[過去ログ] マミ「私は……守りし者にはなれない……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第三章 (805レス)
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(1): ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2014/06/21(土)01:51 ID:AaHsK9UBo(15/19) AAS
 魔女は白目をむき、半開きの口から煙を吐きながら横たわっていた。
 ある意味では予想通り。理想を言えば口から一直線に全身を貫きたかったが、
魔女が辛うじて身体を捻った為に、狙いが逸れたのだろう。人間で言うなら首の辺りに抜けたようだ。

 一発で倒せなかったのは残念だったが、効果は上々。
これが無傷だったりしたら絶望していたかもしれない。二度目を狙うのは限りなく不可能に近いからだ。
 だがマミにとって、それは二番目に恐れていた結果でもあった。
 
 気付くと手足が震えている。
 震えている理由すら、最初は理解できなかった。
 魔女が元は魔法少女で、それでも生きるには殺さなければならない。だから魔女を殺してでも自分は生きる。
そう心に決めて、すべて受け入れた――つもりだった。

 それが今、瀕死の魔女を眺めるマミの心中に、突如として恐れが生じた。
 ティロ・フィナーレを撃った時は微塵の迷いもなかったはずなのに。
 その理由は、すぐに思い至った。

――これはきっと覚悟と重みの違い……。

 例えるなら、ガンマンの決闘でも、侍の真剣勝負でも、何なら格闘家でもいい。
 体格、武器や技術の差、果ては当日の体調や精神状態まで。どうしたって強弱はあり、完全な公平はあり得ない。
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