存在する。従って、或る、Q(S) 上代数的なRの点aが存在して、aは Q(S) には属さないRの点である。 従って、Q(S)≠Φ はRの真部分集合である。 [第4段](S、Q(S)、R の濃度は連続体濃度cに等しい):S⊂Q(S)⊂R だから、card(S)≦card(Q(S))≦card(R)。 また、card(S)=card(R)=c。従って、ベルンシュタインの定理から、card(S)=card(Q(S))=card(R)=c。 [第5段](Q(S)は完全集合):体 Q(S) を完全集合ではないとする。すると、Q(S) の或る点 y∈Q(S) が 存在して、yは Q(S) の孤立点となる。また、実数直線R上で、有理直線Qは稠密で、任意の r∈Q について、 rはQの触点でrの閉包は {r} だから、yは有理数ではない。従って、y∈S。Rは Q(S) 上代数拡大体だから、 yは体 Q(S) 上代数的である。従って、yの R/Q(S) への最小多項式の次数をnとすれば、 何れも或る a_0,a_1,…,a_n∈Q(S) に対して、a_0≠0, a_n≠0 であり、 a_0・y^n+a_1・y^{n-1}+…+a_{n-1}・y+a_n=0 …@ となる。 しかし、定義から、Sの点yはQ上超越的だから、すべての i=0,1,…,n に対して a_i がQ上代数的なることは、 あり得ない。従って、或る i=0,1,…,n が存在して、a_i はQ上超越的となる。つまり、a_i は超越数となる。 そこで、Y={a_0,a_1,…,a_n} とおき、X={a_i∈Y|a_iは超越数} とする。すると、X≠Φ。 http://wc2014.5ch.net/test/read.cgi/math/1444562562/651
652: 132人目の素数さん [sage] 2015/11/27(金) 16:10:28.56 ID:qRNBmtTR >>556 (>>651の続き) a_i∈X とする。すると、X⊂Y から a_i∈Y。そして、a_i∈R\Q であって、同時に a_i∈Q(S) だから、 a_i に対して或る自然数 m(a_i) が定まり、自然数 m(a_i) を m_i で略記すれば、m_i に対して何れも或る、 m_i 変数 z_1, …, z_{m_i} の有理関数 f_{m_i}∈Q(z_1,…,z_{m_i}) と m_i 個の点 {z(i)}_1 , … , {z(i)}_{m_i}∈S が存在して a_i=(f_{m_i})({z(i)}_1 , … , {z(i)}_{m_i}) となる。 Xの点 a_i は任意でよいから、各 a_i∈X に対して、a_i を表す、何れも或る、 f_{m_i}∈Q(z_1,…,z_{m_i}) と m_i 個の点 {z(i)}_1 , … , {z(i)}_{m_i}∈S、及び有理関数の形をした式 a_i=(f_{m_i})({z(i)}_1 , … , {z(i)}_{m_i}) が定まる。ここで、仮に、各 a_i∈X に対して定まるような、 a_i を表す有理関数の形をした式 a_i=(f_{m_i})({z(i)}_1 , … , {z(i)}_{m_i}) における有理関数 f_{m_i} のすべてが定数ではないとして、各 a_i∈X に対して定まる a_i を表す有理関数の形をした式 a_i=(f_{m_i})({z(i)}_1 , … , {z(i)}_{m_i}) を、同時にすべて@にすべて同時に代入して両辺を整理すると、 有限個のSの点 y , {z(i)}_1 , … , {z(i)}_{m_i} , … は体Q上代数的従属なることが分かり、 とりわけ y∈S ではなくなり、y∈S に反し矛盾が生じる。従って、或る a_i∈X が存在して、 a_i に対して定まるような、a_i を表す有理関数の形をした式 a_i=(f_{m_i})({z(i)}_1 , … , {z(i)}_{m_i}) における f_{m_i}∈Q(z_1,…,z_{m_i}) は定数となる。つまり、f_{m_i}∈Q であって、従って a_i∈Q。 しかし、a_i はQ上代数的だから、定義から、a_i は a_i∈S を満たさず、矛盾する。 従って、Q(S) は完全集合であり、Q(S) の任意の点は集積点である。 (第5段終了) http://wc2014.5ch.net/test/read.cgi/math/1444562562/652
653: 132人目の素数さん [sage] 2015/11/27(金) 16:12:15.66 ID:qRNBmtTR >>556 (>>652の続き) [第6段](Q(S)は零集合):Q(S) の外測度を m(Q(S)) とする。m(Q(S))>0 とする。定義から、実数体Rは 体 Q(S) の代数拡大体である。体 Q(S) 上超越的なRの点は存在しないから、R\Q(S) は体 Q(S) 上代数的な 実数全体の集合である。ここに、体 Q(S) 上代数的な実数kを適当に取る。K=(Q(S))(k) とおく。すると、 Kは体の拡大 R/Q(S) の中間体で、Rの真部分集合である。体Kの外測度を m(K)、実数体Rの外測度を m(R) とする。 すると、m(Q(S))>0 と仮定したから、Q(S)⊂K⊂R から 0<m(K)≦m(R)=+∞。実数体Rの有理数体Q上の 超越基底Sは上下に有界と仮定しているから、0<m(K)<m(R)=+∞。Kの内測度を m'(K) とする。 Kは上下に非有界でコンパクトではないから、定義から、m'(K)=+∞。従って、m(K)<m'(K)。 Kが可測なための必要十分は m(K)=m'(K) だから、中間体Kは非可測である。しかし、これはKが可測なことに反し、 矛盾する。従って、m(Q(S))=0 で、体 Q(S) は零集合である。 [第7段](S、Q(S)は非可算零集合):超越基底Sの外測度を m(S) とすると、S⊂Q(S) から、m(S)≦m(Q(S))=0 から、m(S)=m(Q(S))=0。また、card(S)=card(Q(S))=c。従って、S、Q(S)は非可算零集合である。 Sは上下に有界な実数体Rの有理数体Q上の超越基底としていたから、 元の超越基底S、元の体Q(S)も、どちらも非可算零集合である。 http://wc2014.5ch.net/test/read.cgi/math/1444562562/653
654: 132人目の素数さん [sage] 2015/11/27(金) 17:39:05.66 ID:qRNBmtTR >>556 あ、>>650の最初に >任意のε>0に対して定まる開区間(-ε,ε)を、I(ε)=(-ε,ε) で表わす。 を書くの忘れた。第1段はその後に続く。 http://wc2014.5ch.net/test/read.cgi/math/1444562562/654
メモ帳
(0/65535文字)
上
下
前次
1-
新
書
関
写
板
覧
索
設
栞
歴
スレ情報
赤レス抽出
画像レス抽出
歴の未読スレ
AAサムネイル
Google検索
Wikipedia
ぬこの手
ぬこTOP
0.047s