プログラマひと夏の経験 (23レス)
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6: 仕様書無しさん [sage] 2025/08/06(水) 14:52:48.58 夏の昼間。空腹を覚えたおれは冷蔵庫を開けた。 扉の向こうには、庫内のライトに照らされた、がらんとした空間が広がっていた。何も無い。 いや唯一、ドアポケットにお醤油が入っていた。 だけれど、お醤油は食べれない。 腹の虫が鳴る。 何か食べなければいけない。 考えあぐねた、おれはアパートの隣の部屋を訪ねた。 ドアを叩いて、こんにちわ、と声をかける。 はーい、と高い声とともに足音が近づいて来きた。 ドアが開く。 このアパートに来てから初めて隣人に会う。 開いたドアの隙間から、整った目鼻立ちに、丸いフレームのメガネを乗せた、25歳くらいの女性が顔を覗かせた。 軽い挨拶を交わし、ちょっとなにか食べさせてくれませんかと、女性の眼鏡越しの目を見つめながら、 おれはそう告げた。 女性は困った感じの微笑みを浮かべながら、左手の人差し指でかるく眼鏡を持ち上げた。 すこしの間、沈黙が流れる。おれは女性が眼鏡にやった腕を見ていた。白く細い腕だった。 室内の窓が開いているのか、時折、風に乗って、後ろで縛ったセミロングの髪からシャンプーのいい匂いが流れてくる。 僅かな時間、間があき女性が口を開いた。 良いですよ、どうぞ。 http://medaka.5ch.net/test/read.cgi/prog/1754277788/6
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