【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】 (1002レス)
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807: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/03/17(日)23:20 ID:CDFR2Oyl0(10/11) AAS
手紙『勇者サイン本人は、もし仮に生きていたとしたら二十代半ばほど。しかしあの勇者モドキはまだ十代前半くらいにしか見えない』

手紙『安直に考えるなら、奴は勇者サインの血縁者ね。人間にしては年の離れた弟と考えるのが最も自然でしょう』

手紙『ただ――勇者サインの家族関係については、一切の情報がないのよ。だから軽率に断定することはできないわ』

イリス「ううーん……本人は、前に勇者サインは赤の他人だって言ってたけど……」

妖精「口先では何とでも言えるよ。隠してるだけかもしれないし」

ミスティ「でも……もし本当に弟なら、そう名乗った方が勇者として活動しやすいんじゃなかしら……?」

ローガン「ううむ……しかし彼が王国の勇者だとすると、ロイエ教原理派幹部とも共同で動いているのも不可解だ。一体どういう関わりがあるのだろうか……」

クロシュ「……セインさん……守りたいものがあるって……」

イリス「……セインくんは、やっぱり悪い人じゃなさそうに思えるんだよね。何か……王国とかロイエ教原理派に、人質を取られたりしてるのかも……」

妖精「でもあの勇者に人質なんて通用する? 瞬間的には光の速さで動けるんだから、人質なんて意味がない気がする」

ローガン「人質が複数人いて、それぞれ別の場所に捕らえられているなどの場合はそうも言えないかもしれん」

ミスティ「……可能性を考え出すとキリがないわね……」

イリス「そ、そうだね……。今はっきりしてるのは、セインくんが王国とロイエ教原理派に従ってるってことくらいかな……」

妖精「……まあ、実際そんなに悪い奴ではなさそうだよね。セイン」

クロシュ「うん……」

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イリス「とりあえず師匠に返事を書いて……」

宿屋アルラウネ「ちゃんとこの国を出る旨も書くのよ? ここにお師匠さんからの返事が来たら、あなたには届けられないからね」

イリス「はい、大丈夫です! いつもありがとうございます!」

宿屋アルラウネ「どういたしまして。ねえ、せっかくならお土産とかも送ってあげれば? この国を出る前に」

イリス「あ、それ良いですね……! 師匠だけじゃなくて聖女さんやあの子たちにもいろいろ送ってあげたいかも……!」

クロシュ「うん……!」

ミスティ「何が良いかしら……」

ローガン「ここの名産品であれば――」

宿屋アルラウネ「それにしても、あなたたちとも明日でお別れなのねえ。ふふ、初日はまさか建国の太母が率いるパーティだなんて思いもしなかったわ」

妖精「こっちも名乗るつもりなんてなかったんだけどね……」

宿屋アルラウネ「世界樹を癒やす旅、頑張ってね。私も陰ながら応援してる」

妖精「ありがと」

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