ぼっち・ざ・ボッシュート! (28レス)
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1: 04/06(日)00:39 ID:n48RO6E6(1/17) AAS
第1話「ギターは弾ける、けど人が怖い」
私立ボッシュート学園――
この学園には奇妙なウワサがあった。
“3週間以内に友達ができなければ、即ボッシュート(退学)”
そんな理不尽な制度がまかり通る、超スパルタな青春学園。
今日もまた、新入生の陰キャがひとり、震えながら校門をくぐった。
「ヘッ…ヘッポコ…ボクの名前は……ヘッポコ……。
人と話せないけど…ギターだけは……ギターだけは、弾けるんだ……」
そんな彼の背中には、ボロボロのエレキギター。
人と話すのは苦手。目すら合わせられない。でも――
ギターの前では、誰よりも饒舌になれる。
だが、当然のように1日目から“ぼっち”。
「ヘッポコ・くん、ですね?」
呼び出された教員室には、ボッシュート学園の名物教師がいた。
「君は現在、ボッチスコア92点。これは非常に高い。
このままだと“退学”です。あと3週間で、仲間を見つけなさい」
「そんな…そんなこと言われても……うぅぅ……」
絶望のヘッポコ。
だがその夜、運命が動き出す。
「……アンタ、ギター弾けるの?」
屋上にいたヘッポコに、謎の金髪ツインテの少女が話しかけてきた。
「わ、わわわわわわ……な、なんで知って……!?誰!?」
「アタシ?ドラム担当、“ハッケヨイ”って名前だけど?」
そう――
伝説のバンド「ボッシュート・インフェルノ」のドラマーが、
ヘッポコをバンドにスカウトしに来たのだった!!
2: 04/06(日)00:46 ID:n48RO6E6(2/17) AAS
第2話「拾われたヘッポコ、拾うショッキリ」
屋上でハッケヨイのスカウトを受け、戸惑いながらもギターを鳴らすヘッポコ。
「す、すごい…このコード進行は…泣ける…」
「やっぱりだ!あんた、音だけは超一流!」
そう、ハッケヨイは見抜いていた。
この“ぼっち”には、魂を震わせるギターがあった。
「アンタさえいれば、バンド組めるんだけどな〜…ドラムはアタシがやるし、あと必要なのは……」
そのとき、ドォォンという地響きと共に屋上の扉が開く。
「ベースは……ワシが弾こう」
バァァァァァン!!!
夕焼けに照らされるその姿、
袴に坊主頭、手には年代物のフェンダーのベース……
登場したのは、伝説の重低音――
“ショッキリ・ザ・ベース爺”
「ワシのベースはな、1音で人間の精神をボッシュートできる」
「えっ!?怖ッ!!」
「ギターとドラムがそろうなら……久々に弾いてやろうじゃないか」
こうして、バラバラだった三人の運命が交差する。
そして――
放課後の音楽室。
三人だけの即興セッションが始まった。
ドゥン……バチン……キュイィィィィィン!!!
(ドラム:和太鼓風ドカドカ)
(ベース:人の魂を揺らすスラップ音)
(ギター:ヘッポコ特有の、ちょっと走るメロディ)
音楽室の窓が揺れる。廊下の生徒たちが足を止める。
それは“ボッチスコア”を反転させるほどの、絆の爆音だった。
3: 04/06(日)00:55 ID:n48RO6E6(3/17) AAS
第3話「初ライブ!涙のボッシュート・アンセム」
文化祭当日。
ステージ裏、手が震えてるヘッポコ。
「む、無理だよぉ……お客さんの前でなんて……ボク……吐くかも……」
「ったく、ヘタレすぎでしょアンタ」
ハッケヨイがタオルをぶん投げる。
「でも、わかるよ。アタシも緊張してんだ。だけど…やるしかねぇじゃん!」
「……ワシは腹が減ったぞ」
ショッキリは冷やし中華を食べていた。
「今…ライブ前だよ!?なんで冷やし中華!?!?」
ドタバタしながらも、ついに――ステージへ。
司会「さあ、次は急遽出演が決まった謎の三人組!
その名も……『ボッシュート・スリーピース』〜〜〜!!」
「うわ誰!?知らないぞこのバンド!」「しかもジジイいるし!」
会場からざわめきが走る。
だが、ヘッポコは……ギターを持っていた。
(できる……やるしかない……ギターなら、話せるんだ……)
「いくよ……一曲目……!」
「ぼっち・ぼっち・ボッシュート」
ギターが鳴る。
ドラムが炸裂。
ベースがうねる。
ズガァァァァァァァァン!!!!!
観客のざわめきが止まる。
一音目で、全員が黙った。
その音は、まるで…“孤独の叫び”だった。
(ひとりが怖かった。誰かと繋がるのも怖かった。
でも……今は――)
「――誰かと音を鳴らせるって、すげー気持ちいいッ!!」
ヘッポコが叫ぶ!ギターが燃える!
そして――
観客が、拳を突き上げた!!
「うおおおお!!すげええええ!!」「このバンド、やばいぞ!!」
「……これが……オレたちの音だよッ!!!」
曲のラスト、
ハッケヨイのドラムソロ、
ショッキリの低音グルーヴ、
そして――ヘッポコの渾身の泣きのギターソロ。
本当に泣きながら弾いた音は、会場全体を包んだ。
そのライブは、伝説になった。
4: 04/06(日)01:17 ID:n48RO6E6(4/17) AAS
第4話「友情とバンド解散!?ショッキリ失踪事件」
文化祭ライブの翌日、
ヘッポコは朝からテンションがMAXだった。
「ふふっ……昨日の拍手、忘れられない……!
ボク、ちゃんと繋がれた……初めて、誰かと……」
ギターケースを背負い、校門をくぐる。
しかし、教室に入ってすぐ――違和感が走った。
「……あれ?ショッキリは……?」
教室にも、音楽室にも、トイレにも、購買にも、学食にも、屋上にも、どこにも――いない。
ショッキリが、消えた。
「いやいやいや!!どういうこと!?」
ヘッポコは必死で走る。心臓がバクバクいってる。
そこに現れたのは、
サングラスに黒スーツの謎の集団――“ボッシュート探偵部”
「キミたち、ショッキリ氏について知っているか?」
ハッケヨイ「なにアンタら?探偵?てか、ショッキリに何があったってのよ」
探偵部の一人がポンと資料を広げる。
「ショッキリ氏は実は――
かつて伝説のバンド“ベース・ボッシューターズ”のリーダーだった。
そして、7年前に……音楽で仲間を傷つけ、失踪していた」
「えっ……ショッキリが……?」
探偵部員「だが最近、彼が音楽を再び始めたと聞いた。
我々の予測では、彼は“ボッシュート海岸”へ向かった可能性が高い」
「ボッシュート……海岸?」
それは、かつてショッキリが一人で篭っていた、伝説の廃墟ステージ――
海をバックに演奏するために作られたが、完成前に使用禁止となった“幻のライブハウス”。
「ヘッポコ……行くぞ」
ハッケヨイがギターとドラムスティックを背負う。
「ワシら、三人で“音”を鳴らす約束しただろ。
一人だけでボッシュートなんてさせない……!」
「……うん!絶対に、もう一度……一緒に音を鳴らすんだ!!」
5: 04/06(日)01:29 ID:n48RO6E6(5/17) AAS
第5話「そして音は裏切った 〜ショッキリ7年前の罪〜」
今から7年前――
ショッキリ、本名・松風 修吉(まつかぜ しゅうきち)は、
ボッシュート学園の音楽科に通う、希望に満ちた少年だった。
「オレのベース、どうだった!?」
「最高だよショッキリ!まじで魂震えた!!」
当時、彼が所属していたバンドの名は「ドリーム・ノー・ボッシュート」
仲間は3人。
熱血ヴォーカル・アキヤマ
天才ギター少女・ミツルギ
そして、ベースのショッキリ
「このメンバーで、日本一の学園バンドになるんだ!」
夢に燃える3人の音は、まるで光のようだった。
だが――転機は突然やってきた。
あるコンテストの日。
ミツルギが遅刻した。
ショッキリは、彼女のギターパートを、即興ベースで“埋めた”。
観客は沸いた。
だが、ミツルギは――泣いていた。
「……全部、アンタの音に持ってかれた」
「わざとじゃねえ!俺はただ……!」
「わたし、音楽が……怖くなった」
その日を境に、バンドは崩壊。
アキヤマはショッキリを責め、ミツルギは姿を消した。
残されたのは、
「人を傷つけるベース」
という烙印だけだった。
(あの日、オレが“弾かなければ”――
きっと、みんな一緒に笑えてた)
ショッキリは、ベースを捨てた。
そして独り、ボッシュート海岸の廃墟へと消えていった。
現在――
波の音の中で、ショッキリはひとり、朽ちたステージに立っていた。
(なのに、なぜだ……なぜ……アイツらと“また音を鳴らしたくなる”……?)
(あんな音が……オレにもまだ、出せるのか……?)
その背に、遠くから――ドラムの音が聞こえる。
ドン……ドドン……
そしてギターが、叫ぶ。
キュイィィィィィィン……!
「……来たか、お前ら」
6: 04/06(日)01:33 ID:n48RO6E6(6/17) AAS
第6話「再会の旋律!廃墟ステージでボッシュート・リユニオン!」
灰色の空。潮風に吹かれる木造ステージ。
その中央に、ショッキリが立っていた。
「お前ら……なにしに来た」
ドラムスティックを肩にかけ、ハッケヨイが応える。
「決まってんでしょ。迎えに来たんだよ、バカ」
「ボクたち、3人じゃなきゃバンドじゃないって……昨日、わかったから」
ヘッポコが、ギターを握りしめる。
「……おれは……お前らみたいにまっすぐじゃねえ……」
「音で人を傷つけて、それが怖くて……逃げたくなった」
「それでもいいよ」
ヘッポコの声は震えていた。だけど、真っ直ぐだった。
「怖いままでも、逃げてもいい。でもまた一緒に鳴らそう?
ボク、ショッキリの音が……好きだから!」
しばしの沈黙。
ショッキリの手が、そっとケースを開いた。
――中には、ボロボロに錆びた、かつての愛機。
「……音、出るかは知らねぇぞ?」
「そしたらぶっ壊れるまで鳴らしてやろうぜ」
ハッケヨイがニヤリと笑う。
「いくよ。…ボクたちの、新しい音を」
ギターが唸る。
ドラムが暴れる。
そして――ショッキリのベースが、唸った。
ゴオォォォォォォンン……!!
まるで嵐のような低音。
だが、その中にあったのは“優しさ”だった。
音はぶつかり合い、混ざり合い、重なって――
廃墟ステージが、命を持ったかのように震えだす。
(ああ……やっぱり、コイツらとなら……)
ショッキリが、泣いていた。
「……悪かったな、待たせた」
「いいよ、今ここにいるから!」
3人の音が、空に溶けていく。
誰もいないはずの観客席で――
1羽のカモメが、静かに翼を広げた。
7: 04/06(日)01:35 ID:n48RO6E6(7/17) AAS
第7話「爆音の挑戦状!転校生バンド“絶対無敵ボッシュート団”!」
放課後の音楽室。
3人は静かに新曲のアレンジをしていた。
「これで…Aメロの入りがスムーズになるはず…」
「ちょっとテンポ上げてみようぜ!」
「ドラムは任せとけ、ショッキリの指に合わせて叩くからさ!」
すっかり息が合ってきた3人に、突然――
ガラッ!!
ドアが音を立てて開く。
「いたいた……ヘッポコ、いや、“ボッシュートスリーピース”だっけ?」
入ってきたのは、
ロングコートにサングラス、マイクを手にした長身の少年。
「……誰だお前は」
ヘッポコが立ち上がる。
「俺か?俺の名は……カリスマ転校生ボーカル、マジカル・ツカサ!
率いるは――“絶対無敵ボッシュート団”!」
後ろから現れたのは、謎の楽器隊。
ドラムの女、異様にでかいベース男、そしてキーボードの仮面少女。
「ボクらと勝負しようぜ。3週間後、学園中庭のストリートバトルで。
テーマは、“最強のボッシュート”。」
「へっ……いきなり来て何だよ、勝手に決めてんじゃねーよ」
ハッケヨイが立ち上がるが、ツカサは笑う。
「いやいや、俺たちの“音”を聴いたら、勝負するしかなくなるよ」
そう言って、ツカサたちはその場で即興ライブを始めた。
ズドォォォン!!!
重低音と狂気のメロディが音楽室を襲う。
「……くっ……この音圧……!?」
「強い……!技術も、気迫も、全部……ッ」
演奏が終わったあと、ツカサはヘッポコにウィンクして言った。
「3週間後……お前らの“ボッシュート”を見せてくれよな。
こっちは……命かけて叩きつけるからさ」
そして去っていった――
音とプライドと火薬の匂いを残して。
「やるしか……ないよね」
ヘッポコの手が震えていた。でも、目は前を見ていた。
「ボクたちの音で……ぶっ飛ばすんだ!」
8: 04/06(日)01:38 ID:n48RO6E6(8/17) AAS
第8話「壊れた音、目覚める力!ヘッポコと覚醒のギター!」
学園の屋上。
海風が吹きつける午後、ヘッポコはひとり、ギターを抱えていた。
「……音が、出ない」
ツカサのバンドと戦うために練習していた矢先、
愛用のギターから、突然音が出なくなった。
「昨日までは普通に鳴ってたのに……」
ショッキリが試しても、ハッケヨイが調整しても、ギターは沈黙したまま。
「もしかして……ギターが、ボクの気持ちに答えられなくなった……?」
その夜。
ヘッポコはひとり、学園裏のボッシュート神社に向かった。
月明かりの中、錆びた鳥居をくぐり、階段を上る。
「ボク、強くなりたいんだ。
このギターで、あの音に……負けたくないんだよ」
その時。
風が止み、空気が変わった。
拝殿の奥――祠の中から、鈍く光る何かが顔を出す。
「……これって……ギター?」
それは、どこか懐かしさと異様さを兼ね備えた、
漆黒のボディに紅いラインが走るギターだった。
「持て」と言われた気がした。
そっと手を伸ばす。
触れた瞬間、世界が真っ赤に染まった。
――ズオオオオオオオオオオン……!!
ギターが、吠えた。
「なにこれ……身体の奥から、音が――!」
黒きギターは、ヘッポコの手の中で脈動する。
まるで呼吸するように、彼の感情を音へと変えていく。
「……これが……ボクの“本当の音”……?」
次の日。
「そのギター、どこで手に入れた……?」
ショッキリが目を見開いた。
「ああ、間違いねえ。そいつは“ボッシュートギア・零式”」
「ボッシュート神話に登場する、失われた伝説の楽器のひとつ……」
「ヘッポコ、お前……本当に覚悟、決めたんだな」
「うん。この音で、ボクは戦う」
9: 04/06(日)01:45 ID:n48RO6E6(9/17) AAS
第9話「激突!絶対無敵ボッシュート団VSスリーピース!」
3週間が過ぎ、ついにその日はやってきた。
学園中庭には特設ステージが組まれ、生徒たちが押し寄せる。
「なにこの人の数……ライブフェスかよ……」
ハッケヨイが汗をぬぐう。
「いけるよ。ボクたちの音、絶対届くよ」
ヘッポコは零式ギターを見つめる。
「どんな音だって、ちゃんと鳴らせば、誰かの心に刺さるさ」
ショッキリも静かに、ベースを肩にかける。
そこへ、主催の実行委員が声を張り上げる!
「次の対戦カード!
“絶対無敵ボッシュート団” VS “ボッシュートスリーピース”!!」
観客から歓声とブーイングが入り混じる。
「ツカサ様の圧勝でしょ!」
「いやスリーピースの新曲が来るって噂だぜ!」
ステージに上がるヘッポコたちの前、
先攻は――“絶対無敵ボッシュート団”!
「行くぜ……俺たちの音は、支配の音だッ!!」
ツカサの叫びとともに、爆音が炸裂!
ズドオォォォォン!!
ドラムは雷鳴、キーボードは嵐、
ベースは地響き、ギターは黒煙のようにうねる。
「……すっげぇ……あれが……プロ級の演奏……」
誰かがつぶやく。
「まるで悪魔の交響曲……ッ!!」
そしてツカサのシャウトが、観客の心を揺さぶった。
「これが――“絶対無敵”の音だッ!!」
大歓声。観客は総立ち。
「……俺らの番だぜ」
ショッキリが静かに言う。
「いこう。全部ぶつけるんだ」
ヘッポコが目を閉じる。
「ボッシュート、準備完了でぃッ!!」
ハッケヨイが叫ぶ!
ギュオン……ギュギュギュギュギュギュギュギュギュギュギュギュギュ……
一音、鳴らした瞬間。
空気が変わった。
ヘッポコのギターが“咆哮”する!
ズガアァァァァァァァァァァァァン!!!
「これが……新曲『BOSSHOOT MY HEART』だあああああああ!!」
轟音の中で、ベースが唸り、ドラムが暴れ、
ギターが歌う!
“ボクらの音が、誰かを救えるなら――それでいいッ!!”
観客が息をのむ。
誰もがその音に、心をつかまれていた。
「お前……そんな音、出せるようになったのか……」
ツカサがつぶやく。
「ボクはもう、逃げない。
音を、信じる。仲間を、信じるッ!」
音が、夜空に昇っていく。
これは、魂の叫び。友情の証。――そして、反撃の狼煙!
10: 04/06(日)01:50 ID:n48RO6E6(10/17) AAS
最終決戦編:第10話「ボクたちの音が、届くまで」
夜の学園に響き渡る、二つの音。
観客の目に映るのは、対照的なふたつのバンド。
――絶対無敵ボッシュート団。
圧倒的な技術とカリスマで観客を支配する最強の敵。
――ボッシュートスリーピース。
寄り道ばかりの3人が、ようやくたどり着いた“自分たちの音”。
二つのステージは、クライマックスに突入していた。
11: 04/06(日)01:50 ID:n48RO6E6(11/17) AAS
最終決戦編:第10話「ボクたちの音が、届くまで」
夜の学園に響き渡る、二つの音。
観客の目に映るのは、対照的なふたつのバンド。
――絶対無敵ボッシュート団。
圧倒的な技術とカリスマで観客を支配する最強の敵。
――ボッシュートスリーピース。
寄り道ばかりの3人が、ようやくたどり着いた“自分たちの音”。
二つのステージは、クライマックスに突入していた。
12: 04/06(日)01:51 ID:n48RO6E6(12/17) AAS
「いけぇぇぇぇぇ!!!」
ヘッポコのギターが絶叫する!
零式ギターが赤く光り、ギュギュギュオオオオンッと
まるで心臓の鼓動みたいに鳴るッ!
「まだだ、まだ終わらねぇ!!」
ハッケヨイのドラムが、地響きのように空間を揺らす!
「“感じろ”…これがオレたちの、全てだ!」
ショッキリのベースが、まるで大地を抱くように深く、優しく、響く。
三人の音が、空で交差し――
爆発した!!!
ズドオオオオオオオオン!!!
その時、空に“音の渦”ができた。
観客が全員、言葉を忘れて見上げる。
「……すごい……これが、ボクたちの……」
ヘッポコが、ギターを抱きしめた。
13: 04/06(日)01:51 ID:n48RO6E6(13/17) AAS
ツカサは静かに立ち尽くしていた。
「お前ら……何なんだよ……」
「完璧じゃねぇのに、不安定で、危なっかしくて……」
「でも、誰よりも“生きてる”音を鳴らしやがって……」
口元を歪めて、ツカサが涙をこぼした。
「負けたわ……完璧に……負けちまった……!」
観客が、立ち上がる。
そして――拍手が起きた。
ひとつ、またひとつ。
次第に大きくなり、やがて嵐のような拍手と歓声になった。
「スリーピース最高ォォォォ!!!」
「ボッシュート団もかっこよかったぞー!!」
「ありがとう……ありがとう……!!」
14: 04/06(日)01:51 ID:n48RO6E6(14/17) AAS
演奏が終わり、
ステージを降りる3人。
「……最高だったな」
ショッキリがポツリと呟く。
「うん。ボク……ギターがもっと好きになったよ」
ヘッポコが微笑む。
「お疲れー!打ち上げは焼きそばパンで乾杯だなっ!!」
ハッケヨイが空を見上げた。
夜空に星がきらめいていた。
「ボクたちの音……誰かに届いたかな」
「届いたさ。お前の音は、もう世界に鳴り響いてんだよ」
15: 04/06(日)01:52 ID:n48RO6E6(15/17) AAS
――数日後。
音楽室に貼られた一枚のポスター。
『ボッシュートスリーピース、正式デビュー決定!!』
その下に、小さな文字で書かれていた。
『あの日、ボクらは音でつながった。
ボッシュートは……いつだってそばにある。』
16: 04/06(日)01:52 ID:n48RO6E6(16/17) AAS
【エンドロール:♪「BOSSHOOT MY HEART」】
ギターが鳴る。
涙が流れる。
でも、笑顔になれる。
――だって、ボッシュートは愛だから。
17: 04/06(日)01:52 ID:n48RO6E6(17/17) AAS
お終い。
18: 04/06(日)05:06 ID:Z3yVztte(1/3) AAS
~短い後日譚~
へっぽこは木に縄でグルグル巻にされ吊るされていた。
身体も顔も紫色になっている。
そしてピクリとも動かないのであった。
19: 04/06(日)16:34 ID:FXpFKQO5(1) AAS
BOSSHOOT MY HEART!
BOSSHOOT MY HEART!
BOSSHOOT MY HEART!
20: 04/06(日)16:35 ID:Z3yVztte(2/3) AAS
死~ん…
21: 04/06(日)17:24 ID:mZIQlLPG(1) AAS
しかし、縄の隙間からはみ出したポコチンはピクピクと上下に動いていた。
22: 04/06(日)17:57 ID:Z3yVztte(3/3) AAS
また、ポコチンか
ワンパターンのアホが
23: 04/06(日)22:05 ID:KUG6Y7qp(1) AAS
おのれのこっちゃ
24: 04/07(月)14:37 ID:dcEtlRD9(1) AAS
スカト ロされたハッケヨイは脱糞した。
25: 04/08(火)16:17 ID:ccSU2HFM(1) AAS
ハッケヨイは巨大なオオスズメバチにさらわれて空の向こうに消えた。
26: 04/11(金)00:59 ID:7NuD2ZOR(1/2) AAS
ふみえスレに粘着している
♭音符休符採り
ことSeirios・A ◆RbpAJOf656 さん
ステキ💓
「私、♭音符休符採り のハンドルネームを使ってTikTokでカバー演奏と自作曲(一部)の演奏載せています。聴きに来ていただけたらと思います♪」
2chスレ:owarai
27(1): 04/11(金)23:39 ID:7NuD2ZOR(2/2) AAS
ふみえスレに粘着している
♭音符休符採り
ことハッケヨイさんステキ💓
「私、♭音符休符採り のハンドルネームを使ってTikTokでカバー演奏と自作曲(一部)の演奏載せています。聴きに来ていただけたらと思います♪」
2chスレ:owarai
28: 04/12(土)00:04 ID:uFHzwrTV(1) AAS
>>27
メイルダ来た
●せないですかね
前に英和のツーショット写真コピペしまくったから
英和学園本部をナメてはいけない
閣僚の子とか権力者の子とかゴロゴロいるから
開示請求も当然できる(その気になれば。出来ない訳がない)
創発板初の逮捕者はメイルダになるかな
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ぬこの手 ぬこTOP 0.464s*