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【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ15【総合】 (866レス)
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67: 墓から墓へ [sage] 2013/01/26(土) 17:11:41.38 ID:268HY7qV 玄室の封印を破って這い込んできた盗賊たちは、ランプの照らし出す室内の様子に息を飲んだ。 一見しておびただしい黄金の輝き。光の差す先はいずれも金または銀器のきらめきに満ちていた。 あるいはエメラルドの微光。宝器を捧げ持つのは等身大の陶製人形たち。その彩色にも朽ちた様子がない。 明らかに外気に触れたことがない、ここは手付かずの室だった。盗賊たちの眼前に開かれて。 玄室の四方は五、六メートルばかり。整然と収められた宝物に、盗賊たちは興奮を抑えて息を殺す。 手前から奥へ並ぶ埴輪は宮女を象り、それぞれが乳香、肉桂、サフランなどの香料を捧げていた。 朱や青の鮮やかな衣装、身を飾る玉の櫛、緑石の指輪やネックレス。 人形たちは、彼女たち自身が祭壇となって、玄室の奥なる何者かを礼拝する形をとっていた。 ここは貴人の住まいだった――だが、皇帝その人の室ではあるまい。 魔道皇帝ハルギスの墓所は、広漠たる砂海に突如口を開いた地下都市だった。 皇帝ハルギス、かつてこの地に栄えた古代帝国の一代の主。しかし歴史にその名は知られていない。 陥没によって発見された遺跡は周囲数キロ、とつてもない規模を持ち、何層にも連なる地下構造があった。 刻まれた碑銘はハルギスの名を語っているものの、皇帝の墓室は地下深くにあっていまだ発見されない。 現在発掘の及んでいる部分は、皇帝に殉死した数千とも言われる人々の墓室群。 皇帝が死んだとき、彼の宮廷に使える人々は強制か、あるいは自ら望んでか、自死して墓所に赴いた。 それらミイラの収められた石棺と、石棺を収めた墓室が数知れず地下から発見される。 墓室と、墓室の間に張り巡らされた通路は蜘蛛の巣状に広がり、遺跡の地下構造はひとつの迷宮をなす。 巨大な合同墓所だった。死せる皇帝は生前の宮廷を死後にそっくり移したのだ。 墓室の配置は生前の宮廷における厳格な序列に従い、高貴な者ほど深い層に収められた。 数多い下吏は地上に近く浅い層へ。これらは一部屋に棺を並べて合葬される。 墓所建設に携わった人夫たちさえ、くびり殺され、個々の棺もなく土壁に塗り込められていた。 殉死者のさらなる殉死者として。貴人らの死後の奴隷として。あたかも死者の都ネクロポリス。 そして死都には、古代帝国の集めた富が、千年を経て損なわれずに保存されていた。 遺跡の迷宮に踏み込む者たちは、凄まじいまでの死者の数を目の当たりにしておぞ気を震う。 通路に散乱せんばかりの白骨は千年昔の虐殺を伝え、地下は死者の怨念で満ちているかのようだ。 だが、玄室の封を破って内部に押し入るとき、盗掘の魅惑は恐怖さえ忘れさせた。 財宝はあった。それは古代の信念によって、貴人たちの死後の生活のために蓄えられたもの。 黄金器、宝珠、宝石細工。手に取って帰るばかりで一財産は容易、選り取りは自由。 ――発見される黄金の噂は、墓から墓へ、古代の墓穴をあばき続け、副葬品を漁り歩く者たちを生む。 それは遺跡発掘を指揮するアルマール領主ウディーンの目論むところ。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1351783018/67
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