[過去ログ] 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む13 [転載禁止]©2ch.net (654レス)
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260
(9): 現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [] 2015/05/01(金) 05:07:43.40 ID:kLen/OPb(4/7) AAS
まあ、PDFを直に読んだ方が分かり易いが、このスレの議論のために引用した
“wild"を、PAUL B. YALE,が使った意味は、上記の通り
264: 132人目の素数さん [sage] 2015/05/01(金) 06:01:47.76 ID:NPJj25Yb(3/13) AAS
>>260
We shall call any automorphism of C which is not I_C nor complex conjugation a wild automorphism of C.
を訳すと、「ワイルドな」複素数体Cの自己同型写像の定義は、恒等関数I_Cでも複素共役でもないような
任意のCの自己同型写像をCの「ワイルド」な自己同型写像というということか。
Cの他の部分体Fのときも同様な「ワイルドな」自己同型写像の定義が出来ると。参考になった。資料サンクス。
まあ、証明はいつになるか分からんが、もし証明出来たら書く。来週水曜まではチョットムリなんで。行方不明になりま〜す。
265: 132人目の素数さん [sage] 2015/05/01(金) 06:25:31.70 ID:NPJj25Yb(4/13) AAS
>>260
環同型写像(実関数)f:R→Rがf(x)=xになることを導けば、
fは恒等関数I_Rに等しくなって、任意のx∈Rに対してx=x±i・0なんだから、
fの複素共役はf自身になって、fはワイルドでなく、Rのワイルドな
自己同型写像は存在しないことになって終了していると思うんだよね。
その環同型写像(実関数)f:R→Rがf(x)=xになることの証明をすればいいと。
証明の方針は>>243-246>>248-249でいい筈なんだよね。
まあ、来週水曜までは行方不明になってチョットここに書くことはムリなんで。
266
(3): 132人目の素数さん [sage] 2015/05/01(金) 15:09:46.63 ID:NPJj25Yb(5/13) AAS
>>260
紙に丁寧に書いてはいないが、一応何とか出来たから下に書いておく。確認するけど>>16についての話だよな。
まあ、何れにしろ今日の夜から来週水曜あたりまではチョット暇がなく応対は出来ない。

環同型写像f:R→Rは一価の実関数である。任意のx∈Qに対してf(x)=xである。
xを有理数変数とする。点a∈Qを任意に取る。ε>0を任意に取る。εに対して定まる実数δ(ε)>0をδ(ε)=εとすれば、
f(a)=aから、確かに|x−a|<δ(ε)のとき|f(x)−f(a)|<εとなる。ε>0は任意だから、fは点a∈Qで連続である。
点a∈Qは任意だから、f:R→Rは有理直線Q上で連続である。つまり、f:R→RはQにおいて連続である。
ここに、fは環同型写像だから、任意のx、y∈Rに対してf(x+y)=f(x)+f(y)であり、f(0)=0なることに注意する。
267
(5): 132人目の素数さん [sage] 2015/05/01(金) 15:17:14.18 ID:NPJj25Yb(6/13) AAS
>>260
(>>266の続き)
[第1段]:任意のx∈Rに対してf(x)=x・f(1)なることを示す。
(1)、x>0のときf(x)=x・f(1)なることを示す。
[小1段]:f(x)、x>0が連続であることを示す。xをx>0なる実変数とする。点ε>0を任意に取る。
すると、有理数の稠密性から0<b<εなる有理数bが存在する。a>0なる有理直線Q上の点aを任意に取る。
hをa>h>0なる実変数とする。すると、x+h=x+a−(a−h)であり、f(x+h)=f(x+a)−f(a−h)である。
X=x+a、Y=a−hとおく。すると、X−Y=x+hであり、XはX>aなる実変数であって、
Yはa、hに対して定まるようなa>Y>0なる実変数である。実関数f(x)、x>0が点aで連続なることに着目すると、
実関数f(X)、X>aについてX→a+0のときf(X)→f(a)であり、実関数f(Y)、a>Y>0についてY→a-0のときf(Y)→f(a)であって、
2つの実関数f(X)、X>a、f(Y)、a>Y>0は両方共に点aで連続であるから、bに対して或る正の実数δ(b)が定まって、
|X−a|<δ(b)/2のとき|f(X)−f(a)|<b/2であり、|Y−a|<δ(b)/2のとき|f(Y)−f(a)|<b/2である。
ここで、|X−a|<δ(b)/2なる点X、|Y−a|<δ(b)/2なる点Yを両方共に任意に取る。
すると、X−a、a−Y<δ(b)/2から0<X−Y<δ(b)となる。また、|f(X)−f(a)|<b/2、|f(Y)−f(a)|<b/2が両方共に成り立ち、
Y=|f(X)−f(a)|+|f(Y)−f(a)|とおくと、Y<bであり、3角不等式からY≧|f(X)−f(Y)|だから、|f(X)−f(Y)|<b。
よって、|X−Y|<δ(b)、|f(X)−f(Y)|<bが両方共に成り立つ。|X−a|<δ(b)/2なる点X、|Y−a|<δ(b)/2なる点Yは両方共に任意だから、
Xを条件|X−a|<δ(b)/2の下で、Yを条件|Y−a|<δ(b)/2の下で、両方共に同時に走らせれば、|X−Y|<δ(b)のとき|f(X)−f(Y)|<bとなる。
εに対して定まる正の実数δ(ε)を=δ(b)とすれば、ε>bから、|X−Y|<δ(ε)のとき|f(X)−f(Y)|<εとなる。
よって、実関数f(X)、X>aの(0,+∞)への拡大f(X)、X>0、実関数f(Y)、a>Y>0の各(0,+∞)への拡大f(Y)、Y>0について、
|X−Y|<δ(ε)のとき|f(X)−f(Y)|<εである。点ε>0は任意であるから、εを条件ε>0の下で走らせれば、実関数f(x)、x>0は連続である。
268
(4): 132人目の素数さん [sage] 2015/05/01(金) 15:22:21.58 ID:NPJj25Yb(7/13) AAS
>>260
(>>267の続き)
[小2段]:x>0のときf(x)=x・f(1)なることを示す。点x∈(0,+∞)を任意に取る。
{a_k}をxに収束する正の有理数列とする。2つの自然数m、n>0を任意に取る。
すると、f(n)=f(1+…+1)(1はn個)=n・f(1)。また、1=m・(1/m)から同様に、f(1)=m・f(1/m)であり、f(1/m)=f(1)/m。
よって、f(n/m)=n・f(1/m)=n・(f(1)/m)=(n/m)・f(1)。
自然数m、n>0は任意だから、m、n>0を同時に走らせれば、各k=1,2,…に対してf(a_k)=a_k・f(1)。
よって、k→+∞とすれば、a_k→xであって、f(x)=x・f(1)を得る。点x∈(0,+∞)は任意だから、x>0のときf(x)=x・f(1)である。 ((1)終)
(2)、x<0のときf(x)=x・f(1)なることを示す。
任意のx∈Rに対してf(x+(−x))=f(x)+f(−x)=0であり、f(−x)=−f(x)だから、(1)と同様に考えればよい。
(1)、(2)から、確かに任意のx∈Rに対してf(x)=x・f(1)である。つまり、c=f(1)とおけば、任意のx∈Rに対してf(x)=cx。
269
(5): 132人目の素数さん [sage] 2015/05/01(金) 15:26:44.26 ID:NPJj25Yb(8/13) AAS
>>260
(>>268の続き)
[第2段]:cを求めて、任意のx∈Rに対してf(x)=xなることを示す。
ここで、n≧2なる自然数nを任意に取る。f:R→Rは環同型写像だから、1=1^nから、f(1)=(f(1))^n。また、f(1)=c∈R。
従って、c=c^nであり、c=c^nの実根はc=0またはc=1であって、これら2つに限る。
n≧2なる自然数nは任意だから、自然数変数nを条件n≧2の下で走らせて考えれば、c=0またはc=1である。
ここで、c=0とすると、f(x)=0であり、f:R→Rは環同型写像だから実関数f(x)=0は逆関数を持つ。
これは、定値関数fは逆関数を持たないことに反し矛盾する。よって、c≠0。
一方、c=1とすると、f(x)=xであり、fは逆関数を持ち、f:R→Rは確かに環同型写像となり、
満たすべき条件をすべて満たす。故に、c=1であり、fはf(x)=xと一意に定まる。
270
(3): 132人目の素数さん [sage] 2015/05/01(金) 15:28:45.88 ID:NPJj25Yb(9/13) AAS
>>260
(>>269の続き)
[第3段]:実関数f(x)=xがワイルドな自己同型写像でないことを示す。
実関数f(x)=xについて、fは恒等関数I_Rに等しく、任意のx∈Rに対してx=x±i・0だから、
fの複素共役はf自身になって、fはワイルドな自己同型ではない。
[第4段];Rのワイルドな自己同型写像は存在しないことを示す。
任意のx∈Qに対してf(x)=xなる環同型写像f:R→Rは一意にf(x)=xと定まる
から、Rのワイルドな自己同型写像は存在しない。
271: 132人目の素数さん [sage] 2015/05/01(金) 15:35:42.94 ID:NPJj25Yb(10/13) AAS
>>260
まあ、これから少なくとも来週水曜までは行方不明ということで。
明日、明後日の土日は書かないんで。
277
(4): 132人目の素数さん [sage] 2015/05/01(金) 17:03:28.68 ID:NPJj25Yb(12/13) AAS
>>260
見落としがあった。>>269の[第2段]は次のように訂正。正確には
nが奇数のときとnが偶数のときとで場合分けをする必要がある。

[第2段]:cを求めて、任意のx∈Rに対してf(x)=xなることを示す。
ここで、n≧2なる自然数nを任意に取る。f:R→Rは環同型写像だから、1=1^nから、f(1)=(f(1))^n。また、f(1)=c∈R。
従って、c=c^n。nが奇数のときc=c^nの実根はc=0またはc=1であって、これら2つに限る。
nが偶数のときc=c^nの実根はc=0またはc=±1であって、これら3つに限る。
n≧2なる自然数nは任意だから、自然数変数nを条件n≧2の下で走らせて考えれば、c=0またはc=±1である。
ここで、c=0とすると、f(x)=0であり、f:R→Rは環同型写像だから実関数f(x)=0は逆関数を持つ。
これは、定値関数fは逆関数を持たないことに反し矛盾する。よって、c≠0。
次にc=−1とすると、f(x)=−xである。よって、f(1)=−1。
f:R→Rは環同型写像だから、nをn≧2なる任意の偶数とすると、(f(1))^n=f(1)が成り立ち、
よって(f(1))^n=1から、1=−1が成り立つことになるが、これは1≠−1に反し矛盾する。よって、c≠−1。
一方、c=1とすると、f(x)=xであり、fは逆関数を持ち、f:R→Rは確かに環同型写像となり、
満たすべき条件をすべて満たす。故に、c=1であり、fはf(x)=xと一意に定まる。
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