【新感覚派】横光利一 (207レス)
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(2): 2010/09/25(土)21:10 AAS
語りましょう
178: [さげ] 2022/06/12(日)11:00 ID:VIjCT4wJ(1) AAS
畢生の大作『旅愁』
昔、検閲版の新潮文庫で読んだきりだったが、
復元版の岩波文庫がそろそろ入手困難になりそうなので購入した
そのうち読もう
179
(1): 2022/06/15(水)00:48 ID:wKyh3sek(1/2) AAS
 しかし、だからといって、この横光利一が弟子である私にとって、いつも寛大で優しい師であったというわけではない。
『ダメ!』
 いきなり大きな声でいって、私の作品の載った同人雑誌で自分の掌をパンと叩いてから、そのまま黙って私の前に突ッ返してよこす、というのが師の私に対する“批評”であった。どこがどうわるいとか、どこをどうすればよいとか、そういうことは一切言われない。
 ただ『ダメ!』という一言だけである。そして弟子である私にとってもまたこの『ダメ!』という簡潔無比な一言で十分であった。師がダメといえば、それはダメなのだ。その後何を書いて持って行っても、依然として『ダメ!』であった。しかもこの『ダメ!』は以降二年間にわたってつづくのである。
(八木義徳「私の文学 抄」・『私のソーニャ・風祭 八木義徳名作選』講談社文芸文庫)
180: 2022/06/15(水)00:49 ID:wKyh3sek(2/2) AAS
 後日、ある支那料理屋で会合があったとき、私は参会した。私は川端さんや横光利一氏、中河与一氏などと同じテーブルに着いた。おどろいたことには、はじめからおしまいまで、三人で一言もしゃべらない。私は息苦しかったが、本人たちは少しも息苦しそうにない。それかといって、不機嫌ではない。腹を立てているのでもない。三人とも至極あたりまえの表情をしている。神経の太いのに私は驚いたものである。平生からそんなことに慣れているから、平気でいられるのだ。
(上林暁「上野桜木町」・『聖ヨハネ病院にて・大懺悔』講談社文芸文庫)
181: 2022/06/15(水)21:11 ID:UdkJMlLB(1) AAS
>>179
八木義徳なんかが文庫に入るんだ
182: 2023/02/20(月)15:24 ID:BNuvad0b(1) AAS
窪田等の世界に追加されたから聞いてみたけどイマイチ言いたいことが分からん
結局下駄屋になったことは良かったと言いたいのかな

『笑われた子』作:横光利一 朗読:窪田等
動画リンク[YouTube]

183: 2023/02/20(月)20:34 ID:y9+11xYE(1) AAS
>>1
これもまた中学生になるスレ
184: 2023/03/28(火)09:28 ID:wkqenQ0r(1) AAS
@@@@ (´д`メ)y-~~~
185: 2023/03/31(金)03:19 ID:2ZTwL+yA(1) AAS
ラジオでベタ褒め紹介してたが「あの文豪志賀直哉に匹敵する」とか言ってて??と思った
志賀を引き合いに出してる時点で
186: 2024/04/06(土)13:51 ID:0m+VNDnW(1) AAS
Chihiro Fukazawa
大江のせいで東大医学部には、怪しいアルバイトについて問い合わせが絶
えないそうだw あと、横光利一の「眼に見えた虱」(1928年)も同じ題
材だそう。
2024年3月18日

松吉
今日古本屋に行ったら「文藝 昭和30年6月號」があって、中身確認して
みたら
高見順と川端康成の対談
横光利一より川端康成への手紙があったから即レジに言った…!嬉し
い…!古本屋最高!!
2023年3月26日

miyo
尾崎翠は1931年のアンケートで、会ってみたい人というので「機械」の作
者横光利一と中村正常を挙げているのだけど(このアンケートは私が発見
したのです)、吉田健一「本が語ってくれること」を読んでいたらその2
人について、当時の、日本語を用いた文章、日本語の文章という基準で、
連続して出てきた
2024年4月1日

N.Nakamura
京都大人間・環境学研究科の同期で現在同研究科講師の郭 旻錫さん(カク
ミンソク)から、
新著『自己否定する主体ーー1930年代「日本」と「韓国」の思想的媒介』
(京都大学学術出版会)を頂きました!

田辺元、朴鐘鴻、三木清、保田與重郎、横光利一、崔載瑞、川端康成、李
箱と縦横無尽。
2024年4月5日
187: 2024/04/12(金)09:13 ID:hejqXwvU(1) AAS
横光利一って1936年のベルリンオリンピックの取材に行ってたんだな
188: 2024/04/15(月)19:35 ID:FELrY/Ax(1) AAS
一高に講演に行って
その後の座談会でまったく無視された話は痛々しい
189: 2024/04/30(火)14:06 ID:VtkeetCQ(1) AAS
AGE
190: 2024/05/22(水)00:42 ID:hnFlVqzx(1) AAS
ずいぶん前のことなので、内容は完璧には覚えていないけれど、

『新感覚論』を読んだ時は、「支離滅裂もいいところ!」と驚愕したのを覚えています。

(私の読解力不足を差し引いても、あれは酷い文章だった!)

確かに、的外れではない問題意識を持ち、真摯に取り組んだのは素晴らしいと思います。

しかし、借り物の文芸理論を繋ぎ合わせようと四苦八苦するあまり、

肝心の創作がおざなりになってしまった作家という印象を受けました。

とはいえ、初期・中期の短編には密度と緊迫感があり、

今でも十分な迫力を感じます。『蟹工船』のような突発的なブームはなくても、

ある程度の再評価はされるべきではないでしょうか。
191: 2024/06/11(火)02:37 ID:QuruG9CN(1) AAS
pherim
“「瓦斯燈のある所なら、あたし、誰どれも仲良くできるのよ。」
 勝ち誇った華碧な宮子の微笑が、長く続いた青葉のトンネルの下を潜っ
ていく。坦々砥のように光った道。薔薇の垣根、腹を映して走る自動車。
イルミネーションの牙城へと迫るアルハベット。”
横光利一「上海」1931
2018年8月6日

『サタデー・フィクション』“蘭心大劇院”🇨🇳

真珠湾攻撃前夜の魔都上海を描くロウ・イエ新作が圧倒的。

特務下の日本海軍少佐(オダギリジョー)、孤児院で仏政府から諜報訓練を
施された大女優(コン・リー)、ホテル支配人の顔もつ仏スパイらが跋扈す
る。

底本とする横光利一『上海』の夜闇再現に感涙。
2023年11月4日

猫の泉
PDFあり。
⇒加藤 夢三
「帝国の論理/論理の帝国
――横光利一『旅愁』と「日本科学」――」
『日本近代文学』108 (2023)
2024年5月16日

日本全国書誌 新着情報
横光利一複層の近代 / 中川智寛 著
大阪 : 和泉書院, 2024.2
2024年5月17日
192: 2024/09/08(日)19:26 ID:OhTjeRhf(1) AAS
横光利一「頭ならびに腹」(「文藝時代」1924年10月1日)
真昼である。特別急行列車は満員のまま全速力で馳けてゐた。沿線の小駅は石の
やうに黙殺された。(中略)その詰み込まれた列車の乗客中に一人の横着さうな
子僧が混つてゐた。彼はいかにも一人前の顔をして一席を占めると、手拭で鉢巻
をし始めた。それから、窓枠を両手で叩きながら大声で唄ひ出した。(中略)
人々は笑ひ出した。しかし、彼の歌ふ様子には周囲の人々の顔色には少しも頓着
せぬ熱心さが大胆不敵に籠つてゐた。

黒猫ボッサ☂🍉
有島武郎没後百周年と『文芸時代』創刊百周年の各特集『有島武郎研究』
と『横光利一研究』の両方に論文を載せた、と今し方はたと気づいた……
1923年に死んで翌年創刊されているからそうか。でその周年に定年となっ
た。覚えやすいなこれは(意味ないけどさ)。
2024年9月2日

Tadashi T.
私は長らく、価値奪取思考こそが純文学という制度の欠陥だと思ってき
た。現実の価値を奪取して無にする、たとえば漱石、鴎外から荷風、芥
川、谷崎、川端、太宰、三島、そして現代文学にも繋がっているもの。そ
れに警鐘を鳴らしたのが横光利一の経済小説『家族会議』であろう。
2024年9月4日
193: 2024/09/15(日)18:50 ID:sN3g70Lr(1/2) AAS
印刷機の発達が近代を画した今では、むしろ言葉は行為以上の電流のごと
きものとなつた。(略)このときには(略)も早や夢の中に於けるがやう
に全く別の醒めた意識の海中といふ新しい夢の中にゐる事になる。
/横光利一「新幽霊」
(『秘色』1940年7月、新声閣)

自分にとつて一番良い着物は、自分のそのときどき着てゐる着物だと思ふ
ことにしてゐる。人からどんなに云はれようとも、自分の着てゐる着物を
一番有り難いものだと思つてこそ、着物といふものは心までしつくりとよ
く守つてくれる。
/横光利一「着物と心」
(『刺羽集』1942年12月、生活社)

「二百年前にデカルトから渡されたバトンを握り、人間は神の目的と意匠
を探求することは、不可能だと言ひ切つたスピノーザのある日のふとした
謙譲さが、後世かくのごとき大海嘯を起さうとは当時の人々の夢想もしな
かつたことだらう」(横光利一『考へる葦』)
194: 2024/09/15(日)18:51 ID:sN3g70Lr(2/2) AAS
しかし、ここの花園では愛恋は毒薬であった。もしも恋慕が花に交って花
開くなら、やがてそのものは花のように散るであろう。"横光利一『花園
の思想』

永遠の女性は彼に於ては寄り集めて創られる。競子は胴で能子は頭。肩や
手足は七階の毛布や机の中で動いてゐる。容子。鳥子。丹子。桃子。鬱
子。彼の小使は一ケ月に二万円だ。百貨店の七階から街路へ向かつて振り
撒いても、電車や自動車の速力は鈍るだらう。『七階の運動』横光利一

彼は苦痛を、譬えば砂糖を甜める舌のように、あらゆる感覚の眼を光らせ
て吟味しながら甜め尽してやろうと決心した。そうして最後に、どの味が
美味かったか。――俺の身体は一本のフラスコだ。何ものよりも、先ず透
明でなければならぬ。と彼は考えた。『春は馬車に乗って』横光利一

――これは新鮮だ。俺はもうこの新鮮な解釈によりすがっているより仕方
がない。彼はこの解釈を思い出す度に、海を眺めながら、突然あはあはと
大きな声で笑い出した。『春は馬車に乗って』横光利一

「この花は馬車に乗って、海の岸を真っ先きに春を撒き撒きやって来たの
さ」
妻は彼から花束を受けると両手で胸いっぱいに抱きしめた。そうして、彼
女はその明るい花束の中へ蒼ざめた顔を埋めると、恍惚として眼を閉じ
た。

"横光利一『春は馬車に乗って』
195: 2024/09/16(月)17:24 ID:dHr4RATZ(1) AAS
横光利一の資料150点以上見つかる 『旅愁』草稿に描かれたある夜
毎日新聞 石川将来
2024/9/16 14:00

外部リンク:mainichi.jp
196: 2024/09/16(月)20:04 ID:mjwde0kv(1) AAS
隆(kado)
横光利一、研究がデータベース化されてるの便利すぎる
2022年6月21日
197: 2024/12/24(火)21:45 ID:aVVRGssJ(1) AAS
代表作
『日輪』(1923年)
『蠅』(1923年)
『春は馬車に乗って』(1926年)
『機械』(1930年)
『上海』(1931年)
『純粋小説論』(1935年、評論)
『旅愁』(1937年 - 1946年)
198: 01/01(水)13:37 ID:3aDgzDu5(1) AAS
彼を目がけて盌(もい)が飛んだ。
横光利一『日輪』

8872
199: 01/04(土)19:20 ID:H+zzoo92(1) AAS
福居伸宏 Nobuhiro Fukui
2024年1月1日。1年前、能登半島地震(令和6年)が発生。
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昼に青空文庫で横光利一「我等と日本」(1936年7月)を読んだばかりで
した。地震と日本文化についての記述あり。
2025年1月1日
200: 01/11(土)23:24 ID:JjwVoZMM(1) AAS
卑弥呼は藁戸の下へ蹲踞(うずくま)ると、ひとり菘(すずな)を引いては投げ引いては投げた。
横光利一『日輪』
7237
201: 01/13(月)18:06 ID:nvnqzE2B(1) AAS
その應へには、彼の中に群る總ての考へを鎭壓さすだけの力が充分あつた。
横光利一『悲しみの代価』

7915
202: 01/26(日)18:39 ID:GX9GJyiM(1) AAS
書く何事もないとき何を書かう。わしは塵埃を机の上から払い落し、遥か
に傾く巨大な胸を感じる。あれは何物か。/横光利一「善について」
203: 02/07(金)20:33 ID:9iz3ZAtV(1) AAS
外部リンク:www.jstage.jst.go.jp
204: 03/19(水)02:16 ID:T7Q50Y4l(1) AAS
外部リンク:www.jstage.jst.go.jp
205: 04/02(水)23:56 ID:FaEl10jM(1) AAS
外部リンク:www.jstage.jst.go.jp
206: 04/15(火)21:16 ID:jKtt0o4w(1) AAS
中村真一郎『増補 戦後文学の回想』
「この会(一高国文学会)が、ある時、横光利一を呼んで座談会をやった。それまで日本の
本格小説の代表者として尊敬されていた横光氏は、時代の移り変りに従って『旅憖』のなか
で、独自の東洋主義、超国家主義を展開しはじめていた。それが私たちを憤激させていたの
で、この座談会ははなはだ失礼極まることなのだが、一種の査問会のようなことになった。
「西洋には論理があり、東洋には人情がある」という横光氏の意見に対して、加藤周一や白
井健三郎は、論理は普遍的であり、義理人情はわが国の徳川時代の道徳、つまり一地域、一
時代のモラルに過ぎないと言って、激しく攻撃した。
横光氏は激怒して、帽子をほうりだしたまま席をけって帰って行った。」
207: 04/26(土)03:10 ID:5ODQcb0P(1) AAS
霊感商法のワールドメイト 元会員ら 被害救済ネットを結成

宗教団体ワールドメイトによる被害が深刻として設立。

ワールドメイトはオウム真理教と同時期に旗揚げした団体で主催は深見東州(半田晴久)氏。
会員が「六千五百万円を詐取された」と訴えた事件や多額の所得隠しでも知られています。

元会員は「悪霊を除かないと救われないと言われて救霊を受け、さらに霊はとれても業は払えないと不安をかきたてられ、より高額の玉ぐし料をはらうようにさせられる」などと語りました。
しんぶん赤旗 2002年8月27日号300
外部リンク:posfie.com
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