夏の終わりの肉団子 - 巨大オオスズメバチ - (106レス)
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(1): 04/08(火)22:50 ID:lLrhFki2(1) AAS
ある夏の夕暮れ。
山奥の小さな集落に、その“影”は現れた。

「見ろッ…空が…割れてる…!」

雲を引き裂いて舞い降りたのは、全長3メートルを超える、異様に肥大化した巨大スズメバチだった。
黄金色の腹部が脈打つたび、あたりに甘く腐敗した臭気が満ちる。

「やべえぞ…ヤツは…『排泄の儀式』を始める気だ…!」

そう、かつてから語り継がれていた――
“山の神”の正体は、巨大スズメバチであり、その糞こそが災厄を呼ぶという、忌まわしい伝説。

「逃げろォォォ!」

しかし、間に合わなかった。
尾を持ち上げたその瞬間、辺りに響く震えるような羽音、
そして――

ブヂュルッッッッ!!!!
轟音と共に放たれたのは、黒く粘性のある生物濃縮された毒糞。
地面を腐食させ、木々を溶かし、川を黒く染めていく。

「ぐあああああ!目があああああ!」
「皮膚が、皮膚が剥けるううう!」

叫び声と共に村が崩壊していく中、
一人の老婆が呟いた。

「……これで3度目じゃ。もう、人間の土地ではない」

そしてスズメバチは空高く舞い上がり、山の向こうへと消えていった。

残されたのは、焦げた大地と、異臭と、どこか寂しげな一筋の糞の痕跡だった。
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