[過去ログ] マミ「私は……守りし者にはなれない……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第三章 (805レス)
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288: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/05/20(月)03:05 ID:OXLduBPHo(2/6) AAS
「あなたは、力が欲しいの?」

「うん……うぅん、どうなんだろ。わかんない」

 力は欲しい。でも、それは手段であって目的じゃない。
 では目的とは。
 弱い自分を変えたいが為。確固たる自信を持ち、輝ける自分になりたい。 
一方で、誰かを救いたい、誰かの役に立ちたいという気持ちもある。

「でも、私なんかじゃ力があっても変われないのかな」

 まだマミにもさやかにも明かしていない、秘めた想いを吐露したのは、たった一人にだけ。
 魔戒騎士、冴島鋼牙。
 昨日たまたま夜道で再会した鋼牙に、まどかは助言を求めた。
 
 自信に溢れ、堂々とした態度。それでいて驕らず、当然の如く他人の為に命を懸けられる正義感の持ち主。
 さやかに比べれば控えめでも、その様はまどかにとっても理想像だった。
しかし、結果は素気無くあしらわれてしまったのだが。

「冴島さんにも、そう言われたみたいで……」

「それは、どういうこと?」

 まどかは躊躇ったが、ほむらに打ち明けることにした。
 彼女ならどう答えるだろうか、知りたかった。 

 まどかは、昨夜の鋼牙とのやり取りを順を追って話していく。
 すべてを話し終えた時、ほむらは一言。
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