労働の完全自動化(人の楽園? or 失業地獄?)2 (676レス)
前次1-
抽出解除 必死チェッカー(本家) (べ) 自ID レス栞 あぼーん

リロード規制です。10分ほどで解除するので、他のブラウザへ避難してください。
570: オーバーテクナナシー [sage] 09/07(日)14:36 ID:8uYb2Pmw(1/6)
「運命は無理でも人生なら変えられる」 病室から分身ロボに魂を宿し
9/7(日) 14:00配信
視覚に障害がある人も、そうでない人も楽しめるよう工夫されたウェブサイト「thousandsmiles(サウザンスマイルズ)」。

今年3月、タニタのグループ会社が運営しているそのサイトに、3本の記事がアップされた。
「真っ暗闇ではなく、想像したカラフルな世界を。目の見えない精神科医が、色鮮やかに紡ぐいま」

「人生は発想しだい! 福場将太の生きるヒント」
「福場将太とドラえもん『だから僕は、僕の道に飛び込んだ!』」
いずれの記事も、「目の見えない精神科医」として著書もある、福場さんへのインタビューだ。

医学部5年生の時に網膜色素変性症と診断されたことや、視力を失って気づいたこと。

大好きなドラえもんから学んだことから、生きる上でのヒントまで、計約1万1千字で記されている。

写真は、インタビュー中の福場さんの様子や、手土産として持参したドラえもんのお菓子などを使用。
記事の筆者が、福場さんが勤めている北海道美唄市のクリニックを直接訪ねたことが伝わってくる。

ただし、この記事には筆者の署名がない。
理由は、この記事に「ある秘密」が隠されているからだ。
それは、筆者が遠隔操作ロボット「OriHime(オリヒメ)」を使って取材したこと。

「パイロット」と呼ばれる操縦者は、富山県の病院に入院中の「ようぽん」こと、松原葉子さんだ。
幼少期から進行性の難病である筋ジストロフィーとともに生き、2017年に気管切開をして人工呼吸器を装着。
そんなようぽんさんに代わって、サウザンスマイルズの編集者がオリヒメを手に美唄へ。

カメラやマイクを搭載したオリヒメを通じて、ようぽんさんが取材した。

とはいえ、取材先の選定やアポ取り、手土産選び、そしてインタビューから執筆に至るまで、オリヒメを運ぶこと以外は、ほぼようぽんさんが担当した。
571: オーバーテクナナシー [sage] 09/07(日)14:39 ID:8uYb2Pmw(2/6)
書籍の最終章に、福場先生の座右の銘でもある言葉があります。
「運命は変えられなくても、人生なら変えられる」と。

福場先生のご著書は、進行性の難病とともに生きるわたしにとっても多くを語りかけられました。
まだまだできることがあるよ、人生はもっと面白くなるよ、と。
自分の道を見失いそうになるとき、暗闇に一人うずくまってしまうとき、福場先生の書籍を通してやわらかな光がさしこんでいきますように。

お読みくださったみなさんの心もまた、じんわりあたためられますように、そっと願いつつ。

富山県出身で、横浜にある大学で音楽を専攻していたようぽんさん。
オルガン奏者としてCDを2枚リリースしている。

大学卒業後、富山に帰郷したころから歩くことが困難になり、車椅子を使い始めた。
8年前に肺炎から呼吸不全となって救急搬送され、気管切開をして人工呼吸器を装着。

その後、「富山県リハビリテーション病院・こども支援センター」に転院した。
移るにあたって、病院側に二つのお願いをした。
教会の礼拝に行くための外出許可と、院内にリードオルガンを置かせてもらうことだ。

許可を得て設置したリードオルガンは、今も毎朝のように演奏している。
数年前、その音色を聴いた看護師から「クリスマスコンサートをしませんか?」と提案があった。

快諾して、前日にエントランスホールでリハーサル演奏をしていた時のこと。
ストレッチャーで運ばれていた患者の1人が「ブラボー」と声を上げた。
その人は手を動かすことができないため、両ひざをぶつけるようにして「拍手」をしながら、こう言った。
「生きててよかった」

その言葉を聞いて「私の方こそ、生きててよかった」と心から思った。
ささやかであっても、この喜びを抱きしめて生きていけたら、どんなに幸せだろうか。

この経験があってからは毎朝、聴いてくれる人の存在を感じながら演奏している。
572: オーバーテクナナシー [sage] 09/07(日)14:40 ID:8uYb2Pmw(3/6)
そんなようぽんさんがオリヒメの「公認パイロット」になったのが、22年1月。

オリヒメを開発したオリィ研究所が運営する「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」(東京都中央区)で働き始めた。
働くといっても直接出勤するわけではなく、富山の病院にいながらオリヒメを遠隔操作して接客する。

身ぶり手ぶりのモーションをつけながら歌ったり、訪日外国人と英語で会話したり。
パリで開催されたイベントにオリィ研究所が出展した際は、オリヒメを通じて「オー・シャンゼリゼ」の歌声を届けた。

オリヒメを「扉」にして、あちこちワープして活動しているような気持ちになる。
その原動力は、7年を超える入院生活の中での患者仲間との交流だ。

人工呼吸器を付けていたYさんは「病院の外の世界とつながっているのは、お母さんと電話している時だけ」と話していた。
37年間入院していたKさんは「このまま病院で人生を終えたくない」と退院し、1年間のひとり暮らしを実現させて生涯を終えた。

もし、この人たちがオリヒメのパイロットになっていたら、たくさんの人を楽しませることができたし、いろんなつながりができたはずだ。

「私たちは何もできない存在じゃない」
自らの活動を通じて闘病中の患者に、医療関係者に、世間の人たちに、そのことを知ってもらいたい。

ただし、「ようぽんだからできた」とは思ってほしくない。
誰であっても、どんな状況であっても、テクノロジーの力を借りることで「できない」を変えることができる。

100%の「できる」にならなくても、パーセンテージを上げることはできる。
○か×かの二者択一で考えてしまいがちだけれど、△でもいい。

まずは可能性に気づいて、一歩を踏み出すきっかけになれば、と思っている。
573: オーバーテクナナシー [sage] 09/07(日)14:41 ID:8uYb2Pmw(4/6)
精神科医の福場さんへのインタビュー記事3本すべてが公開された翌日。

サウザンスマイルズに、こんなタイトルの記事が配信された。
「遠隔就労の、あたらしいかたち。OriHimeライターによる記事作成の裏側」

ようぽんさんが書いた記事も含めて配信済みの計11本が、障害がある当事者がオリヒメを遠隔操作して取材・執筆したものだった、と種明かしをする記事だ。
商品レビューから座談会、インタビュー記事、発表会参加リポートまであることを紹介する記事の中で、ある一文に目がとまった。

サウザンスマイルズの代表で、美唄に行った編集者でもある須永恵理さんの言葉だ。
「こうやって補い合いながら仕事ができる時代に生まれたこと、テクノロジーがそれを手助けしてくれたこと、そしてそれを可能にしたのは人であること。どれかひとつ欠けても、
この企画は成立しませんでした。この時代だからこそ実現できた取り組みです」

読み返すうちに、目の前がにじんで見えなくなった。
1人で取材してしまえば簡単なのに、二人三脚で記事を書かせてくれたこと。

同じものを見て、同じ話を聞きながらも、それぞれ違う感じ方をして、それを掛け合わせて記事にできたこと。
「今回の取材は『愛のある分業』だったんだ」と感じた。

将来、自分は病院を出ることができるかもしれないし、できないかもしれない。
もしも病院が生涯の拠点になったとしても、自分らしく自分の人生を輝かせたい。

今いるこの場所から、オリヒメを通じて社会とつながり、希望を伝えていきたい。
毎朝、思いを込めてリードオルガンを奏でる時と同じように。

これからもオリヒメに魂を宿し、新たな出会いと発見を重ねていきたい。
574: オーバーテクナナシー [sage] 09/07(日)14:44 ID:8uYb2Pmw(5/6)
AGI時代、日本企業は収益化を加速できるか? AIメディカルサービス・さくらインターネット・Laboro.AI 合同セッション
2025年9月5日

生成AI、そしてAIエージェントの登場は、もはや一過性のトレンドではなく、産業構造や働き方そのものを根底から変えつつある。更に、2040年には汎用人工知能(AGI)、
その先には人工超知能(ASI)さえ視野に入り始めているとされている。
「2030年、日本の産業はどこまでAIレディーになっているのか?」「AIと共生する社会に向けて、いま企業が備えるべきこととは・・」そんな問いかけのもと、
報道関係者向けの合同セッションが2025年9月4日(木)に開催された。

生成AIの普及を契機に、AIは研究開発の段階から社会実装のフェーズへ移りつつある。だが、日本企業の対応スピードは世界に比べて遅れがちだ。
産業・医療・インフラの領域で事業を展開するプレイヤーが一堂に会し、AI時代の市場機会と戦略を議論した。登壇したのは、さくらインターネット取締役の前田氏、
AI医療機器協議会の会長であり、AIメディカルサービスの代表取締役でもある多田氏そして、Laboro.AI代表取締役 CEO 椎橋氏だ。

椎橋氏は、AI進化の時間軸が急速に短縮していることを強調した。かつては2045年頃と予測されたシンギュラリティ(技術的特異点)は、2030年、場合によっては2027?28年にも到来する可能性があるという。

背景には、AIが人間の知能を模倣する段階を超え、自律的にタスクを実行する「AIエージェント」や、物理空間を制御する「フィジカルAI」が急速に普及しつつあることがある。
「AGIやASIが現実味を帯びれば、産業構造そのものが再編される。対応が遅れれば、日本企業の競争力低下は避けられない」と椎橋氏は警鐘を鳴らした。

この変化を収益機会ととらえ、事業展開を進めるのがさくらインターネットだ。同社は北海道・石狩に大規模データセンターを構え、GPUを活用したクラウド基盤を提供している。

「かつては学習需要が中心でしたが、現在は推論利用が急拡大しています。これは社会実装の兆しです」と前田氏は述べる。推論環境は、企業のアプリケーション開発や
業務効率化サービスに直結するため、今後の利用拡大が確実視される。
575: オーバーテクナナシー [sage] 09/07(日)14:45 ID:8uYb2Pmw(6/6)
実際、同社のGPUクラウド関連売上は前年比で倍増。大手企業からの引き合いに加え、スタートアップや学生まで幅広い層にユーザーが広がっている。課題は「実証止まり」から「本格導入」への橋渡しであり、
前田氏は「日本全体のスピード感を高める仕組みが必要」と訴えた。

AIの活用が特に期待されるのが医療分野だ。AIメディカルサービスの多田氏は、内視鏡診断支援AIの事業展開について説明した。

消化管がんは世界の死因の約3分の1を占めるが、早期がんの見逃しが課題となっている。同社のAIは検査中に疑わしい病変をリアルタイムで提示し、
診断精度を向上させる。2024年に第1弾を上市し、2025年には改良版を投入した。
「AIを使った医療機器市場は2030年に30兆円規模に達する」と多田氏。すでに製品化を進め、協議会を通じて業界ルール整備にも取り組んでいる点は、
事業としての先行優位性を確立しつつある証左と言及できる。

今後は国内市場にとどまらず、アジアを中心とした新興国展開も視野に入れる。医師不足や地域格差の解決手段としてAI診断の需要は高く、
日本発の技術が世界市場で存在感を発揮する可能性がある。

議論を通じて共通していたのは、日本企業の「社会実装の遅さ」だ。研究・技術開発の成果は多く存在するが、収益化・事業化への道筋が不十分である。

椎橋氏は「AGI・ASIの時代に1社完結は不可能。エネルギー、半導体、クラウド、医療といった分野を横断したオープンなエコシステムが不可欠」と指摘した。

インフラ企業の収益化モデルと、医療分野での具体的な製品化の動きは、日本にも確実にポテンシャルがあることを示している。残された課題は、
それらの取り組みを横串で結びつけ、スケールさせられるかだ。

生成AI、AIエージェント、フィジカルAI──これらの進化が重なる2030年、日本の産業は「AI前提経済」へと突入する。さくらインターネットのような基盤企業、
AIメディカルのような応用企業が市場での実績を積み重ねる中、日本全体がどうスピードを上げられるかが問われている。

AIはすでに研究テーマではなく、ビジネス機会そのものだ。各社が本格的な事業実装に踏み出せるかどうかが、日本の競争力を左右するだろう。
前次1-
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.034s