[過去ログ] マミ「私は……守りし者にはなれない……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第三章 (805レス)
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209: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/04/09(火)03:59 ID:SeCyawNro(3/5) AAS
――恭介のこと考える時は、顔やヴァイオリンの演奏が真っ先に浮かぶのに、何で冴島さんは背中なのかな……。
単純に顔よりも眺めていた時間が長かった。それもある。
さやかが最も強い衝撃を受けたのが、死の間際で救ってくれた瞬間だったのもあるが、
それ以外にも彼が常に背を向けて弱者を守り、敵と戦っていたからだ。
広くて、逞しくて、雄々しい背中。
あの日から、不安や恐怖に囚われた時、いつも思い出す。
目蓋を閉じれば、いつでも思い出せる。なけなしの勇気を奮い立たせてくれる。
たった数日なのに、恭介とはまた違ったベクトルで自分を支えてくれる人。
だが、それだけに弱く情けない己が浮き彫りになり、失望する。
――ひょっとしたら、マミさんもこんな気持ちだったのかな……。
それでも思ってしまう。
いつか、あの背中に追い付きたいと。
あの背中に笑われない自分に、力では無理でも、同じくらい心の強さを持てたら。
決意と呼ぶにはほど遠く、なれたらいいなという子供じみた憧れ。
叶わないとわかりきっている、薄っぺらな願望だったが。
やがて待ち合わせの場所に着くと、歩道の端に二人の女生徒の姿が見えてくる。
遠目からでもわかる。まどかと仁美だった。
さやかは勇気を振り絞り、声を発した。
「その、おはよ、二人とも」
ぎこちなく挨拶をするさやかに、彼女らも気付いて振り向く。
二人を見て、さやかは一瞬ギョッと目を見張った後に察した。
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