[過去ログ] マミ「私は……守りし者にはなれない……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第三章 (805レス)
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720: ◆ySV3bQLdI. [sage saga] 2015/03/22(日)03:07 ID:SwV7klIMo(1/13) AAS
 朝、さやかは学校への道を進んでいた。
 ここ二日ほどは変わったこともなく、平穏無事な生活を送っている。
我ながら単純なもので、魔法少女の選択の問題や、ホラーや魔女ら人外への恐怖も薄れ始めていた。

 目下、最大の懸念は友人――まどかや仁美とのぎこちない関係の修復。
これに関しては自分から何ひとつ動けてはいなかったが、
まどかとは共にマミのお見舞いに行ったおかげもあってか、少しずつ溝が埋まっている気がする。
 もっとも、あくまで表面上のことで、本質的な解決には至っていないのだが。

 そしてもう一方の仁美と言えば――。
 
「あの……まどかさん、それにさやかさん。突然ですけど週末はお暇ですか?」

 登校中、ほぼ無言だった仁美が意を決したように口を開いた。
 さやかは面食らいつつも、

「えっ……と、あたしは特に予定はないけど。まどかは?」

「うん、私も何もないよ」

「でしたら、我が家にいらっしゃいませんか? その……色々とお話したいこともありますし」

 畳みかけるように、吐き出すように、仁美は言った。
 突然の誘い。お話しというのが何なのか、どこか不穏な気配を感じなくもなかったが、

「いいよ」

 と、言葉が自然にさやかの口をついて出た。まどかに視線を送ると、彼女も仁美に向けて頷く。
721: ◆ySV3bQLdI. [sage saga] 2015/03/22(日)03:11 ID:SwV7klIMo(2/13) AAS
 どうせ断る理由もない。ならば当然の如く、考えるまでもなく了承する。それは友達だから。
 このところ仁美との関係は微妙になっていたが、こうして無意識に答えられるうちは、まだ友達でいられる。

 そして仁美も、同じことを思ってくれているからこそ誘っている。このままでいいはずがないと思っているから。
 切り出すまでの長い逡巡。歯切れの悪い口調。相当の勇気を要したに違いない。
 それでも彼女は言った。

――やっぱ敵わないなぁ、仁美には……。

 ほっと安堵した仁美は、花が咲いたような満面の笑みを浮かべている。その笑顔を見ていると、
ふと感心のような、諦めのような、羨望のような、よくわからない感情が胸に去来する。

 ここぞというときは言いたいことを言える仁美。おっとりして、お嬢様育ちなのに。いや、だからなのだろうか。
 時折そんな彼女の秘めた強さに圧倒されている自分に気付く。友達でも、ずっと一緒にいるから比べてしまう。

「(さやかちゃん……どうかしたの?)」

 まどかの不安げな声が脳裏に響く。そういえば、今日もまどかはキュゥべえを連れていた。

「(ううん、なんでもないよ。なんでも)」
 
 そして、さやかはいつもの空元気で答え、胸を刺すチクリとした痛みを苦笑で隠した。
 まどかに心配をかけたくない。でも、それ以上にこんな気持ち誰にも知られたくなかった。

 *

まどか「黄金の……狼……」

第4話

もう一度この場所で

 *
722: ◆ySV3bQLdI. [sage saga] 2015/03/22(日)03:13 ID:SwV7klIMo(3/13) AAS
 同じ頃、冴島鋼牙もまた朝の街路を歩いていた。
 その瞳は揺るぎなく、足取りはいつもの如く速く力強い。しかし、その心には微かな淀みが生じていた。

 旅の途中で立ち寄ったこの街で何が起こっているのか。起きんとしているのか。未だ見当もつかない。
 だが、魔女に己の剣が届くことは既に実証済みだ。どのような怪異であれ、人に仇為す存在なら斬るのみ。
その点において、鋼牙に一切の迷いはなく、単純明快な行動原理。
 
 しかし、それだけでいいのか。
 ふと、心に芽生えた小さな迷い。 
 この街に来て初日、ホラーに襲われる数人の少女を救った。魔法少女とその候補の少女だ。
 そのことに後悔はない。ホラーを狩り、人を守るのが魔戒騎士の使命。
とはいえ、その後も見過ごしておけずに彼女らと縁を持ってしまったのは、果たして正しかったのかどうか。
 
 どうやら、彼女たちを取り巻く闇は暗く深い。ただ剣を振るうだけでは、敵を切り裂くだけでは解決できそうにない。
 どうすれば、その闇を払えるのだろう。その術もまた、闇の中にある。
 いや、そもそも介入して良いものか。自分は遠からず街を去らねばならない。
中途半端に引っかき回しておいて去るのは最も恥ずべき行為だろう。

 踏み込むべきか否か。前者なら、どこまで踏み込むか。  
 今こそが分水嶺。
 決断のときは迫っていた。

 *

牙狼―GARO― 魔法少女篇

第四話

夢幻

 *
723
(1): ◆ySV3bQLdI. [sage saga] 2015/03/22(日)03:17 ID:SwV7klIMo(4/13) AAS
 午前の授業を終えた昼休み、巴マミは一年の教室を訪ねた。
 目的の人物がいないか入口から教室内を見渡していると、マミに気付いた二人の女生徒が駆け寄ってくる。

「マミさん、今日は学校に来られたんですね!」

「二日も続けて休んでるから心配しちゃった。あたしらが押し掛けて却って迷惑だったんじゃないかって。
マミさん、もう身体の方は大丈夫なの?」

 美樹さやかと鹿目まどか。
 魔法少女候補で可愛い後輩。
そして孤独を癒してくれる仲間になってくれるかもしれない存在――だった、昨日までは。
 
「心配掛けてしまってごめんなさい。ねぇ、悪いんだけど暁美ほむらさん、呼んでもらえる?」

「え……ほむらちゃん、ですか?」

「お昼を一緒にどうかと思って」

「え〜、それって二人だけってこと?」

「私も二人と話したいけど、また今度ね。それと少しの間、放課後は忙しくなるから見学もなしにしましょう」

「私たちもマミさんとお話したいこと、いっぱいあるんですけど……」

 さやかが口を尖らせ、まどかも控えめながら不満を口にするが、最後には納得してほむらを呼びに教室に戻っていく。
 残されたさやかは、なおも釈然としない様子だった。
自分たちの心配が軽く流されたのもそうだが、警戒していたはずの転校生に用事というのが気に入らないのは明らかだった。
無理もない。なにせ彼女は一度ほむらに銃口を向けられただけでなく、ホラーの前で見捨てられてもいる。
724: ◆ySV3bQLdI. [sage saga] 2015/03/22(日)03:22 ID:SwV7klIMo(5/13) AAS
 やがて、ほむらを伴ってまどかが戻ってきた。相変わらず不機嫌そうな仏頂面だったが、
それが彼女の常態なのかもしれない。
 ほむらは忌々しげに睨むさやかに目もくれず、真っ向からマミを見据える。

「……何?」

「大事な話があるの。付き合ってもらえるかしら」

 マミもまた、真剣な眼差しで彼女に応える。
 見つめ合っていた時間は数秒ほど。どちらも一言も喋らなかった。
しかし、互いの視線には多くの声なき言葉が込められていた。口にするまでもなく、念話すら必要ない。

 ほむらの目がスッと伏せられ、微かに頷いたように見えた。
マミは了承と受け取ると同時に、意図が通じたことを悟った。

「行きましょう。それじゃあね、鹿目さん。美樹さん」

 言って、マミとほむらは揃って歩き去る。
取り残されたまどかとさやかは、遠ざかる二人の背中をただ見送るしかなかった。

 二人は暫く歩いた後、屋外のベンチに腰掛ける。周囲には他にベンチなどもなく、人もまばら。
別に誰に聞かれても構いはしないのだが。
 マミがコンビニで買った菓子パンと水筒を傍らに置くと、ほむらも人ひとり分のスペースを空けて横に座った。
その手には何も持っていない。

「それで話って何かしら?」

 先に口を開いたのは、ほむら。
 マミは水筒からコップに紅茶を注ぐと、湯気を立てるそれを軽く啜る。
一口飲んで、ほっと息を吐いてから本題に入った。 
725: ◆ySV3bQLdI. [sage saga] 2015/03/22(日)03:26 ID:SwV7klIMo(6/13) AAS
「単刀直入に言うわね。私はキュゥべえから真実を聞いた。あなたもそうなんでしょう?」

 ほむらは答えなかった。マミを見向きもせず、斜め下に視線を固定している。
 その反応を予想していたマミは返事を待たずに続ける。

「私はこれを鹿目さんと美樹さんに話すわ。反対しないわよね?」

 悪意を抱いているか、利用できると考えているなら話は別だが、そうでないなら反対するメリットはない。
 そして、これは推測に過ぎないが、ほむらは両者のどちらでもない。

「これで思い留まってくれればグリーフシードを取り合うライバルが減る。そして……未来の敵もね」

 横目でチラと表情を窺う。ほむらは眉ひとつ動かしていなかった。魔法少女が敵――すなわち魔女になると示唆しても。
 疑惑が確信に変わった。やはり彼女はすべてを知っていると。
 マミが無言で返答を促すと、暫く待って彼女はようやく沈黙を破った。

「何故、私に相談を?」

「私はあなたを敵だとは思っていない。敵に回したくもない。少なくとも今のうちは。だからよ」

 マミが横を向くと目と目が合う。ほむらが初めてマミを直視していた。
彼女はマミの真意を測りかねているようだった。
 いつも底を見せない彼女がふと見せた戸惑いが何やらおかしくて、マミは軽く微笑んだ。

「私は、あなたの目的も何となく察しはついているつもり。
それで、あなたの不可解な行動も辻褄が合う。理由まではわからないし、敢えて訊きはしないけど。
一言、話を通しておくのが筋だと思ったの。それで敵意がないことの証明にならない?」

「なら、私からも質問。あなたは、これから彼女たちをどうする気?」
726: ◆ySV3bQLdI. [sage saga] 2015/03/22(日)03:29 ID:SwV7klIMo(7/13) AAS
 ほむらは警戒を解かないどころか、逆にマミに問う。
 唐突な問いにマミは目をパチクリとしばたかせ、

「どうする……か。こんなんじゃ魔法少女に誘うなんてできる訳ないし……」

 考え込む。
 日中こうして平穏に過ごしていると、つい弛みそうになる。
 魔法少女にはならなくても、ただの先輩後輩としてならいいのではないか。
一緒に食事したり、休日は遊んだり、普通の友達同士みたいに過ごすだけなら――と、甘い囁きになびきそうになる。

 幾度となく繰り返した自問自答。そしてその都度、甘えを振り払うのだ。
 もうマミの中で答えは出ていた。
だからさっきも彼女たちの心遣いを軽く流した。これ以上、情を抱きたくないし、抱かせたくなかった。

「そうね……真実を伝えたら、きっぱり距離を置くわ。
近くにいたらあの娘たちに余計な夢を見させてしまうかもしれないし。
それに何より私が求めてしまう。仲間になって、支えてほしいと思ってしまう。私はそんなに強くないから……」

 だが近くにいなければ、二人が魔女やホラーに襲われても助けられないということ。
 もとより四六時中いられるはずもないが、関係そのものを断ってしまえば救助が間に合う確率はぐんと落ちる。
傍にいれば気付く些細な予兆も素通りしてしまう。

「だから、お願い。もし危険に巻き込まれたときあなたが近くにいたなら、あなたが救ってあげて。
できれば一人だけじゃなく二人ともを」

 ほむらの瞳を強く見つめ、マミは懇願した。
 対するほむらの答えは簡潔だった。
727: ◆ySV3bQLdI. [sage saga] 2015/03/22(日)03:31 ID:SwV7klIMo(8/13) AAS
 
「勝手な話ね」

「だから強制はしないし、できない。全部わかってる。臆病で、この上なく卑怯な頼みだって。
だけど、少しの間でもいいの……」

 守りし者になんてなれないと悟ったくせに。他人なんてどうでもいいと気付いたくせに。
情を掛けた少女たちだけは守りたいなんて。
 それも優しさに溺れることが、弱くなることが怖いから、
自分がやりたくないから他人にやってもらおうだなんて身勝手にもほどがある。

 一年後か三年後か、運良く生きていたとしても離れる日は必ず来る。
関係を続けていたとしても、近くで守れる時間は長くない。平均的な人生の長さから考えれば、あまりに短いだろう。
 それにホラーや魔女でなくても不幸や災厄は突然降りかかる。人は呆気なく死ぬ。マミ自身が痛いくらい知っている。

 こんな願いにも意味はないのかもしれない。けれど、彼女たちの為に何かしてあげたい。
それすらも自己満足なら、せめて開き直れるまでの時間が欲しい。
 人の生き死になんて所詮は運命――天の意志なのだと割り切れるまで。
 この胸の想いが薄れて消えて、誰かの死に完全に何も感じなくなる日まで。

「……約束はできないわ。話すかどうかはあなたの好きにすればいい。それじゃ」

 言ってほむらはベンチを立つと、歩き去ろうとする。
 その手をマミの手が捕らえた。

「――待って!」
728: ◆ySV3bQLdI. [sage saga] 2015/03/22(日)03:34 ID:SwV7klIMo(9/13) AAS
 口を衝いて出たのは寂しさを込めた、半ば叫びのような声。
 マミ自身も無意識に発した言葉に驚き、すぐに手を放すと取り繕うように続けた。

「よかったら、もう少しだけ付き合ってくれない? 話を聴いてくれるだけでいいから。ね?」

 俯くのは恥ずかしかったのもあるが、一番は戸惑い。
その理由を考え、やがて気付く。
ほむらともっと話したい。話を聴いてもらいたいと思いつつある自分に。

 答えはなく、ほむらはただ黙って隣に座り直した。一言も喋らないが、それだけでも嬉しかった。
マミは小さく微笑んで、ぽつりぽつりと話し出す。 

「私ね……自分が倒してきた魔女が元は魔法少女で、自分もいつか魔女になるなんて聞かされて、
すごく怖かった――うぅん、今だって震えるくらい怖いのに……」

 組み合わせた両の手が小刻みに震える。
 考えるだけで感情が波立つのを抑えられない。

「それより怖かったのは独りになったこと。私ね、家族を事故で失ってるの。
友達はできても、魔法少女のことも全部を曝け出して話せるのはキュゥべえだけだった。
だけど、キュゥべえが私を利用していただけだと知った。もっとも、あのコに言わせれば自分は鏡で、
人が見たいと思ったものを映すそうだけど。
やっとできるかもと思った仲間も失って、そうしたら何もかもが色褪せて見えて、今じゃ本当に独りぼっち……」

 抑揚のない声が、淡々と喉から送り出される。今さら悲嘆も悔恨も存在しない。あるのは諦めだけ。
 ほむらの鉄面皮に、僅かだが苦渋の色と翳りが覗いた気がした。
同情にも取れたが、まさか彼女がそんな表情を浮かべるとは思えず、マミは儚げに微笑んだ。
729: ◆ySV3bQLdI. [sage saga] 2015/03/22(日)03:43 ID:SwV7klIMo(10/13) AAS
「そんな嫌そうな顔しなくていいわ……。別に、あなたを代わりにしようなんてつもりないから」

 半分は本当で半分は嘘。
 求める気持ちは確かに存在する。しかし、ほむらでないといけない理由はない。
寂しい心を紛らわす為に、誰かに傍に居てほしいだけなのだろう。それが傷を舐め合える同類ならなおいい。
 それをほむらも漠然と感じ取ったから、困惑――いや、迷惑した。

 これ以上の余計な何かを背負いたくないのは、たぶん彼女も同じ。

「でも不思議ね……今は何だか肩が軽いの。ふわふわ漂ってるみたい。
頼りなくて不安で縋りつきたくて……でも同時に解放されたって気もする。
これが自由ってことなのかしら……」

 深く息を吐いて天を仰ぐマミ。遠い目は流れる雲でも空の青でもなく、ただ届かない彼方を見つめる。
まるで糸の切れた凧のようだと、マミは思った。風に乗って流れるだけの凧。
だが糸の切れた凧は大抵の場合、漂った果てにどこか遠くに落ちて、誰にも顧みられることなくゴミになる。
 ならば真の自由とは、孤独と同義でしかないのだろうか。

 もう背負わなくていい。私の中は空っぽで何もなくなった。
もう何にも縛られず、面倒を見るのは自分自身だけでいい。
 喜びと寂しさが一緒くたになって込み上げる。
お前は永遠に独りきりで、それを望んでいるのだと思い知らされるようで。
 
「昨日、魔女と戦ったとき、私は死んでもよかった。いっそ死にたいとさえ思ったわ。
でも魔女に喰われる瞬間、私の身体は動いた。
まだ戦えると知って、心の底から闘志が湧いて、生きたいと強く願った。
すべて終わったとき知った。私は自分が誰より大切で、生きる為なら他人を犠牲にできる人間なんだって」
730: ◆ySV3bQLdI. [sage saga] 2015/03/22(日)03:47 ID:SwV7klIMo(11/13) AAS
――だから今日まで生きてこられた。だから両親の無事より自分の救命を真っ先に願った……。

 それでも生きたいと願うなら開き直るしかなった。
 空を見上げるマミの瞳は澄んでいたが、それは命以外の何もかもを諦めたが故の迷いのなさだった。

 しかし使命を捨てても、まだ宿命は残っている。
生きる為にはグリーフシードが必要で、魔女との戦いは途中で降りられない。 
 独りであることが強さの理由なら、そうでないと生きられないなら、他に選択肢はない。

 と、そこでマミは思い出したように顔を引き締め、ほむらに向ける。

「だからって、さっきも言ったようにあなたと進んで戦う気はないわ。手の内がわからない間は特に。
この街は私の縄張りだから排除する、なんて言わないから安心してちょうだい。
あなたもグリーフシードを独占しようとは思っていないようだし、できるなら争いたくないわね。
むしろ――」

 言いかけたところで、昼休みの終了を告げるチャイムが響く。何時の間にか、そんなにも時間が経っていたのか。
 無言で立ち上がるほむらに、

「下らない自分語りに付き合わせちゃったわね。ごめんなさい、それと……聞いてくれてありがとう。
でも、もう少しだけ――これからの話をしましょう。あなたにも損はさせない。
放課後、時間いい? 夜になっても構わないから。いつまでも待っているから」

 マミの言葉に答えることなく、彼女は背を向ける。
 ただ去り際、見せた横顔がほんの少し頷いた気がした。
 
 ほむらは一言も語らなかったが、マミの言葉が僅かでも心に波紋を起こしたのだろうか。
彼女もまた、何かに迷っているのかもしれない。
 ほむらの背中を見送りながら、マミは根拠もなく、そんな感想を抱いた。 
731: ◆ySV3bQLdI. 2015/03/22(日)03:57 ID:SwV7klIMo(12/13) AAS
ここまで
あまり短いので自省の意味でもひとまずsage
新生活やらなんやかんやでまたしても遅くなり申し訳ありません
続きもそこそこ書き溜めているので今回ほどかからないと思います
734: ◆ySV3bQLdI. 2015/03/22(日)12:12 ID:SwV7klIMo(13/13) AAS
>>732
ご指摘の通り一年→二年ですね……単純なミスです
Wikiに載せる際は修正します
ありがとうございました

>>733
乙ありがとうございます
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