ツクール2000で使えるドラクエ風ドット絵板 (90ﾚｽ)
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35: karasu// ◆eJlUd9keO2 [] 2007/03/09(金) 14:41:29 ID:kMl5x8Qn(1/8) AAS
保守
36: karasu// ◆eJlUd9keO2 [sage] 2007/03/09(金) 16:10:33 ID:kMl5x8Qn(2/8) AAS
地下深くにｼｪﾙﾀｰを兼ねた居住区がある。そこは不法居住者と自称芸術家の巣窟となっていた。
男は昨年からそこに滞在している。手荷物だけでふらりと現れ、今では完全にここの住人となっていた。
男を詮索する者は誰もいない。男の部屋は最下層で電源が弱くエレベーターは使えない。
通路に転がる死体を踏まないように歩くこと30分、やっと部屋に辿り着く。
部屋にはボロボロのｿﾌｧｰと巨大な冷蔵庫がある。
この部屋で最も目立つのは巨大な冷蔵庫ではなく天井、壁、床にまで貼り着けられたメモだ。
男はこの一年ｴﾃﾞﾝの解放区で戦い続け、ｴﾘｱの様々な情報を記憶しようとしていた。
優に100を超える戦闘で得たｸﾚｼﾞｯﾄを使い裕福な暮らしをしないのには訳があるのだ。
38(1): karasu// ◆eJlUd9keO2 [] 2007/03/09(金) 16:21:56 ID:kMl5x8Qn(3/8) AAS
チラシの裏にメモしてんだよ邪魔すんなよｶｽが
40: karasu// ◆eJlUd9keO2 [sage] 2007/03/09(金) 16:28:22 ID:kMl5x8Qn(4/8) AAS
じゃあ黙ってろよ
（･ω･）！
（･ω･）いけない 何かにﾄﾘﾂｶﾚﾃいたのかしら？
ｶｽって言ってごめんね☆
（･ω･）部屋の掃除が上手くいかなくてﾑｼｬｸｼｬしてごめん...
41: karasu// ◆eJlUd9keO2 [sage] 2007/03/09(金) 16:47:56 ID:kMl5x8Qn(5/8) AAS
男は夜遅くにギルドに訪れた。
ﾊﾝﾀｰの登場時間に合わせたつもりだったが、ギルドには人が溢れていた。
祭りの主役のお出ましだ
カウンターから声がかかると、だらしなく濁っていた場の空気が澄み渡った。
どれも見たことのある常連の顔ぶれだ。眼光は鋭く、仮想現実を軸に生きる者とは一線を引いている。
カウンターから興奮気味に演説が始まる。
その時、その場所に必要な駒が揃い、反逆の時が始まろうとしていた。
>>ﾀｰﾐﾅﾙ
20人を同時に解放区に落とす。こんな派手なことをすればギルドの所在は割れる。
それを承知でこの祭りは準備されていた。各々に偽装ﾊﾟｽが配られる。
初期装備を選択することができ、尚、一定時間内正規ﾕｰｻﾞｰのｸﾗﾝとして認証されるというのだ。
しかし、条件があった。それはﾀｰﾐﾅﾙの制圧。
報酬はｸﾚｼﾞｯﾄではなくﾘｱﾙﾏﾈｰ。
ﾍｯﾄﾞｾｯﾄを装着、男は静かに時を待つ。ただ一人、違う目的を持って。
42: karasu// ◆eJlUd9keO2 [sage] 2007/03/09(金) 17:07:41 ID:kMl5x8Qn(6/8) AAS
戦場は静かだった。大規模なｸﾗﾝが場を制圧していたのだ。
男達もその中に混ざっている。敵対するｸﾗﾝの姿は遠く暫くは安全だ。その暫くがどれ程のものかは誰にもわからないが...
ギルドのメンバーは、対光学兵器のｽｰﾂを纏い、持ちきれないほどの武器を担いでいる。
その様もこのｸﾗﾝの中では特別浮くこともない自然と言えた。
暫くの静寂の後、銃声が鳴り響いた。散開し索敵を開始する中、ギルドのメンバーは戦闘ｴﾘｱから離脱する。
男もそれに従う。前衛から距離を取り、ﾊﾝﾀｰの狙撃に備え辺りを警戒しながら。
ｱｻﾙﾄﾗｲﾌﾙのような下位ｸﾗｽの火器ではなく、炸裂弾を装備したｽﾅｲﾊﾟｰﾗｲﾌﾙ。それが男の選択した武器だ。
44: karasu// ◆eJlUd9keO2 [sage] 2007/03/09(金) 17:38:27 ID:kMl5x8Qn(7/8) AAS
メンバーは途中、少数のｸﾗﾝと鉢合わせ戦闘となり人数を削られることになった。
だが、ﾀｰﾐﾅﾙ制圧の可能性は十分にある。目標として指定された管理用端末までの距離はそう遠くない。
そこからﾀｰﾐﾅﾙに不正ﾌﾟﾛｸﾞﾗﾑを注入するだけでいいのだ。
前衛を走るメンバーの足が止まる。
超重装備に身を固めた女が立ちはだかったのだ。
見たことのない武器が向けられる。全員が瞬時に散開して攻撃を開始するも圧倒的な火力に後退を迫られる。
メンバーの大半は光学兵器を選んでいたが、ﾊﾝﾀｰの周囲にｼｰﾙﾄﾞがあり貫けないでいるのだ。
統率が乱れ、一人ずつｽｰﾂを貫かれ強制終了させられて行く。
無謀に突っ込む者にも生還の道はなく祭りは失敗かと思われたが、
背後に落とされたもう一人のﾊﾝﾀｰの脅威にメンバーは突き動かされ統率の取れた動きを見せた。
目的の場所まで走り出したのだ。重い武器を捨て、振り返ることもせずに。
後方から身の背ほどのﾗｲﾌﾙを構えるﾊﾝﾀｰ。昇順は前衛ではなく後方で身を隠していた男に向けられていた。
男にとって本命のﾊﾝﾀｰ、すでに照準を固定していた。
二つの銃弾に一つの銃声。
45: karasu// ◆eJlUd9keO2 [sage] 2007/03/09(金) 17:39:59 ID:kMl5x8Qn(8/8) AAS
（･ω･）はい☆
これよりﾛｰﾚﾗｲ計画に移ります。
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