私の小説をベタ褒めしていただきたい (10レス)
上下前次1-新
1: 名無し物書き@推敲中? [] 2025/08/29(金) 23:24:29.26 AAS
好きに小説を晒してください
作品を悪く言うことは禁止です
褒める以外のことはしないでください
2: ponzi ◆cffV0iN9xY [] 2025/08/29(金) 23:30:06.56 AAS
https://kakuyomu.jp/works/16818093082204519237/episodes/16818792437620492094
この衝撃的なプロットに、ゆずきは身震いした。このドラマは、単なるラブストーリーではない。障害、貧困、DV、病気といった現代社会が抱える様々な「リスク」と、それらを乗り越えようとする人々の「恋」を描いている。ゆずきは、この物語の深さと、社会に問いかけるメッセージ性に強く惹かれた。
特に、なゆの恋人役カイトを演じるのは、ゆずき自身が共演するイケメン俳優のカイトだ。ドラマの中の「カイト」と、現実の「カイト」が混じり合うような不思議な感覚を覚えながらも、ゆずきは自身の演技に深みを持たせようと、ひたむきに役と向き合った。
他にも、準主役のポンジ役はかつてJ-POPブームの時代に活躍した人気ロックバンド「engagement」のアラフィフボーカル、桜井正宗さん。ヒデキ役にアラフォー人気俳優の福山流星さん。ケン役に大御所俳優の桑田浩志さんなど。そして、監督、脚本は大物作家の古谷真司先生。これ以上ない豪華キャストで「リスクを負った恋」の撮影が決まった。
「リスクを負った恋」は、まさにゆずきの新たな代表作となるだろう。女優として、そしてシンガーとして、彼女は今、その全てをかけて、この大きな挑戦に挑もうとしていた。全国ツアーと月9ドラマ。二つの大舞台で、ゆずきは一体どんな輝きを見せてくれるのだろうか。
3: ponzi ◆cffV0iN9xY [] 2025/08/29(金) 23:32:44.34 AAS
https://kakuyomu.jp/works/16818093082204519237/episodes/16818093087741883383
25歳になったゆずきは、あるパーティーで一人の男性と出会った。彼は、東京大学を卒業後、若くしてITベンチャーを立ち上げ、わずか数年で業界の寵児となった人物だった。彼の知性と、未来を見据える強い眼差しに、ゆずきは惹かれた。そして、何よりも、彼女が芸能界の華やかな世界で感じていた孤独を埋めてくれるような、温かさと落ち着きを彼の中に感じたのだ。
互いに惹かれ合い、育んできた愛は、まもなく実を結んだ。ゆずきは、彼と結婚することを決意した。それは、世間を驚かせた電撃婚だった。国民的女優として、そして人気シンガーとして、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった彼女の結婚は、多くのファンに衝撃を与えた。しかし、ゆずきにとって、それはごく自然な選択だった。
結婚後、ゆずきは芸能界の第一線から、徐々に身を引いていった。新しい命を授かり、二男二女の母となった彼女の生活の中心は、家庭へと移っていった。東京の都心に構えた温かい家で、子供たちの笑顔と、夫との穏やかな時間が、ゆずきにとって何よりも大切なものとなった。
4: ponzi ◆cffV0iN9xY [] 2025/08/29(金) 23:34:38.32 AAS
https://kakuyomu.jp/works/16817139557706786565/episodes/16818093083031137394
くそ暑い夏のある日に、突然FM松戸から出演依頼がきた。松戸駅前のライブハウス「gifted」の店長、斎藤さんがシャンボさんと豪志に告げたのだ。
「おはうー。goki君たち。アナクロニズムにFM松戸から出演依頼が来ているよ!」と。
「マジっすか、マスター。なんでわれわれみたいなヨゴレにメディアからオファーが?」
「まあ、なんだかんだgoki君たちも松戸じゃ相当な有名人だからねー。今までメディアから出演依頼がなかったのが不自然なくらいだよ」とマスターは笑った。
収録は「gifted」で行われた。
ディレクターに、
「新曲を披露してもらえませんか?」とリクエストされ、豪志は、
「実は終戦記念日に合わせて平和を祈る鎮魂歌をつくったんですよ。
タイトルは「world peace」!」
5: ponzi ◆cffV0iN9xY [] 2025/08/29(金) 23:36:08.51 AAS
https://kakuyomu.jp/works/16817139557706786565/episodes/16818622173919863034
「gokiさんたちの成功を面白く思っていない勢力が業界にいます。文学界も音楽界も。狭い業界ですから。噂はすぐに出回る」
「おもに有名プロデューサーの蘭(らん)などの右派勢力。政治と結託して日本のショービジネスを支配している連中です。彼らは蛇のように執念深くこすっからい。gokiさんたちの才能を潰すためならなんでもする」
「プロデューサーの蘭(らん)って、あのグラン・ブルーなんかをプロデュースしている?」
「そうです。いまやテレビやラジオ、新聞、雑誌をはじめオールドメディアは分断と対立が本当に進んでしまって。gokiさんたちはまず露出できないでしょう」
6: ponzi ◆cffV0iN9xY [] 2025/08/29(金) 23:38:33.59 AAS
https://kakuyomu.jp/works/16817139557706786565/episodes/16818792435764566737
秀夫さんのドラム、湯澤さんのベース、シャンボさんのギター、ボーカル。そして、ponziのギターと作詞作曲によって、POP音楽バンド「アナクロニズム」は成立している。精神病院を生き延びた仲間たちであった。
後半戦の、群馬県伊勢崎市のライブハウス「ギブミーラブ」と千葉県松戸市のライブハウス「ギフテッド」にはponziの師匠の伊東乾先生と東京藝大の学生さんたちも応援に駆けつけてくれるという手筈になっていた。
上手く行けば、今後、伊東乾先生がアナクロニズムのプロデューサーとなり、芸大生たちがアレンジやバックバンドを引き受けてくれる可能性がある。
ponziは、一応、津田大介さん、北丸雄二さんといった、大御所ジャーナリストにも取材にきてくれるように声をかけていた。11年前の碩学のファインマン事件からの腐れ縁である、みんな。さすがに今のponziを見て、だーつーたちも「知らない」とは言わないような気がしていた。
7: 名無し物書き@推敲中? [] 2025/09/08(月) 21:58:14.71 AAS
『私』1
突然の出来事に立ち尽くす。
残業を終え、帰宅の途中コンビニで夕食を買い、自宅の玄関の鍵を開け、短い廊下を歩き、リビングの扉を開ける。いつもと変わらない、半ば無意識のうちに済まされた行動はリビングの照明を点けることを最後に、私をいつもと違う現実に導いた。
私が、倒れている。
リビングの入り口からソファに向かう途中、うつ伏せになって倒れている男を見、しかし、私は直感的にその男を「私」だと悟った。
硬直していた意識が少しずつ落ち着きを取り戻す。何かをしなければいけないと思いコンビニで買ってきたペットボトルのお茶を一口飲み込んだ。ゴクリという音が大袈裟なほど部屋に響き渡る。
その男は見れば見るほど「私」だった。三着しかないスーツの柄は今朝私が選んで着たものと同じだったし、少し天然パーマがかかったくせのある髪質は私の髪質そのものだった。私と同じ中肉中背の身体は呼吸に合わせてゆっくりと動いている。生きている、そう思った。
それならばこの私は一体誰なんだろう、という当たり前の疑問に帰結するまでかなりの時間を要した。意識が魂のように抜け出して、自身を眺めているのか。ベランダの窓ガラスを向いて確かめてみる。確かに私と男の姿は窓ガラスに映り込んでいた。
すると、誰かの悪戯なのだろうか、とも考えたがその考えをすぐに打ち消した。私には私に悪戯をするような親しい間柄の人間などいないではないか。第一に私は鍵を開けて入ってきた。開けたということはつまり閉まっていたということだろう。
8: 名無し物書き@推敲中? [] 2025/09/08(月) 22:06:54.96 AAS
もうひとつはいつまで経っても結論を先延ばしし、ただただ無意味に立ち止るタイプだ。馬鹿みたいにな。どうだい? おまえが家に帰って来てから随分と時間が経つじゃないか」
「おまえは俺なのか? それともこれは幻覚というやつなのか?」
「さあね。幻覚かも知れない、幻覚じゃないかも知れない。どっちだっていいじゃないか。現に俺はここにいて倒れているんだから。ずっと何の介抱も受けずにな」
ククッと男の笑う声がする。まったく嫌な奴だ。
「そうだな。俺は『嫌な奴』だな。だから、妻子にも逃られ親しい友人もいない。そうだな。俺は嫌な奴だ。まったくその通りじゃないか」
「こ、心が読めるのか?」
9: 名無し物書き@推敲中? [] 2025/09/08(月) 22:09:55.57 AAS
さあね、と男はひと言だけいった。のらりくらりとして埒があかない。
「俺はな、おまえの中の『何か』の象徴なんだよ。おまえずっと『いっそ倒れてしまいたい』って思っていたじゃないか。疲れてて、何もかも投げ出してしまいたくて、いっそ倒れてしまえば何かが変わってくれるかも知れない、あるいは——」
男は一度言葉を止めた。相変わらず突っ伏したままだ。
「あるいはそのまま死んでしまっても構わない。馬鹿みたいじゃないか。だったらさっさと仕事なんて辞めるか死ぬかすればいいのにそうしない」
「うるさい! 少し黙れよ!」
「養育費を払わないといけないからねぇ。仕事も辞められない。ろくに会いにも行かない子供の為に働かないといけない」
「黙れと言っただろ!」
私は怒りの余り男に怒鳴りつけた。
「先延ばし、先延ばしだ。嫌なことからは上手に逃げる癖に自分の『したい』には偶然を頼って動こうともしない。倒れてしまったらきっと誰かが同情して……」
「うるさい! おまえに、おまえなんかに俺の何が分かるというんだ!」
「分かるさ。分かるだろ? 俺はおまえなんだから」
堪らなくなった。こんなやり取りをいつまでも続けていたら本当に頭がおかしくなる。私はゆっくりとネクタイをほどいた。
「ああ、ようやく決心をしたみたいだな。でもいいのか? 俺を殺したらおまえの中の『何か』も死ぬぜ? それが良いものか悪いものかは知らないがね」
構うものか、私は思った。それにこいつを殺したところでそれは「私」なのだ。罪に問われることもあるまい。
「罪に問われなければ罪は存在しないとでも? 相変わらず卑屈な……」
私はもう黙れとは言わなかった。代わりに男の横腹を蹴り上げた。うっ、という声を吐いて男は仰向けになる。素早く男の上に馬乗りになり首にネクタイを巻きつけた。男の瞳に私の顔が映り込んでいるのが見える。
薄っすらと笑みを浮かべていた。
10: 名無し物書き@推敲中? [sage] 2025/09/23(火) 08:54:20.45 AAS
私が、倒れている。を冒頭に持ってきたほうがいいかも
私が、倒れている。
残業を終え、帰宅の途中コンビニで夕食を買い、自宅の玄関の鍵を開け、短い廊下の先のリビングに出る。
いつもと変わらない。
半ば無意識のうちに済まされた行動はリビングの照明を点けたのち、いつもと違う状況の突然の出来事に私は立ち尽くした。
そこに倒れていたのは私だったからだ。
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