[過去ログ] マミ「私は……守りし者にはなれない……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第三章 (805レス)
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279: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/05/13(月)03:51 ID:WK12HDz4o(3/5) AAS
 その口調は淡々としていながらも厳しく、疑問を差し挟むことを許さない。
 
「うん……わかってるよ。ほむらちゃんには感謝してる……」

「感謝も謝罪も必要ない。そんな言葉、何の意味もない。私は二度と危険に近付かないでほしいだけ」

 有無を言わせぬ眼力に射抜かれる。
 彼女の纏う雰囲気に、まどかは気圧されていた。
 いや、何も言えなかったのは、それだけが理由ではない。
まったくの正論で、反論の余地がなかったからだ。ぐうの音も出ないほど。

「あなたがあの場に行かなければ、美樹さやかも行かなかった。
結果だけ見れば、あなたは彼女を危険に巻き込んだとも言える」

「うん……」

 と、まどかは力なく答えるしかなかった。
 最初に改装区画に立ち入ったのは結果論で済むかもしれない。
 だが、ほむらは知らない。

 さやかが走れなかったのは何故か。
 誰を庇って両足に傷を負ったのか。
 この一点だけは、言い逃れのしようがないほど、まどかに原因があるのだ。
ほむらにも責任転嫁できない。

 理解していたはずなのに、改めて言葉にされると突き刺さった。
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