【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】 (1002レス)
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795: ◆eAA16RTlRw2e [saga] 2024/03/17(日)21:20 ID:CDFR2Oyl0(3/11) AAS
―世界樹 麓

妖精「はあ……結局、フメイは連れ戻せず……。あの僧侶とかいう変な女とセインの姿もいつの間にか消えてるし……。世界樹の果実は割れて飛散しちゃったし……」パタパタ

綿毛クロシュ「……」フワフワ

妖精「首長の就任式がこんなことになっちゃったし……ああ〜首長に就任した途端にこれとか最悪だあ〜……」

綿毛クロシュ「……」フワフワ

ティセリア「妖精! クロシュちゃん!」

妖精「ティセリア……。一般参加者たちは帰してくれたんだ……」

ティセリア「はい。しかし一体上で何があったのですか!?」

マーベル「セインの奴もいつの間にかいなくなってるし、一体何が起きてんだよ!?」

妖精「あ〜……話すとちょっと長くなるんだけど……」

 *

ティセリア「そんな、世界樹の果実が……」

妖精「下手人たちも取り逃がした……というか私たちの手に負える相手じゃなかったんだもん」

ティセリア「いえ……犯人たちを目撃して来て頂いただけでもありがたいです……! しかし……クロシュちゃんのお友達のフメイちゃんと……同郷のアリシラさんが……」

クロシュ「ごめんなさい……」

ティセリア「いえ、クロシュちゃんが謝ることではありません。しかし……うう、どうしたものでしょう……」

マーベル「……しかしセインの奴……やはり王国の手の者だったのか」

紫髪のエルフ幼女「気付いていたのですか……?」

マーベル「勇者サインにそっくりだからな。何らかの関係者であることはわかっていた。だからこそ俺の目が届くところに置いておこうと思っていたんだが……」

紫髪のエルフ幼女「しょっちゅう別行動してたではありませんか……」

マーベル「いやまあ……それは本当に悪かった。だが奴も勇者だとすると、王国は二人の勇者を抱えてるってことなのか……!?」

妖精「ううん。勇者サインは死亡してるみたい。だから、セインが勇者だとしても勇者は依然として一人だよ。まあ、一人だけでも十分脅威なんだけどね」

マーベル「なにィ!?」

ティセリア「勇者サインが既に死んでいる、ですって……!?」

紫髪のエルフ幼女「初耳です……!!」

妖精「まあ、王国自身も秘匿してるみたいだからね……。でもこれは魔族国で得た確かな筋からの情報だから、信用して良い」

ティセリア「し、しかしそうだとするとまだ彼はこの国にいるということでしょう……!?」

妖精「そうだけど……目的は世界樹の果実だったみたいだし、今すぐこの国に侵攻してくるってことはないじゃないかな……。殺ろうと思えば、私たちなんていつでも殺れただろうし」

マーベル「チッ……癪だが、実際その通りだろうな。この国を侵略する目的なら、わざわざ俺の護衛を志願するなんてまどろっこしい真似をする必要はねえ」

妖精「うん。だからまだ猶予はある。それと――聖域を拡張するなら、多分今が絶好のタイミングだよ」

ティセリア「……そうですね。この混乱に乗じて聖域を拡張すれば――」

マーベル「テロに対する世界樹の防衛反応ってことにすりゃ丁度良いってことか」

紫髪のエルフ幼女「嘘も方便というわけですね」

妖精「そういうこと」

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