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947: 名無し三等兵 [sage] 2025/08/12(火) 10:33:37.75 ID:QcSNA9Z8(1/6) AAS
欧米各国はいかにして、緯度で見れば地球の全経線の1/3〜1/2も裏側にあたる日本まで来て
開国を迫り貿易を行いその隙に武力も込みで圧力を加えた外交を行い
植民地化を狙えるようになったか?を考える必要もある話だな
948: 名無し三等兵 [sage] 2025/08/12(火) 10:40:55.54 ID:QcSNA9Z8(2/6) AAS
日本は幕藩体制をしっかり固めていて江戸時代の7割以上の時期にまともな戦争など起きなかった
一揆と打ちこわしが起こった程度だった
幕末と言ってよいかどうか分からない時期に大塩平八郎の乱は起きたが1日で鎮圧出来る程度だった
ヨーロッパは進んでいてアジアは遅れていると19世紀以降の常識では考えられがちだが実際のところ
中部以北のヨーロッパが先進地域になったのはこの250年くらいでそれまでは遅れた地域であった
まず氷河期に土壌を侵食された地域が多くろくな表土も無い
生産性の高い作物も取れない。それゆえ養える人口も少ない
国家が山地で分断されがちで大きな国家を作れない、それゆえ大きな文明を築きにくい
ローマ時代の地中海文化は進んでいたがキリスト教中心の中世になってから進歩はかなり停滞した
(実際には水車が出来て奴隷の肉体労働を粉挽きに使わなくて良くなるという大進歩があった)
中世には「こんなものを使うと他地域が不利になって神の威光に逆らうから使うな」みたいな
宗教裁判の判決で発明の類が禁じられる例も多かったのだ
950(3): 名無し三等兵 [sage] 2025/08/12(火) 10:51:08.33 ID:QcSNA9Z8(3/6) AAS
十字軍遠征などを経てイスラム圏と東ローマ帝国に退避していたローマ帝国時代の文化を
ようやく西ヨーロッパ諸国が閲覧できるようになって更にそれを活版印刷で読めるようになって
ルネサンスから近世に変わる
この時期に十字軍の余波でアフリカ地域のムスリム地域をキリスト教徒のものにしようと考えていた
エンリケ航海王子の尽力で3本マストで三角帆を使い逆風でもジグザク進行できるキャラベル船を
航海に使えるようになり、星を頼りに船の位置を決めるなども出来るようになってから
陸の見えない沖合も航行できるようになって
ようやく大航海時代が始まるが、それで外征したところで「恥をかく」のが精一杯だった
ヨーロッパは戦争が多かったので武器だけはちょっとだけ進んでいたから小さな要塞を各地に作ったりはしたが
せいぜい商館に兵士もいる、程度のものであり、それで奴隷貿易を行える程度で大々的な植民地化など
まだ出来ていなかった
南米では白人の持ち込んだ病気により現地人の国家が崩壊したこともあって侵略を進められたが、
アジアアフリカだとむしろ白人の方が現地の病気に弱いくらいで侵略など19世紀まではなかなか進まなかった
アジア人は武器を使えるようになるのも早く、日本がヨーロッパ全土より多い火縄銃を備えただけでなく
スマトラ島の現地人の要塞は東インド会社の船が武力で圧力をかけようとしたらあっさりと撃退し
(銃砲を備えていた)、そもそも火縄銃の引き金にバネ機構を作り重力式より着火を少しでも早めたのも
マレー半島中部での発明とされている
951: 名無し三等兵 [sage] 2025/08/12(火) 11:01:21.24 ID:QcSNA9Z8(4/6) AAS
ヴァスコ・ダ・ガマがヨーロッパ王家からの贈り物として毛織物その他を
インドのゴアの支配者に渡そうとしたら他の商人が「お前、そんなガラクタじゃ田舎の市場でも
買えるレベルで王様受け取ってくれないぞ」と大笑いし、実際ゴアの支配者も呆れ返ったので
今回は遠路からで十分なものを持って来られなかったと言い訳して、挙句は帰国時に色々いざこざと
武力衝突までやって逃げ出す羽目になる
とにかく農業生産性と人口でアジアとヨーロッパではアジアの方が豊か過ぎた
このアジアあるいはアメリカ大陸の豊かな産物をまとめ上げて貿易しないといけないが
当時のヨーロッパではどの地域で何が取れるかというまともな目録すらなかなかできない状態が
200年近くも続いてしまった
1700年前後に私掠船の上級航海士などで働いたウィリアム・ダンピアが博物学的に各地の名産品を
まとめた資料を作り上げて数冊の本を出版し、彼がヨーロッパ圏に持ち帰った生物や文物や概念の数は非常に多く
イギリスの百科事典では「これがダンピアが紹介したもの」とされる単語が、他の人を越えて圧倒的に多いとされる
ジャガイモやカボチャやトマトやトウモロコシやトウガラシなど南北アメリカ大陸の作物は良く紹介されるが
アジア〜オセアニア圏からも様々なものが持ち込まれた
何よりニューギニア原産のサトウキビはそれまで甘味料が蜂蜜その他しか無かったヨーロッパの食卓を変えた
博物学は18世紀の貿易カタログという側面もあって進歩する事になり、これはディドロらの百科全書派にも繋がり
様々な概念の浸透は市民革命にも繋がって行くことになる
952: 名無し三等兵 [sage] 2025/08/12(火) 11:16:57.58 ID:QcSNA9Z8(5/6) AAS
ニューコメンらが一応作れていた蒸気機関をワットが復水器をシリンダーから分離し、蒸気圧を直接利用でき、
負圧だけでなく正圧を利用できるようにし、ピストンの往復運動を回転運動に変え、フィードバックとしての調速機を利用
できて動作を安定させる機構を付与したことで実用に耐えるものとなり
産業革命が始まる
これによりこれまで生産力の低かったヨーロッパは一気に生産過剰となり他の商圏を求めるようになった
蒸気機関は船舶にも搭載され、1838年についに大西洋を蒸気船が横断に成功して
外洋公開も可能になった
まさに大塩平八郎の乱の翌年で、当時は幕府も外国船打払い令と薪炭供与令が切り替わりに出てくるなどで
一貫した政策を出せない状況となった
各国の物品をまとめ上げてそれを原料として加工して再び他国に販売、断ったり交渉がもつれて向こうが「小さな」暴力に出たら
(外交官拷問による他界なども複数地域であった)ら一気に強い武力を行う、
まずはアジアの帝国または王国の小藩を支配して拠点にしてそこに武装強化を行って全地域に戦争を吹っ掛けて
全土を手中に収める(イギリスはインド全体を支配するつもりは当初は無かったなどともいう)
という手法で、インドや中国の各地域を次々と租借地にしたり植民地にしたりしてしまう
しかしインドに関してはモンゴル帝国の末裔のムガール帝国を引き継いだ大英帝国、という形を取るなど
「形式上は」現地を尊重している事になっている(税金は分捕るし現地人の人権など先進国基準では勿論尊重もされない)
954: 名無し三等兵 [sage] 2025/08/12(火) 11:30:36.01 ID:QcSNA9Z8(6/6) AAS
このような流れの中で、急速に進歩する重量のある機械に差す油などの需要で
捕鯨が行われるようになり、その基地として日本が注目されるようになったので
アメリカがいち早く日本に来て、日本の貿易で見たらどう考えても屈辱的な、
しかしヨーロッパ他国としては「まともな近代法もない国家に対してはこの程度は妥当どころか甘過ぎる」
日米修好通商条約を結ばされたことで、日本は国力を強化して対抗しないと植民地にされるとの危機感から
国の体制までひっくり返して大改革を行って、日清戦争や日露戦争を「日本の周辺国に進出する形で」
行って、欧米列強に対抗できる体力をようやく整えたという事になる
18世紀末〜19世紀にはライフル銃が急速に進歩し、銃というものが旧来の兵器を大きく上回る性能になったのも重要である
火縄銃やフリントロック銃では有効射程で中程度の弓射手と同程度、連射性でそれ未満だったのが
初期のケンタッキーライフルで連射性は3割に落ちるが射程は倍になって狙撃だけなら出来るようになり
ミニエ銃になって連射性がフリントロック程度、スナイドルになって連射性は5倍くらいになり
もう旧来の武器で何とかするのは同数の兵士では不可能になる
それでもアフリカのンデベレ戦争のように初期に単発ライフルメインのイギリス軍が弓と槍メインのンデベレ族に
死者数はともかく部隊レベルで壊滅したりもしたが、たった4基の機関銃でンデベレ軍を壊滅させるなどで
もう文明なしに戦うのは不可能な所まで戦争が進歩してしまった
日本は江戸幕府の幕藩体制が地方領主たる大名の勢力を削ぐ能力が十分に高く、このような戦争が幕末まで起こらなかった
これをひっくり返したのも結局はミニエ銃とそれを有効に活用した大村益次郎であり、
幕府は第二次長州征伐で長州藩を屈服させられなかった段階で実質負けと言ってよい状況であった
実際には例えば戊辰戦争で幕府精鋭を先頭にしておけばシャスポー銃で圧倒できたとか
新政府軍を東海道で軍艦から砲撃すれば撃退できたとか幾らでも勝ち目はあったが
幕府としてはイギリスvsフランスの形を避ける方が先としか考えていなかったのだ
実際幕府と組んだフランスは日本を征服する気満々であった
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