スーフィズムに関するHP (4225レス)
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1(1): スーフィズムに関するHP開設 [info@yoyogi-uehara.net] 2004/01/19(月)15:34 AAS
はじめまして。
日本に在住のトルコ人です。この度、イスラームとスーフィズム、そしてトルコの紹介に関するHPを開設することになりました。このHPを通じて皆様と交流し、世界平和に少しでも貢献させて頂ければと思います。お時間のあるとき是非訪問して下さい。お待ちしております。
宜しくお願い致します。
外部リンク:www.yoyogi-uehara.net
2039: とはずがたり 2017/07/13(木)14:54 AAS
世界最悪の人権抑圧国家はサウジだと思う。男にとっては楽園なんかもしれないけえが。サウジと北朝鮮が21世紀に世界が潰すべき二大醜悪国家である。
<サウジアラビア>公立学校で女子の体育授業解禁へ
10:57毎日新聞
外部リンク[html]:news.goo.ne.jp
<サウジアラビア>公立学校で女子の体育授業解禁へ
サウジアラビアのプライベートスポーツクラブでバスケットボールをする女の子たち=2014年5月12日、AP
(毎日新聞)
【カイロ篠田航一】イスラム教の厳格な習慣・戒律を重視する体制の下、女性の肌の露出が控えられているサウジアラビアで、公立学校での女子生徒の体育の授業が認められることが決まった。ロイター通信が伝えた。
サウジでは現在、女子生徒の体育は一部の私立学校のみで実施され、「適切な服装」で行うことなどの制約がある。大半の公立学校では導入されておらず、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は「公教育で女子の体育を禁じている唯一の国だ」と批判していた。
だが近年、サウジ国民には肥満が増え、今後は医療費が増大する懸念も出ていることから、政府は国民の健康向上を実現する方策を検討していた。
国政助言機関の諮問評議会は2014年、女子体育の導入を認めたが、宗教界から「西洋化しすぎだ」と反発の声が上がり、実施されていなかった。こうした中、サウジ教育省は今月11日、公立学校での導入を認めると発表した。導入時期は未定。
サウジでは女性の五輪参加も長く認められていなかったが、12年のロンドン五輪で初めて柔道と陸上800メートルで2選手の参加が認められた。
2040: とはずがたり 2017/07/13(木)16:39 AAS
乳牛165頭直輸入=カタール、サウジ「封鎖」に対抗
外部リンク[html]:www.excite.co.jp
時事通信社 2017年7月13日 05時58分 (2017年7月13日 16時27分 更新)
【カイロ時事】サウジアラビアなどとの断交に伴い、牛乳輸入量が減少して品不足が懸念されていたカタールに11日、ドイツからハンガリー経由の輸送機でホルスタイン種牛165頭が到着した。8月中旬までに計4000頭を運び込む予定。カタールは牛乳を含む多くの食料品をサウジなどからの輸入に頼っていたため、過度な依存を脱却したい考えだ。
カタールは、陸路で唯一つながるサウジやアラブ首長国連邦(UAE)から主に牛乳を輸入していたが、断交で封鎖措置が取られて供給がストップ。支援に乗り出したトルコなどから代替輸入していた。しかし、一部の国民には味が口に合わず、不評の声も上がっていたという。
牛は気温40度超のカタールの天候で弱らないよう、北部アルホールの空調管理された牛舎で飼育する。輸入元によると、カタール産の牛乳では「需要全体の10?15%しか満たせない」といい、今後は国内の乳牛数を2万5000頭以上に増やす計画を進めている。
2041: チバQ 2017/07/13(木)17:42 AAS
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
政府軍、北部で攻勢開始=反対勢力と激戦―南スーダン
7/13(木) 14:28配信
時事通信
【ジュバAFP=時事】南スーダン政府軍は同国北部の反政府勢力に対する攻勢を開始した。
国連南スーダン派遣団(UNMISS)を統括するシアラー国連事務総長特別代表が12日、首都ジュバで明らかにした。
シアラー氏は「激戦が展開されている」とした上で、特にパガクという町の周辺地域は極めて憂慮すべき事態になっていると指摘。この数日間で約5000人の住民が国境を越えてエチオピア領内へ避難したという。
2042: チバQ 2017/07/13(木)17:47 AAS
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
救えぬ命、放心の医療スタッフ=帰国の国境なき医師団員、解放直前モスルに4カ月
7/13(木) 14:48配信
時事通信
救えぬ命、放心の医療スタッフ=帰国の国境なき医師団員、解放直前モスルに4カ月
インタビューに応じる国際医療支援団体「国境なき医師団」の萩原健さん。約3年間にわたり過激派組織「イスラム国」(IS)に支配されたイラク北部モスルで最近まで活動。現地の惨状を語った=10日撮影、東京都内
約3年間にわたり過激派組織「イスラム国」(IS)に支配されたイラク北部モスルで、最近まで支援活動を行っていた国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」の萩原健さんが帰国し、現地の惨状を語った。
イラクのアバディ首相が「モスル奪還」を宣言したのは10日。その直前の4カ月を目撃することになった。
東京都内で取材に応じた。萩原さんは2月、モスル東部に開設されたMSFの病院に派遣された。イラク軍が1月にISからの解放を宣言した東部は、病院の建物が戦闘で破壊され、電気・水道も完全に止まっていた。縫合糸や針といった基本的な医療用具もなく「全ての公立病院は完全に機能停止していた」と着任当時を振り返る。
戦闘の前線は西部に移っていたが、迫撃砲や爆発物、地雷による負傷者が病院には連日のように運ばれてきた。萩原さんは、病院の医療活動に必要なあらゆる環境の整備を担当していた。戦況と、必要とされる医療をいち早く把握し、現場を指揮した。
3月末のある日、チグリス川沿いに迫撃砲が着弾したと情報が入った。間もなくタクシーで運ばれてきた瀕死(ひんし)の負傷者は、ランドセルを背負ったままの10歳くらいの少年だった。
何とか助けようとしたが及ばず、放心状態で座り込んだまま動けないスタッフ。叫びながら屋外に飛び出し、自分の顔をたたき続ける医師もいた。「スタッフたちが初めて受けた強烈なショックだった」と萩原さんは回想した。
そうした中、2発目の迫撃砲が着弾する。死傷者は多い。スタッフの気持ちの立て直しも、受け入れ準備も不十分なまま、病院の前には死傷者を乗せたタクシーが次々駆け付け、入り口には家族ら200人余りが殺到し大混乱になった。
一段落した午後、萩原さんは病院にいた全スタッフを集め「心から血が流れるようなことが起きているが、だからこそわれわれがここにいる」と伝えた。この日を境にスタッフの動きは変わったと萩原さんは述べつつ「場数を踏んでもこうした惨事に慣れることはない」と考えている。
萩原さんは13日、再びモスルへ出発した。次は解放が宣言されたばかりの西部に開設された病院が現場となる。「政治の世界で『解放』と言っても、医療が復興するにはまだまだ時間がかかる。できる限りのことをしたい」と出発を前に語った。
2043: チバQ 2017/07/13(木)17:48 AAS
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
モスル近郊キャンプ、避難民次々 「家に帰れるわけでない」
7/12(水) 7:55配信
産経新聞
■公式に勝利宣言、変わらぬ厳しい生活
イラク北部モスルをイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)から奪還する作戦は、アバディ首相が公式に勝利を宣言したことで一つの区切りを迎えた。しかし、90万人ともいわれる避難民が今後も厳しい生活を強いられることに変わりはない。気温が50度近くまで上がる猛暑の中、モスル近郊のキャンプには連日、多数の家族が到着している。(アルビル=イラク北部 佐藤貴生)
「とても疲れた。しゃべる気力もない」。10日、モスルとアルビルの間に位置するハサンシャム避難民キャンプ。到着したばかりの40代の女性がいった。
冷房やミネラルウオーター、充電器のほか、ハンドソープなど日用品の詰め合わせのパックがいくつも並べられ、到着して登録を済ませた避難民が次々と運び去る。広大な敷地に延々と続く6千のテントに2万3千人が暮らす。
「ここ1週間ほど、やってくる避難民の数が連日500人ほどに増えた。モスル市街の環境が相当ひどいのだと思う」。クルド系支援団体のボタン・アフメドさん(28)が話した。キャンプでは水不足が深刻化しているという。「1人当たり1日30リットルしか配給できない。水浴びや料理、飲料などの分を考えると、とても足りない」
取材した10日にキャンプに到着したというマハムード・オマルさん(40)に出会った。先に来ていた弟のアブドさん(37)らが、わずかな家財道具や配給品をテントに運ぶのを手伝っていた。
「10日ほど前、住んでいたモスル西部の施設の50メートル先にイラク軍兵士の姿が見え、一気に走って脱出した。その後、(政権側が制圧した)東部で家を探したが、家賃が高くて住めないのでここに来た」という。
ISがモスルを占拠したときのことを尋ねると、オマルさんは「住民には選択肢などなかった。受け入れるしかなかった」と話し、こう訴えた。
「政府が勝利を宣言したところで、私たちが家に帰れるわけではない。ここでの暮らしは大変なことばかりだろう」
2044: とはずがたり 2017/07/14(金)09:31 AAS
カタールの保険は米軍基地があってアメリカは見捨てられないってとこ。他の湾岸諸国は米軍基地は受け入れがたいのかな?
直接協議が次のステップ=米国務省―カタール断交問題
時事通信社 2017年7月14日 07時01分 (2017年7月14日 09時27分 更新)
外部リンク[html]:www.excite.co.jp
【ワシントン時事】米国務省のナウアート報道官は13日の会見で、ティラーソン国務長官が仲介を行っているサウジアラビアなどとカタールの断交問題について、「当事国同士の直接協議が重要な次のステップだ」と指摘した。ただ「当事国が(協議を行うと)合意することを希望する」と述べるにとどめ、実現するかどうかは明言しなかった。
ティラーソン氏は13日までサウジやカタール、調停役のクウェートを行き来する「シャトル外交」を展開。サウジのサルマン国王やカタールのタミム首長らと会談し、関係修復を促した。ティラーソン氏は帰国前に記者会見を行わず、具体的な成果は明らかにしなかった。
2045: チバQ 2017/07/15(土)05:53 AAS
外部リンク[html]:news.goo.ne.jp
強権統治で深まる分断=クーデター未遂から1年―トルコ
07月14日 14:27
【イスタンブール時事】トルコでエルドアン政権の転覆を狙ったクーデター未遂事件から15日で1年。同政権は事件以降、「テロとの戦い」を名目に、反政権派の大規模な粛清を進めている。行き過ぎた弾圧に国内外から反発や懸念の声が上がっているものの、政権の強権姿勢は強まり、深刻な国民分断を招いている。
エルドアン政権は事件後、非常事態宣言を発令し、これまでに5万人以上を投獄、約15万人を解雇・停職処分にした。対象者は軍人や警官、裁判官、教師、ジャーナリストなど広範で、事件の首謀者とされている在米のイスラム指導者ギュレン師と無関係とみられる人々にも及んでいる。
弾圧は国会議員も巻き込んでいる。国会は昨年5月、議員の不逮捕特権剥奪を可能にする改憲案を可決。昨年11月にクルド系政党・国民民主主義党(HDP)の共同党首ら、今年6月には最大野党の中道左派・共和人民党(CHP)の議員が逮捕された。
事件から1年を控えた12日、エルドアン大統領は非常事態宣言について「現状では解除は問題外だ。テロとの戦いが必要なくなった時に解除する」と述べ、継続の方針を示した。
政府の強権姿勢は一般市民の生活にも影を落としている。イスタンブールで飲食店を経営するアイデン・カライジュさん(45)は「事件後、政府に反対する人は皆、テロリストと呼ばれるようになった」と話し、政府を支持しなければ事業経営も立ち行かなくなると指摘。「本来、クーデター未遂事件があれば、国民は団結するはずなのに、真っ二つに分かれてしまった」と肩を落とした。
政権派と反政権派の分裂は4月の国民投票で決定的となった。国民投票は大統領の権限強化に向けた改憲の是非を問うものだったが、賛成派が僅差で勝利。両派の溝は一層深まり、エルドアン大統領が目指す「強いトルコ」の実現にはほど遠い状況だ。
2046: チバQ 2017/07/15(土)05:59 AAS
外部リンク[html]:news.goo.ne.jp
<トルコ>進む粛清 クーデター失敗1年、逮捕5万人
07月14日 10:30
【イスタンブール高橋宗男、ブリュッセル八田浩輔】トルコ軍の一部が昨年7月に企てたクーデターが失敗して15日で1年が経過する。直後に非常事態宣言が発令され当局の取り締まり権限が拡大され、今年4月の国民投票で大統領権限の大幅強化が承認された。強権支配を続けるエルドアン政権に対する批判は、国内外で強まりつつある。
◇十数万人、抗議集会
「権利、法、正義!」
トルコの最大都市イスタンブールで数十万人もの大群衆が9日、スローガンを叫んだ。最大野党・共和人民党(CHP)党首らが首都アンカラから約450キロを25日かけ歩いた「正義の行進」を締めくくる大集会だ。クルチダルオール党首は「刑務所に入れられた国会議員や記者、解雇された研究者らの権利のため行進した」と強調。非常事態宣言の即時撤廃などを訴えた。
失敗したクーデター後、政権が逮捕したのは約5万人、解雇・停職処分とした軍人や警察官、公務員、教員らは約15万人とされる。「事件の黒幕」と断定した在米イスラム教指導者ギュレン師の支持者ら「すべてのテロ関係者」と見なす人々だ。9日の集会に参加したソンギュル・トゥンデミルさん(46)も解雇された中学校の美術教師。「この国に正義はない」と憤る。
行進には少数民族クルド系の国民民主主義党(HDP)などほかの野党も賛同し、政権への反発の広がりが浮き彫りになった。「非常事態宣言を利用して我々にも圧力をかけてきた」。そう批判するのはHDPイスタンブール地区のエセンギュル・デミール共同議長だ。この1年で共同党首2人など11人の国会議員、党員や支持者ら約5000人が逮捕されたという。
エルドアン大統領らは行進を「テロ支援に当たる」などと繰り返し非難。親政権の英字紙サバハ・デイリーは10日、クルチダルオール氏の目的は2019年の大統領選候補者に指名されることだとの政治学者の分析を掲載した。
町中には「7月15日の伝説」と印刷された巨大な垂れ幕が出現。エルドアン氏は11日、イスタンブールの墓地で軍に対抗し死亡した「殉教者」に敬意を表した。愛国心の高揚を通じ支持固めを図る手法と見られる。
◇こじれる対欧関係
一方、トルコと、その人権状況に懸念を深める欧州連合(EU)との溝は深い。EUの欧州議会は6日、改正憲法が施行されれば、トルコとのEU加盟交渉を正式に停止するよう求める決議を採択した。
エルドアン氏は12日、英BBCに「国民の大半はもはやEUを望んでいない」と反発。一方で「もうしばらくの間、我々はEUに誠実であり続ける」とも述べ揺さぶりをかけた。
ユンケル欧州委員長らは加盟交渉を打ち切る考えはない。EUはトルコに中東から欧州を目指す難民・移民の阻止を委ねている。トルコが対EU国境を「開放」すれば、100万人以上が流入した一昨年同様の大混乱が生じかねない。
分断は、トルコが加盟する北大西洋条約機構(NATO)でも生じている。ドイツ政府は先月、過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦でトルコ南部インジルリク空軍基地に駐留していた独軍の撤収を決定。直接の理由は、失敗したクーデターに関与した軍人の引き渡しをドイツが拒否したことにトルコが反発し、独国会議員の基地訪問を拒否したためだ。
両国関係は冷え込んでおり、来年のNATO首脳会議誘致にトルコが意欲を示したが、関係筋によるとドイツなどが強く反対、ベルギーで開催となった。NATOとの軍事的緊張が続くロシアに接近するエルドアン氏の外交も加盟国の懸念を深める要因だ。米国とはテロ対策での連携で一致するが、ギュレン師引き渡し問題やシリア内戦への対応で対立も続いている。
2047: チバQ 2017/07/17(月)00:01 AAS
外部リンク[html]:news.goo.ne.jp
ロハニ大統領の弟、金銭絡む容疑で逮捕 イラン司法当局
07月16日 22:31
イランの司法当局は16日、ロハニ大統領の弟で、大統領特別補佐官のホセイン・フェレイドゥン氏を逮捕したと発表した。司法当局は、金銭が絡む容疑としているが、詳細を明らかにしなかった。政治家らの汚職撲滅を目指すロハニ政権にとって、大統領の親族の逮捕は大きな痛手となる。
イランメディアによると、ホセイン氏はマレーシア大使などを歴任。イランの核開発を大幅に制限する見返りに、国際社会からの経済制裁を解除させた2015年の核合意の交渉チームにも参加した。(テヘラン=杉崎慎弥)
2048: チバQ 2017/07/18(火)15:24 AAS
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
「IS側」住民への報復、モスルで増加 国連が警鐘
7/18(火) 4:58配信 AFP=時事
AFPBB News
【AFP=時事】国連のヤン・クビシュ(Jan Kubis)事務総長特別代表(イラク担当)は17日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」からイラク軍が奪還した同国北部モスル(Mosul)で、ISに味方したと疑われる住民への報復行為が増加していると警告した。
クビシュ代表は国連安全保障理事会(UN Security Council)で「ダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)と関係があると見なされた家族に対する集団的処罰を支持する感情が、大衆の間で高まっている」とし、懸念を表明した。
また同代表は「イラク全土で、ダーイシュとのつながりがあると見なされた国民が、強制退去や家屋の没収といった報復・復讐(ふくしゅう)行為の対象になる例が増えている」と述べた。
国連はイラクのハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)首相に対し、強制退去などの懲罰行為をやめさせるため「緊急の措置」を取るよう求めた。
同国第2の都市であるモスルは、2014年6月にISに占拠されたが、イラク政府が9か月近くに及んだ奪還作戦の末、今月9日に勝利を宣言した。【翻訳編集】 AFPBB News
2049: チバQ 2017/07/23(日)09:16 AAS
外部リンク[html]:www.sankei.com
2017.7.21 19:49
サウジ国王、対テロ・治安情報で直属部局を新設 内務省の権限移管、息子へ王位継承に向け地ならし?
【カイロ=佐藤貴生】サウジアラビアのサルマン国王は20日、テロ対策と国内の治安関連情報を担当する国王直属の新たな部局を創設するなどの国王令を発表した。ロイター通信などが伝えた。内務省が所管していた任務を国王に直結した新部局に担当させ、治安情勢に柔軟かつ迅速に対応するのが目的としている。
サウジでは6月、皇太子だったムハンマド・ビン・ナエフ王子が兼務していた内務相のポストと合わせて解任され、国王の実子であるムハンマド・ビン・サルマン副皇太子が皇太子に昇格。今回の人事では、新部局の創設とともに、新皇太子の側近を閣僚級に格上げすることも発表された。
このため今回の措置は、前皇太子の息がかかった内務省から権限を奪って国王と新皇太子への権力集中を図ると同時に、新皇太子への権力移譲に向けた地ならしとの見方も出ている。
前皇太子は内務相だった2000年代、サウジ国内での国際テロ組織アルカーイダ系の活動を封じ込めた実力者として欧米でも知られた存在。他の王族をはじめとする国内のさまざまな勢力が今後、親子間での王位継承をすんなり承認するかに注目が集まっている。
2050: チバQ 2017/07/23(日)09:34 AAS
外部リンク:mainichi.jp
シリア
ラッカ なお市民5万人脱出できず
毎日新聞2017年7月21日 20時06分(最終更新 7月21日 20時23分)
UNHCR調べ 7月上旬の時点で
【カイロ篠田航一】過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と位置付けるシリア北部ラッカで、7月上旬の時点で最大5万人の市民が脱出できずに取り残されていることが国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の調べで判明した。市内では飲料水が不足しており、不衛生な川の水を飲む市民が感染症を引き起こすリスクも懸念されているという。
米軍などは今月に隣国イラク国内のISの最大拠点だったモスルを奪還。ISが実効支配する主要都市でラッカは最後の拠点となっている。クルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」(SDF)や米軍主導の有志国連合は今月3日、ラッカ旧市街を取り囲む城壁の一部を破壊して進入ルートを確保し、ISが立てこもる旧市街に突入した。市内には約2500人のIS戦闘員が潜伏中とみられる。
一方、AFP通信などによると、米軍側によるとみられる爆撃で給水用パイプラインが破壊され、ここ数週間のラッカ市内は安定した水の供給ができていない状態という。このため、市内を流れるユーフラテス川の不衛生な水を飲んだ住民が病気になるケースが報告されているという。UNHCRは今月11日、市内に推定5万~3万人の市民が取り残されていることを明らかにした。
ISは2014年にラッカを実効支配。これに対しSDFなどは16年11月に本格的な奪還作戦を開始し、在英民間組織「シリア人権観測所」は今年6月下旬の時点で「既に4分の1を奪還した」とみている。一方、イラク軍や米軍が緊密に協力したモスル奪還作戦と違い、ラッカにはSDFや米軍などのほか、ロシアやイランの支援を受けるシリアのアサド政権軍も迫り、相互に連携しないまま各軍が作戦を続けている。
2051: チバQ 2017/07/23(日)11:29 AAS
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
エルサレム「神殿の丘」衝突が拡大、6人死亡
7/22(土) 20:50配信 読売新聞
【エルサレム=金子靖志】エルサレム旧市街にあるユダヤ、イスラム両教の聖地「神殿の丘」(イスラム教の呼称ハラム・アッシャリフ)近くで21日に起きたイスラム教徒とイスラエル治安部隊との衝突はヨルダン川西岸にも広がり、イスラム教徒のパレスチナ人3人と、イスラエル人3人の少なくとも6人が死亡した。
地元メディアは22日、この衝突で負傷者が約450人に上ると伝えた。
パレスチナ人3人は治安部隊との衝突などで死亡した。イスラエル人3人は、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマッラ近くのユダヤ人入植地の自宅で、パレスチナ人の男に刃物で襲撃されて死亡した。
衝突は、神殿の丘入り口に金属探知機などを備えた検問所をイスラエルが設置したことに対し、イスラム教徒が「我々の聖地を侮辱するな」などと抗議して勃発した。地元メディアによると、10時間以上にわたって各地で断続的に続いた。
2052: チバQ 2017/07/23(日)21:08 AAS
外部リンク:www.afpbb.com
シリアの東グータで停戦、首都近郊に残る反政府勢力の拠点の一つ
2017年07月23日 07:54 発信地:ダマスカス/シリア
戦争・紛争 シリア情勢
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シリアの東グータで停戦、首都近郊に残る反政府勢力の拠点の一つ
シリアの首都ダマスカス近郊の東グータで、自家製の12.7ミリ狙撃用ライフルを運ぶ反体制派の戦闘員(2017年7月20日撮影)。(c)AFP/ABDULMONAM EASSA
シリアの東グータで停戦、首都近郊に残る反政府勢力の拠点の一つ
シリアの東グータで停戦、首都近郊に残る反政府勢力の拠点の一つ
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【7月23日 AFP】シリア政府は22日、同国首都ダマスカス(Damascus)近郊に残る反政府勢力の拠点の一つ、東グータ(Eastern Ghouta)での停戦を宣言した。これに先立ち、シリア政府を支援するロシア政府と反体制派が、政府側が包囲していた東グータに安全地帯を設置することで合意していた。
シリアでは過去6年間に及ぶ内戦で、これまで多くの町や村が戦闘により破壊されており、ダマスカス近郊の東グータは、同国のバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権と戦う反体制派が掌握する最後の砦のうちの一つ。シリア政府への抗議行動として2011年3月に始まった同国の内戦ではこれまでに33万人以上が死亡している。
東グータは今年5月、シリア政府側を支援するイランとロシア、そして反体制派を支援するトルコが「緊張緩和地帯(ディエスカレーション・ゾーン)」を設置する対象として指定された4地域のうちの1つ。しかし緊張緩和地帯の治安維持について意見が一致していないことから合意はまだ完全に履行されておらず、東グータは停戦合意に達した2つ目の地域となった。
国営シリア・アラブ通信(SANA)は政府軍の声明として「ダマスカス県東グータの一部地域で22日正午(日本時間同日午後6時)より停戦が実施される」と報道した。また声明では「(停戦)違反があった場合は軍が適切に報復する」と警告したが、東グータのどの地域が含まれるかについては言及しなかった。
この数時間前、ロシアはエジプト首都カイロ(Cairo)で行われたシリアの「穏健な」反体制派と和平協議を行い、東グータの緊張緩和地帯をどのように機能させるかについて話し合ったと明らかにしていた。
ロシアは自国と反体制派が「緊張緩和地帯の境界線および兵力の配置場所と停戦監視部隊について」合意に署名したと述べ、また「人道支援物資の運搬や住民の自由な移動のためのルート」についても合意したと付け加えた。ロシアは「数日中にも」同地域で人道支援物資の運搬と負傷者の避難を開始するとしている。
しかし、カイロでロシアと停戦合意に署名したと主張する反体制派組織はおらず、反体制派の中でも影響力の強い組織の1つはロシアとの和平協議に関与していないと主張している。
5月に緊張緩和地帯に指定された4地域のうち、停戦合意に達していない残りの2つは反体制派が掌握するイドリブ(Idlib)県と中部ホムス(Homs)県北部地域。この4地域には合計で250万人以上の住民が暮らしているとみられている。(c)AFP
2053: チバQ 2017/07/27(木)15:11 AAS
外部リンク:www.jiji.com
IS「首都」ラッカ、半分奪還=恐怖支配強化の動きも-シリア
シリア北部ラッカの荒廃した市街地を進む「シリア民主軍」(SDF)のメンバー=12日(AFP=時事)
【カイロ時事】在英のシリア人権監視団は26日、シリアで活動するクルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」(SDF)が北部ラッカの市街地の半分を過激派組織「イスラム国」(IS)から奪還したと明らかにした。ラッカは、ISが「首都」と位置付ける最重要拠点。
SDFは6月6日にラッカ突入開始を宣言し、米国からの武器供与や米軍主導の有志連合による空爆支援を受けながら、7月初旬に旧市街に進攻。陥落したイラク北部モスルでの戦闘と同様に自爆テロなどで抵抗するISの反撃にさらされながらも、突入宣言から約50日を経て、着実に制圧範囲を広げているもようだ。監視団は「ISは市中心部に追い詰められつつある」と強調した。(2017/07/27-05:44)
2054: チバQ 2017/07/28(金)20:04 AAS
外部リンク[html]:www.sankei.com
2017.7.28 19:32
エルサレム旧市街の聖地で衝突、113人負傷
【カイロ=佐藤貴生】エルサレム旧市街で27日、数千人のパレスチナ人がイスラム教の聖地にある「アルアクサ・モスク」になだれこんだ上、イスラエルの警官隊ともみ合いになり、ロイター通信によると少なくとも113人が負傷した。
イスラエルは27日朝、パレスチナ人の反発を受け、聖地立ち入りを制限する監視機器を撤去。これに合わせてパレスチナ人がモスクへと殺到した。イスラエルは28日の金曜礼拝に際し、50歳以下の男性の同モスクへの立ち入りを禁止した。警官を増員して警備に当たるとしている。
27日の衝突の直接の原因は不明だが、パレスチナ側には「われわれ自身が犠牲になる」などと叫んで警官隊との衝突も辞さない姿勢を示したり、建造物の屋根によじ登ってパレスチナの旗を振ったりした若者もいたという。警官隊は閃光(せんこう)弾などを使って鎮圧した。
2055: チバQ 2017/07/28(金)20:07 AAS
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<イスラエル>柵撤去の聖地 イスラム教徒と治安部隊が衝突
7/28(金) 0:47配信 毎日新聞
【エルサレム高橋宗男】エルサレム旧市街の聖地ハラム・アッシャリーフ(高貴なる聖域)=ユダヤ名・神殿の丘=を巡りパレスチナとイスラエルの緊張が続いている問題で、イスラエル政府は27日未明、聖地の入り口から金属製の柵や監視カメラの足場などを撤去した。
聖地の維持管理組織であるワクフは「全ての障害物が取り除かれた」とし、聖地内にあるアルアクサ・モスク(イスラム礼拝所)での礼拝を呼びかけた。これに応じて、多数のイスラム教徒が27日午後、敷地内に入ったが、一部がイスラエル治安部隊と衝突。イスラエルメディアは、パレスチナ人約50人が負傷したとの赤新月社の情報を伝えた。入り口が閉鎖されたとの情報もあり、混乱が続いている。
今月14日に起きたイスラエル国籍を持つパレスチナ人による警官銃撃事件を受け、イスラエルは聖地の入り口に金属探知機などを設置。パレスチナ人らは聖地の管理に一方的な変更を加える「聖地の占領化」として反発を強め、21日には各地でパレスチナ人3人が死亡、約400人が負傷する衝突に発展した。
イスラエル側は25日に金属探知機を撤去。パレスチナ側は14日以前の警備態勢に戻すよう求め、聖地敷地外の路上で数千人が礼拝を続けて抗議してきた。
イスラム教徒にとってエルサレムは、サウジアラビアのメッカ、メディナと並ぶ三大聖地の一つ。アルアクサ・モスクはその象徴だ。イスラエルの措置に対し、ヨルダンやトルコなどの近隣諸国でも抗議デモが起き、イスラム諸国に反発が広がっていた。
一方、イスラエル政府は25日に、金属探知機に代わる新たな警備対策を導入すると明らかにしており、再び混乱を招く可能性もある。
2056: チバQ 2017/07/28(金)20:08 AAS
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
緊張高まるエルサレム、聖地管理巡りイスラム教徒が抗議継続
7/27(木) 15:41配信 CNN.co.jp
エルサレム(CNN) エルサレム旧市街にあるイスラム教の聖地「アルアクサ・モスク」をめぐり、イスラエルとパレスチナ自治区の間で緊張が高まっている。旧市街で起きた警官への襲撃事件をきっかけに、イスラエル当局は聖地の入り口付近に金属探知機と監視カメラを設置。パレスチナ自治区の指導者らが反発して金属探知機は25日に撤去されたが、双方の対立が収束する見通しは立っていない。
同モスクのある場所は、ユダヤ教やキリスト教の聖地でもある。パレスチナ自治区のアッバス議長は25日、「現地でのイスラエルの措置はすべて撤廃されなければならない。そうすればエルサレムの状況は通常に戻るだろう」と述べた。
パレスチナ側は金属探知機と監視カメラの撤去に加え、聖地周辺で増員された警察官の数を元に戻すことを要求している。
また、聖地の管理に当たっているヨルダン当局は、抗議の意を示すため公共の場所で祈りを捧げるようイスラム教徒に呼びかけた。
ヨルダンのユスフ・アダイス宗教相は宗教指導者らに対して、エルサレムの状況と「キリスト教およびイスラム教の聖地に対する冒とく」について語るよう促した。
金属探知機の設置以来、モスクを管理するヨルダン当局の指導者たちは礼拝の際もモスクに入らず、多くの信者もそれに従っている。
政治指導者や宗教指導者による抗議を受けて、エルサレムとその周辺では金曜日昼のイスラム教の礼拝後に抗議活動が起きる可能性が高まっている。こうした抗議活動はしばしばデモ隊とイスラエル部隊との衝突に発展し、情勢の不安定化に拍車をかけることとなる。
2057(1): とはずがたり 2017/08/06(日)11:16 AAS
国交断絶、小国カタールがここまで目の敵にされる真の理由
Will Qatar’s Diplomatic Exile Spark the Next Great War?
外部リンク[php]:www.newsweekjapan.jp
2017年6月7日(水)08時00分
サイモン・ヘンダーソン
<サウジアラビアなど6カ国が突然カタールとの国交断絶を発表。小さなカタールがここまで目の敵にされる背景にはテロ支援などの他に、父を退けて首長の座を奪ったり、女性が自由に運転できる文化など、湾岸諸国の体制を危うくしかねない要素があるからだ>
2017年のドーハは、1914年のサラエボのようになるのだろうか? セルビア人青年がオーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者を暗殺したサラエボ事件は、第一次大戦の引き金になった。今、万一衝突が起きるとすれば、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)を中心とした中東諸国対イランという構図だ。アメリカは、戦争を食い止めるために一刻も早く手を打つべきだ。
サウジアラビアとUAE、バーレーン、エジプトなどの計6カ国は、4日から5日にかけて、カタールとの国交を断絶すると相次いで発表。対イラン強硬姿勢を貫くアラブ湾岸諸国と一線を画してきたカタールが相手だ。
サウジアラビアはカタール行きの航空機の上空通過を停止し、カタールの唯一の陸路である国境も、海路も遮断した。どう見ても開戦事由に相当する決定だ。
ちなみに今から50年前の6月5日に始まったイスラエルと中東アラブ諸国の第3次中東戦争(6日間戦争)は、エジプトが紅海のティラン海峡を封鎖したことが引き金になった。怒ったイスラエルが先制攻撃を仕掛け、10日までに圧勝した。
一方のイランは、食料を輸入に頼るカタールに対して、自国の3つの港の利用を許可すると発表したもようだ。サウジアラビアとUAEにしてみれば、やはりカタールは裏でイランと繋がっていたという確信を強めるしかない。
外国人なら飲酒もOK
事態が急展開した背景には、少なくとも2つの説がある。まずカタール政府の言い分を信じるなら、5月24日に国営カタール通信がハッカー攻撃を受け、偽ニュースが流された。その中で、カタールの国家元首タミム首長が「アラブ諸国にはイランを敵視する根拠がない」と発言した、とするデマが流された。
また、カタール政府がイスラム組織ムスリム同胞団やパレスチナのイスラム過激派組織ハマスを支援しているとか、カタールとイスラエルがいいムードだ、とする「報道」もあった。
一方、サウジアラビアやUAEなどは、タミム首長の発言は事実だとしてやり玉に挙げた。各メディアはタミムの発言を繰り返し放送する一方、発言を否定するカタール側の主張が国内で視聴されないようカタール・メディアへの通信を遮断した。
ハッキングが本当だとすれば、イランの仕業だった可能性もある。そもそもイランは、5月20日にサウジアラビアの首都リヤドを訪問したドナルド・トランプ米大統領が、サウジのサルマン国王をはじめとするイスラム教スンニ派諸国を中心とした50カ国超の首脳らと会合を開き、イランを名指しで批判したことに腹を立てていた。
カタールにしてみれば、同じ湾岸協力会議(GCC)の加盟国でありながら、昔から不仲だったサウジアラビアやUAEの陰謀で、まんまと吊し上げられた格好だ。
サウジアラビアから見れば、同じイスラム教ワッハーブ派を国教とする君主制国家でありながら、女性が自由に車を運転し、外国人なら飲酒も許されるカタールは中東地域の問題児で面汚しだ。一方カタールから見れば、サウジアラビアの方こそワッハーブ派の評判を落とす元凶だ。
UAEは、エジプトのムバラク独裁体制を打倒する力となったイスラム原理主義団体ムスリム同胞団を禁止しており、それを支援するカタールを嫌悪している。
2014年にも、カタールがムスリム同胞団を支援したという理由でサウジアラビアなど3カ国が大使を召還し、外交関係に亀裂が入ったことがある。
2058(1): とはずがたり 2017/08/06(日)11:16 AAS
>>2057-2058
カタール前首長の暗殺計画
だが今回の断交の発端は、それ以前の1995年まで遡る。その年、カタールの皇太子だったハマド(タミムの父)が、外遊中だった無能の父ハリファを退けて首長の座を奪ったのだ。
カタールで起きた宮殿クーデターを目の当たりにしたサウジアラビアとUAEは、湾岸諸国の王制の安泰を揺るがす危険な前例として、ハマドの失脚を画策した。
当時カタールに駐在していた外交筋によれば、2国は数百人の部族民に対してハマドと彼の2人の兄弟、および外相とエネルギー相を暗殺するよう命じ、ハリファの復権を狙った。
UAEは、攻撃用ヘリコプターや戦闘機を待機させるほどの力の入れようだった。だが作戦の数時間前に部族の1人が寝返ったため、暗殺は実行されなかった。
こうした因縁を思えば、タミムが両国に対して疑心暗鬼になるのも無理はない。
カタールは人口約200万人(うちカタール国籍はざっと10分の1)という小国なのに、なぜそれほど重要なのか。カタール在住の外国人にとっても、なかなか実態は掴みにくい。夜のドーハでライトアップされた高層ビル群は壮観だが、ビルの中はしばしばガラガラ。だが1人当たり国民所得は世界一高い。天然ガスの埋蔵量は世界3位で、輸出先はイギリスから日本まで幅広い。アメリカの中東最大の空軍基地であるアルウデイド空軍基地もカタールにあり、アフガニスタン戦争やイラク戦争でもここから戦闘機が出撃した。今はISIS(自称イスラム国)掃討作戦の出撃拠点になっている。
2013年に首長の座を譲り受けた37歳のタミムは、今も前首長である父の影響を受けながら国を統治する。恐らくタミムが最優先するのは、イランの機嫌を損ねない程度にアメリカと上手く渡り合うことだ。カタールの急速な経済成長を支える天然ガスのほとんどは、イランとシェアする沖合のガス田に眠っている。カタールはイランを上回る量の炭化水素資源を生産している手前、イランをへたに刺激したくないはずだ。
アメリカは、この一触即発の状況を静めるうえで重要な役割を果たせる。米政府関係者は、イランとの敵対関係と天秤にかけると、カタールの状況に首を突っ込むのは割に合わないと内心思っているかもしれない。だが、サウジアラビアとカタールの対立が長引いたり、カタールがイランと手を組まざるを得ない状況に追い込まれたりすれば、誰の利益にもならない。
その点、レックス・ティラーソン米国務長官は交渉に適任だ。ティラーソンが最高経営責任者(CEO)を務めていた米石油大手エクソンモービルは、カタールのエネルギー分野で最大の外国企業。カタールの意思決定者の面々を熟知しているはずだ。
想定外の中東危機
サウジアラビアとUAEは、現在アルウデイド空軍基地に駐留する米軍が自国の基地に移すよう誠意を見せようとしているようだ。だが2国とも、自分たちが言うほど条件を満たしていない。
サウジアラビアは国内のイスラム過激派の掃討を進めていた2003年に、米軍をプリンス・スルタン空軍基地から追い出したことがある。UAEにはすでにアメリカのタンカーが寄港し無人偵察機が配備されているが、アルウデイド空軍基地に取って代わるほど完全な設備のある軍司令部を完成させるには長い年月がかかるだろう。
カタールとの国交断絶にどう対応するかで、トランプ政権の力量が試される。わずか2週間あまり前にリヤドで開催された首脳級の会合で集合写真を撮った時、UAEアブダビのムハンマド皇太子はカタールのタミムを押しのけてトランプの右隣に立った。
サウジアラビアとUAEは国際政治の舞台でそれと同じことをやろうとしている。中東に火種はいろいろあるが、まさかこんな危機が訪れるとは、トランプも助言されたことはないはずだ。
(翻訳:河原里香)
From Foreign Policy Magazine
2059: チバQ 2017/08/07(月)20:35 AAS
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EU女性外相と「自撮り」謝罪=「軽率」と議員に批判-イラン
5日、イラン・テヘランの国会での大統領宣誓式を前に、スマートフォンで欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表(外相)(スカーフをかぶった女性)との「自撮り」を試みる国会議員ら(AFP=時事)
【カイロ時事】イランで5日行われたロウハニ大統領の宣誓式で、多くの国会議員が欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表(外相)とスマートフォンで「自撮り」しようと駆け寄る様子がメディアで明らかになり、「軽率な行動」と非難が相次いだ。政府要人が「文化の問題とはいえ、議員から話を聞きたい」と問題視する方針を示したため、議員が「後悔している」と謝罪する騒ぎとなった。
仏大統領夫人に「スタイルいい」=トランプ氏発言が波紋
議員らは式典後、イラン女性の慣習にのっとりヘジャブを着けたモゲリーニ氏の元に殺到。一様にスマートフォンを持ち、机に腰掛けるなどして同氏と自撮りしようとした。この姿に、インターネット交流サイト(SNS)を中心に「屈辱的だ」「国の恥さらし」と批判が殺到。イラン学生通信も「こうした写真を見たら、世界はわれわれをどう判断するか」と疑問を呈した。(2017/08/07-05:48) 関連ニュース
2060: チバQ 2017/08/07(月)20:35 AAS
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先生が学校に来ない=副業優先、抗議しない親-アフガン教育事情、ユニセフ代表語る
来日した国連児童基金(ユニセフ)アフガニスタン事務所のアデル・ホドル代表が現在取り組むアフガンの学校教育の問題点を語った。2001年の米同時テロ後のタリバン政権崩壊を受け、統計では過去15年で学校数は4倍に、小学校から高校まで学校に通う生徒数も10倍に増えた。ただ「学校に先生が来ない」という課題を指摘する。
◇確認する人いない
先生が学校に来ないのは「副業を持っているから」だ。公立校教師の場合、「給料のいい私立校教師と兼職する」例が多い。さらに「店を構え商売に忙しい先生もいる」。
来なくても給料は支払われている。「学校に来ているのか確認する人がいない」からだ。時には校長も副業で忙しい。
にもかかわらず「誰も文句を言わない」現実がある。「日本なら、もし先生が学校に来なければ親が騒ぐだろう」とホドル代表。しかし、アフガンでは「文句を言っても、学校も政府も何もしない」と親が諦めている。ホドル代表は今「なぜ学校に先生が来ないのか、まず声を上げて学校に尋ねよう」と親の権利を説いて村々を回っている。
ホドル代表は1990年にユニセフ入りし、スーダンやシエラレオネ、コートジボワールと世界各地に駐在してきた。先生の不登校は「実はアフガンだけではない。アフリカでも非常に大きな問題だ」と指摘する。背景には公立校教師の給料だけでは暮らしを維持できない「貧困という問題がある」と考えている。
◇女性の教師を
一方で喫緊の課題は「女性教師を増やす」ことだ。アフガンは都市と地方で多少の差はあるものの「女子は学校へ行かなくていいと信じる人が圧倒的多数」な社会。ホドル代表も「職場にはアフガン人男性もいるからスカートをはいて出勤はできない」「たとえあいさつでも女性が握手してもらえることはない」毎日に直面している。
アフガン女性の半分近くは「18歳以下で結婚してしまう」。貧しい家庭ほど女児を早く嫁がせ食費を減らそうとする。児童婚は大きな問題だ。
その結果、女児であっても「性的な対象として見られるとても危険な状況」が教室に生まれる。あらぬ疑いを回避したい男性教師が女児を忌避する傾向があり「教育を受けたい少女が増えている以上、受け入れる体制を整える必要がある」とホドル代表。首都カブールでさえ「妻を働かせるなんて、夫はどんな男だ」と真顔で非難される社会で、女性教師増員という難題と取り組んでいる。(2017/08/07-14:35) 関連ニュース
2061: とはずがたり 2017/08/07(月)22:38 AAS
タリバンとISとアルカイダとかそろそろ大同団結するんちゃう?
アフガンの村で民間人50人以上虐殺、タリバンとISの合同勢力か
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8/7(月) 20:22配信 AFP=時事
【AFP=時事】アフガニスタン北部の村で、旧支配勢力タリバン(Taliban)とイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が合同で民間人50人以上を殺害したと、地元当局が7日に明らかにした。
5日に襲撃されたのは同国サリプル(Sar-e Pul)州サイヤード(Sayad)地区にあるミルザワラング(Mirzawalang)村で、子どもを含めた男女50人以上が殺害された。多くは銃殺され、中には斬首された犠牲者もいたという。
タリバンとISの合同勢力は先週3日から48時間、アフガン地方警察(ALP)と交戦しこれを圧倒。その後に虐殺が起きたという。
同州知事の報道官は、今回の襲撃が、ISとタリバンによる共同作戦だったと述べ、合同勢力が他州から戦闘員を勧誘していたと語った。また、この勢力が地元のタリバン指導者でISに忠誠を誓っているシェール・ムハンマド・ガザンファル(Sher Mohammad Ghazanfar)司令官の指揮下で活動していると主張している。
ただ現場の村は山奥にあり、貧しく連絡手段も整っていない上、戦闘も重なったため、AFPは現地入りできず、この情報の裏付けを取るのが非常に困難となっている。
その一方、サリプル州議会のムハンマド・ヌール・ラフマニ(Mohammad Noor Rahmani)議長は、犠牲者50人中44人は民間人とみられるとしている。また犠牲者の数は増える見込みがあると述べた。
2015年にISがアフガニスタン東部に進出して以降、ISとタリバンは衝突を繰り返しており、合同で動くことは珍しい。【翻訳編集】 AFPBB News
2062: とはずがたり 2017/08/07(月)22:38 AAS
イスラエル、アルジャジーラ支局の閉鎖を検討
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
8/7(月) 20:12配信 朝日新聞デジタル
イスラエル政府は、カタールの衛星テレビ局アルジャジーラの国内支局の閉鎖を検討していると発表した。同局によると、6月にカタールと断交するなどしたサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプト、バーレーン、ヨルダンの5カ国が拠点閉鎖を含む措置をとっており、これに追随する動きとなる。
イスラエルのカラ通信相は6日の記者会見で、同局の記者証の取り消し、ケーブルや衛星による放送停止、国内支局の閉鎖に向け、関係当局に働きかけていることを明らかにした。
2063: チバQ 2017/08/09(水)20:30 AAS
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
IS掃討、足踏み=残る爆弾、帰還進まず―モスル制圧1カ月・イラク
8/9(水) 14:27配信 時事通信
IS掃討、足踏み=残る爆弾、帰還進まず―モスル制圧1カ月・イラク
過激派組織「イスラム国」の最大拠点イラク北部モスルを、イラク軍が奪還してから1カ月が経過したが、住民の帰還と復興は遅れている。写真は市内で、破壊された商店の付近でがれきを撤去する作業員=7月31日
【カイロ時事】過激派組織「イスラム国」(IS)がイラクで最大の拠点としていた北部モスルを、イラク軍が奪還してから1カ月が経過した。
約9カ月に及んだ激しい戦闘で生活の基盤は壊滅的被害を受けたままで、住民の帰還と復興は遅れている。イラクに点在するIS支配地域の掃討も進まず、足踏み状態が続く。
「あるイラク人家族がモスルの自宅に戻り、電気を付けた際、隣人のアパートに仕掛けられた爆弾を起爆させて、犠牲者が出た」。米軍が主導する有志連合のディロン報道官は3日の記者会見で、モスルに帰還する住民への脅威を説明。「ISは実際には(街から)いなくなったかもしれないが、帰りたがる市民を殺そうとする明確な意図を持っている」と警戒感を示した。
現地で支援に当たるノルウェーのNGO関係者はロイター通信に「子供のちょっとした振動で起爆し、トラックを吹き飛ばす威力を持つ爆発物が数キロにわたり仕掛けられている」と話す。有志連合は「治安部隊が強固にモスルを掌握している」(ディロン報道官)と強調するが、平和な暮らしに戻りたい住民は帰還に二の足を踏まざるを得ない。
ISは今も、モスルの西方タルアファルや南方のハウィジャを支配する。イラク政府は、ISが「首都」と称するシリア北部ラッカとモスルを結んでいた戦略的要衝のタルアファルを次の奪還目標に挙げている。しかし、進軍はいまだに始まっていない。
タルアファルにはトルクメン人の住民が多い。その多数派はイスラム教スンニ派とみられている。アバディ首相は軍の治安部隊に加え、イランが支援するシーア派民兵、クルド人部隊も作戦に参加させる方針だが、イラクの根深い宗派対立が奪還後に激化する事態を懸念する声が早くも出ている。
2064: チバQ 2017/08/09(水)21:47 AAS
外部リンク[html]:www.sankei.com
2017.8.9 21:18
【難民・移民特集】
パレスチナ 第3世代も成長
5月下旬、ヨルダン川西岸地区のパレスチナ難民が住む「デヘイシェキャンプ」を訪ねた。狭い道の間に住宅がひしめき、中には4階建てのものもあった。すでに第2、第3世代が生まれ育っており、「難民生活の長期化で家族が増え、建て増ししているのだ」(地元記者)という。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のサイトによると、このキャンプには学校が4つある。中で出会った小学生ぐらいの女の子は、「1948」と書かれたTシャツを着ていた。イスラエルが建国された48年を忘れない、という意思表示だ。
UNRWAに登録されているパレスチナ難民数は約526万7000人で、ヨルダン川西岸とガザ地区のほか、ヨルダン、レバノン、シリアに暮らす。
(カイロ 佐藤貴生)
2065: チバQ 2017/08/09(水)21:48 AAS
外部リンク[html]:www.sankei.com
2017.8.9 21:22
【難民・移民特集】
エジプト 荒稼ぎするブローカー 「マンション持ち、外車買った」
「海では何だって起きる。私たちは安全までは保証できないし、どれほど危険かは彼ら自身が理解している」。電話取材に応じたモハメドと名乗る54歳の男性が話した。
エジプト北部の港町アレクサンドリアは、地中海経由で欧州に向かう移民や難民の出発拠点の一つだ。彼はここで約15年、密航船のブローカーを営んでいる。
取材前日の7月31日にも、180人の移民らが乗った船を送り出したばかりだった。「スーダン人、シリア人、パレスチナ人が乗船している。8月3日にはギリシャに着くだろう」
今年の夏はすでに4500人以上をギリシャやイタリアに送った。1人当たりの料金は2400ドル(約27万円)。船の調達や乗組員の給料として1400ドルを渡し、残りの1000ドルが彼の取り分となる。
「自分のマンションを持っており、2カ月前には新たにフォルクスワーゲンを買った」。正確な収入については口をつぐんだが、経済の低迷が続くエジプトでは破格の荒稼ぎぶりだと想像がつく。
移民らは家族単位で海を渡ることが多い。下は4、5歳の子供から50歳以上までさまざまだ。出身国でみるとシリアが最も多く、南スーダンやエチオピア、イラクなどと続く。
「料金は決して高くはない。私たちは新たな、よりよい人生の始まりを提供しているのだ。欧州に渡れさえすれば、その10倍も稼げる」。彼は悪びれる様子もなくこう話し、「私たちは救命胴衣を渡し、好天の日を選んで出航させることしかできない。事故に遭ってしまった人々のことは気の毒に思うが、人生はすべてが選択だ」と続けた。
欧州でテロを起こそうとしている者を乗船させているのでは-と尋ねると、「移民らにとって私たちはなくてはならない存在だから、みな応対は丁寧だ。銃を向けてきた者もいない。だから実態は分からない」という答えが返ってきた。(カイロ 佐藤貴生)
2066: チバQ 2017/08/09(水)22:45 AAS
外部リンク:www.jiji.com
イスラエル、首相汚職疑惑で「包囲網」=辞任説も
イスラエルのネタニヤフ首相=6日、エルサレム(EPA=時事)
【エルサレム時事】イスラエルがネタニヤフ首相の汚職疑惑で揺れている。首相の元側近が検察側の証人になることに合意したことから、首相辞任の可能性をめぐり地元メディアが報道合戦を展開。さらに、首相の妻サラさんも公金不正流用で起訴間近とされ、首相に対する「包囲網」ができつつある。
ネタニヤフ首相は、複数の実業家から高額な贈り物を受領した疑いや、地元の有力紙に対して便宜を図る見返りに、首相に対する批判的な論調を抑えるよう要請した疑いなどが持たれている。
警察は既に何度か首相の取り調べを行っていたが、イスラエルのメディアは4日、捜査対象の一人だった首相の元側近が検察側の証人になることに同意したと一斉に報道。首相は「何もなかったのだから、何も出てこない」と容疑を改めて否定した。
法律上は起訴されても首相職を辞する必要はないが、イスラエルを11年間統治してきたネタニヤフ首相に対する国民の不満は高まりつつある。6日発表された世論調査結果では、回答者の66%が首相は起訴されたら辞任すべきだと主張。また、商都テルアビブ郊外の検事総長の自宅近くでは、捜査の進捗(しんちょく)が遅いとして数千人が抗議デモを行った。
一方、イスラエルの複数のメディアは7日、検察が近く、サラさんを公金不正流用の罪で起訴する方針だと報じた。サラさんには、競争入札を行わずに電気工を雇ったり、公邸用に購入した家具を私邸に持ち込んだりした疑いなどがあるという。(2017/08/09-14:15) 関連ニュース
2067(1): とはずがたり 2017/08/11(金)16:46 AAS
酒井啓子
中東徒然日記
カタール孤立化は宗派対立ではなく思想対立
外部リンク[php]:www.newsweekjapan.jp
2017年06月23日(金)16時40分
<イラン対サウジの対立を「シーア派対スンニ派」の宗派対立と表現するメディアもあるが、実際の構図は「イスラム主義対保守的権威主義」の思想対立>
サウディアラビアの皇太子交代のニュースは、衝撃をもって世界を駆け巡った。サルマン国王の息子、ムハンマド・ビン・サルマンが副皇太子の地位でありながら、実質的にサウディの若き指導者であることは、誰しもわかっていた。だが、従弟たるムハンマド・ビン・ナーイフをわざわざ皇太子の地位から外してまで、今、次期国王の名乗りを挙げる必要は、何だったのだろう。そこにニュースに接した筆者たちの驚きがあった。
なによりもカタールと断交し、イランとの間に緊張が高まる現状での出来事である。ムハンマド・ビン・サルマン(一般にMbSと略されている)が対イラン、対カタール強硬派であることは、よく知られている。カタールがサウディを主導とするアラブ諸国から孤立させられている件については、多くの中東研究者は「ラマダン明けには事態は収拾しているのでは」と楽観視する向きが強かったが、MbSが大手を振ってのご登壇となれば、それも怪しい。
サウディ王室の内部事情については、湾岸情勢の専門家たちに任せるとして、カタール対サウディの対立の深化について、考えてみたい。前回指摘したように、カタール首長がイラン擁護ともとれる発言をしたことを契機として、みるみるカタール包囲網が成立した。サウディやUAEなどの湾岸諸国のみならず、エジプトやモーリタニアなど、サウディの経済援助を受けているアフリカの国々が軒並み、カタールとの断交を決めた。
カタールの容疑は、イランとのつながりというよりはムスリム同胞団に対する政策で、「ムスリム同胞団を支援するカタールこそがテロ支援国家だ」との非難が、アラブ諸国のメディアで吹き荒れている。サウディがカタールと断交した翌日には、トランプ米大統領はこう言ってサウディの決断を支持した。「この間私が中東に行って、カゲキなイデオロギーに資金援助する奴はお終いだ、と言ったとき、そこにいた中東の指導者たちはカタールのことを指さしたもんさ!」
【参考記事】サウジ皇太子交代でトランプの中東外交はどう動く
サウディ対カタールの関係悪化に並行して、イランとサウディの関係もますますきな臭くなっている。トランプのサウディ訪問、イスラーム諸国会議開催の直後から、それぞれの国のメディアはお互い非難合戦を始めていたが、6月半ばにサウディがイラン革命防衛隊隊員を拿捕した(イラン側は拿捕されたのは漁師だと言っている)と発表した。
イランはイランで、「ISを攻撃する」としてシリアに向けてミサイルを発射したが、サウディアラビアまでミサイルを飛ばせるのだぞ、といったメッセージだっただろう(もっとも、結局はイラク国内に落ちたり目標から大きく外れたりしたらしいが)。
そのような展開を受けて、いまだにイラン対サウディの対立を「シーア派対スンナ派の宗派対立」と表するメディアが少なくないのは、困ったものだ。カタールがサウディと険悪になった時点で、すでに宗派対立の構造を大きく逸脱している。カタール人口のほとんどがスンナ派イスラーム教徒であることは言うまでもないが、支配家たるサーニー家はもともとサウディのナジド出身で、ワッハーブ派の影響を受けた一族だ。宗派的にはシーア派とほとんどかかわりがない。これまでカタールとイランの間に特段の依存関係はなかった。
それが今回、封鎖を受けているカタールにイランが食料などの援助を始めている。孤立化が、宗派も違うカタールをイランに近づかせる結果になったといえよう。同じくカタールに援助を始めたのが、トルコだ。食料もそうだが、6月19日にはトルコ軍が合同演習のためにカタールに派遣された。
2068(1): とはずがたり 2017/08/11(金)16:46 AAS
>>2067-2068
このカタール-イラン-トルコのつながりは何か。カタールがサウディなどから徹底的に嫌われた原因が、そこにある。カタールは過去四半世紀、ムスリム同胞団系の運動を支援してきた。トルコの現政権党もまた、同胞団に近い思想を背景に持つ。反対にサウディアラビアでは、80年代にムスリム同胞団が影響力を強めるなど、その挑戦に悩まされてきた。エジプトでは「アラブの春」のあと同胞団政権が成立し、それをクーデタで倒して今のスィースィー政権が生れた。両国とも、同胞団を目の敵にするだけの政治的背景を持つ。
だとすれば、シーア派のイランはどうつながってくるのか。今でこそ宗派的差異が対立の原因とみなされがちだが、イラン革命後のイランのイスラーム主義は、シーア派、スンナ派の区別なく、多くのイスラーム政治思想に影響を与えた。イラン革命が発生したとき、イランのイスラーム政権を評価するスンナ派イスラーム主義者もいた。シーア派イスラーム主義の大元であるイラクのダアワ党が結党される前は、シーア派イスラーム主義者はムスリム同胞団かイスラーム解放党に加入していた。最近でも、イラクのシーア派イスラーム主義者のサドル潮流は、しばしばスンナ派の同胞団系の反米運動に共闘を呼び掛けている。
【参考記事】岐路に立つカタールの「二股外交」
そう考えれば、今の対立軸は宗派ではなく、イスラーム主義を支援するかそうでないかということになろう。そして反イスラーム主義の側はいずれも、保守的権威主義体制である。「イスラーム主義側=カタール、トルコ、イラン=現状打破・革新派」対「反イスラーム主義側=サウディ、UAE、エジプト=非民主的強権派」の構造が浮き彫りになる。
だが往々にして、保守的権威主義体制からは、若い世代の支持を集める若きリーダーが出現する。新たにサウディの皇太子に就任したMbSは、この8月にようやく32歳になろうという若者だ。老権力者たちをかき分けて権力のトップに躍り出る姿は、体制の強権性への不満よりも「チェンジ」への期待感の大きさを感じさせる。
そういえば、イラク戦争で米軍に打倒されたサッダーム・フセインが、父と慕うバクル大統領に次いでナンバー2にのし上がったのも、同じ32歳の時だった。その時も、クーデタ続きの政争に辟易していた青年層の夢を背負い、また欧米諸国からも「プラグマティック志向の若いリーダー」と期待された。
老朽化した政治体制に不満を抱き、社会が何らかの風穴を求めるとき、思想的革新性を求めるか、画期的な統率力を発揮しそうなニューリーダーに期待するか。しかしムスリム同胞団に代表されるイスラーム主義の「思想的革新性」も、もはや老朽化しているのかもしれない。
酒井啓子
千葉大学法政経学部教授。専門はイラク政治史、現代中東政治。1959年生まれ。東京大学教養学部教養学科卒。英ダーラム大学(中東イスラーム研究センター)修士。アジア経済研究所、東京外国語大学を経て、現職。著書に『イラクとアメリカ』『イラク戦争と占領』『<中東>の考え方』『中東政治学』『中東から世界が見える』など。最新刊は『移ろう中東、変わる日本 2012-2015』。
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