【剣と魔法】ファンタジークエスト【TRPG】 (325レス)
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283: シリル ◆X4hrf3EOqI 2019/01/21(月)18:21 ID:qmcbbyUS(2/2) AAS
話が終わると早速地下に眠る超古代帝国の遺跡へと一行は向かう。
出発には神殿騎士の人たちが見送りに来てくれた。

「シャンバラの守りは我らにお任せください。聖女様もお気をつけて」

001こと"鏡の騎士"ロートレックが神殿騎士を代表して言う。
優男風ながら実力の高さを窺わせる歴戦の面持ちだ。

「よしなに。勇者に選ばれる者達はいずれも後に大成する冒険家達だと聞きます。
 遺跡の探索においてもその力を存分に発揮して下さることでしょう」

「大船に乗ったつもりで……と、言いたいところだけど、今回は小船に乗ったつもりでいてくれたまえ……。
 あの恐ろしいお伽話にもなっている闇の軍勢とニアミスするんだぞ。僕は身体が震えっぱなしだよ」

出立の雑談もそこそこに一同はシャンバラの中央に聳える封印の塔へと赴いた。
中へ入ると永遠とも思えるような巨大な螺旋階段が下へと伸びている。
一段、また一段と松明を片手に降りていくと、その終着には無窮の遺跡が広がっていた。
かつて一夜にして闇の軍勢に滅ぼされたという超古代帝国の名残。

「ここが今や名も無き超古代帝国の遺跡……!広すぎてどこを探せばいいのやらだね!」

遺跡は昔の建築の跡や瓦礫の山で入り乱れていた。最早迷路の様相を呈している。
松明で空間をぶんぶんと引っ掻き回すシリルをよそに、聖女は足元を見て戦慄した。

「……見てください。誰かが先に侵入した形跡があります。
 件の"邪悪なる召喚士"なのかもしれません」

シリルが無言で足元を照らすと、そこにはくっきりとブーツの足跡が残っているではないか。
足跡は点々と遺跡の奥へと続いている。

【遺跡に先客がいる模様……】
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