夏の終わりの肉団子 - 巨大オオスズメバチ - (106レス)
上下前次1-新
抽出解除 必死チェッカー(本家) (べ) 自ID レス栞 あぼーん
84: 04/08(火)23:36 ID:ZyX/NsSm(1) AAS
ある夏の夕暮れ。
山奥の小さな集落に、その“影”は現れた。
「見ろッ…空が…割れてる…!」
雲を引き裂いて舞い降りたのは、全長3メートルを超える、異様に肥大化した巨大スズメバチだった。
黄金色の腹部が脈打つたび、あたりに甘く腐敗した臭気が満ちる。
「やべえぞ…ヤツは…『排泄の儀式』を始める気だ…!」
そう、かつてから語り継がれていた――
“山の神”の正体は、巨大スズメバチであり、その糞こそが災厄を呼ぶという、忌まわしい伝説。
「逃げろォォォ!」
しかし、間に合わなかった。
尾を持ち上げたその瞬間、辺りに響く震えるような羽音、
そして――
ブヂュルッッッッ!!!!
轟音と共に放たれたのは、黒く粘性のある生物濃縮された毒糞。
地面を腐食させ、木々を溶かし、川を黒く染めていく。
「ぐあああああ!目があああああ!」
「皮膚が、皮膚が剥けるううう!」
叫び声と共に村が崩壊していく中、
一人の老婆が呟いた。
「……これで3度目じゃ。もう、人間の土地ではない」
そしてスズメバチは空高く舞い上がり、山の向こうへと消えていった。
残されたのは、焦げた大地と、異臭と、どこか寂しげな一筋の糞の痕跡だった。
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ
ぬこの手 ぬこTOP 0.801s*