第22回参議院議員選挙(2010年) (8092レス)
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6001(3): チバQ 2010/05/28(金)21:55 AAS
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【宰相の郷から】
自民競い合い 力の源【下】
2010年05月25日
町長室に掲げられている岸、佐藤元首相の写真。最初は2人がそっぽを向く形で掲げられていたが、後に改められたという=田布施町役場
田布施町役場の町長室には町長の席を見守るように、岸信介、佐藤栄作の両元首相の写真が並んで飾られている。「歴代町長ではなく、元首相2人の写真が町長室に飾られている町は、全国でもここだけだろう」。吹田緌(83)は、自分が町長時代に飾ったと認め、そう言う。
中選挙区の衆院選旧山口2区で、吹田と栄作の次男、佐藤信二(78)が相まみえたのは1979〜93年の計6回。町内では吹田が自民党を離党した93年を含め、6千〜7千票台を2人で確保してきた。岸、佐藤の両首相経験者の得票計とほぼ同水準だ。
◆「小選挙区制が党を衰退させた」
小選挙区制が導入された96年、自民では佐藤が山口2区に残り、当選した。しかし、2000年に初めて立候補した民主・平岡秀夫(56)に議席を奪われ、03年も小選挙区では落選。08年補欠選挙では自民の山本繁太郎(61)が初めて町内で平岡に逆転を許し、選挙区全体でも敗れた。昨年の総選挙では、町内では山本が雪辱したものの、自民の議席奪還はならなかった。
「小選挙区制が自民党を衰退させた」と、吹田は断言する。「中選挙区は保守同士の票の取り合い。岸さんと佐藤(栄作)さん、私と信二さんのように、自民が切磋琢磨(せっさたくま)し、票を散らさないでいられた」という。自民の候補同士の争いの激しさに、「私など、自民党よりかえって社会党の候補者と仲がよかったぐらいだ」とも。ところが、小選挙区になると、自民からは一人しか出られない。「その一人を嫌う支持層は無党派層になってしまい、ときに民主に流れる」と嘆く。
昨年の総選挙。「小泉政権が作った後期高齢者医療制度で、毎年50万円も保険料を払って、医療費は3割負担になった。民主党は(制度を)やめると言っているし、いっぺんやらせてみたらどうかと思う」。吹田は、自分を長年支持してくれた町内の高齢者から聞かされ、驚いた。「スキャンダルも相次ぎ、長期政権の自民党は飽きられた」
岸、佐藤という2人の宰相、その後継者である吹田、佐藤信二ら。田布施町はずっと、太いつながりが続いてきた。夏の参院選山口選挙区で再選をめざす参院議員の岸信夫は、今も町内の岸邸に住む。現町長の長信正治(63)は「陳情があれば、信夫先生が帰っているときに役場から歩いて行けばよかったので、東京に出張する必要はなかった」という。だが、政権交代で自民党は野党に転落。「岸さん、佐藤さんの頃に作った鉄筋校舎は耐震化が、道路網も改良が必要。来年度の着手を予定している大規模な圃場(ほじょう)整備の計画もある。今後どうなるのか」と不安を隠さない。
参院選山口選挙区では、社会党が圧勝した1989年と近隣の市町出身の無所属候補が出た95、98年を除き、町内の得票は自民が圧勝を続けている。岸信夫も2004年、5189票を得て民主候補らを大差で退けて初当選した。
信夫は3月から、県議の吉井利行らとともに町内でミニ集会を開き、引き締めに躍起だ。新たに作られた町の後援会長、好川勝久(80)は「歴史を教えていないのか、町内でも若い世代は佐藤先生、岸先生といっても知らない人が多い」と危機感を抱く。
◇ ◇ ◇
参院選が近づく。山口選挙区では、民主党が18日、俳優の原田大二郎の擁立を発表。共産党からは木佐木大助が立つ予定だ。宰相たちが屋台骨を支えた自民党は野党として選挙戦を戦う。「宰相の郷」の有権者は、どんな判断を示すのだろうか。(敬称略)
6011: 山口新聞男 2010/05/28(金)23:09 AAS
>>5999-6001
若い者には岸信介・佐藤栄作はすでに教科書の中の人
後継の吹田は一度は離党しながら自民に出戻り、00年総選挙で比例下位に放置、
佐藤信二は平岡に連敗した後、郵政政局のドサクサで引退
まあノスタルジーの世界だし、これくらいしか取材することもないのかな
6016: とはずがたり 2010/05/29(土)12:02 AAS
>>6001-6003
田布施が政争の町とは聞いてたけど兄弟(の支持者の)喧嘩だったのか。
7442: チバQ 2010/07/10(土)02:41 AAS
>>5999-6001
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【宰相の郷から】
保守の牙城・田布施の今【上】
2010年06月21日
13日夜に行われた松村文彦後援会の発足式。投影機やビデオ映像などを使って政策が紹介された=田布施町
◆対立の構図 変化の芽
「あんたの後ろには誰がいるんじゃ」
4月上旬。今秋の田布施町長選に向け活動を始めた松村文彦(31)は、高齢の女性に真剣なまなざしで問いかけられた。立候補の決意を告げた時のことだ。県社会教育施設職員を依願退職したばかり。有力者の後ろ盾はなく、「後ろ」にいるのは同級生や環境活動の仲間くらい。「町に残る風土の根深さをまざまざと感じた」と松村。「町政に新風を」。町が背負ってきた政治の歴史と向き合う覚悟を新たにしたという。
◆意識多様化 薄れる団結
岸信介、佐藤栄作という兄弟宰相を輩出し、かつて岸、佐藤の両派に分かれ選挙のたびに争った田布施。派閥対立は国政選挙に限ったことではない。熾烈(しれつ)を極めたとされるのが町長選だ。
その激しさを物語るエピソードは数知れない。投票日が近づくと、夜間は集落に通じる道路脇にたき火が並び、支援者の列ができた。「票をひっくり返そう」と潜り込んでくる相手方の支援者を監視する見張りだと、町民はうわさした。1998年には、当時の町長が現職首長では県内で初めて贈収賄事件で逮捕された。背景には両派の敵対があったと、とりざたされた。
ところが、2006年10月の前回町長選では、柳井市などとの合併の枠組みを巡って新たな対立が浮上。合併に慎重だった元共産町議の候補の支援に、「水と油」のはずの保守系町議らが回った。平生との2町合併を訴えてのことだったという。町議出身の元県議、小中進(62)は「利害関係で岸派、佐藤派がごちゃまぜになってしまった」。
■
今月6日夜。町内の集会施設に、ある自治会の役員ら20人ほどが集まった。松村から要請された推薦の是非について議論するためだった。
「推薦があれば支援しやすくなる」。松村が推薦を要請したのは、そうした町民の不安を耳にしたからだ。田布施ではかつて、選挙のたびに集落の有力者や長老が住民をまとめてきたとされる。政治経験も知名度もない候補の支援には大義名分がいる――。そんな雰囲気への配慮だった。
だが、自治会側が出したのは「要請自体を白紙撤回してもらう」という結論。「自治会が選挙にかかわるべきなのか、と疑問の声も出た。住民らの意識が多様化してきており意見がまとまらなかった」と自治会長(66)。かつての選挙戦で底堅い力を見せてきた集落にも、以前とは違う空気が生まれ始めている。
■
4月下旬。松村は、吹田緌(83)の自宅を訪ねた。地元の首長を振り出しに、岸の後継となり、自治大臣まで上り詰めた吹田。「地元の政治家の大先輩。知恵を貸して頂きたい」。そんな思いで、留守だった吹田あてに、あいさつのメモを残した。だが、まだ面会の機会を得てはいない。
町長選に30歳前後の若者が立候補すれば、数十年ぶりのことになる。くしくも合併後の55年、27歳で初代町長となった吹田に次ぐ若さだ。
「田舎の若造に事務所を貸してくれる人もおらず、ポスターだって張らせてもらえなかった」。吹田は町長選に挑んだ当時の苦労を振り返る。「ただ、戦後復興期の雰囲気が残り、新しい街づくりに期待する住民らの強い思いがあった。当選は時代の要請でもあった」
だが、今回の町長選では、当時の自分と同じような若者ではなく、現職の長信正治(63)を支援するという。田布施とともに政治人生を歩んだ吹田は言う。「今の町民は安定を求めているのではないか。『今回だけは』と、手のひらを返すようなことをするだろうか」
=敬称略
◇
岸、佐藤両派の争いとともに独特の政治風土が培われ、保守の牙城(がじょう)とされた田布施町。両派の争いが息を潜めた後、そんな町にも、新たな政治の芽生えが出つつある。参院選を間近に控え、田布施の「今」を探った。
(小暮純治が担当します)
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