[過去ログ] マミ「私は……守りし者にはなれない……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第三章 (805レス)
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525: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2014/03/08(土)00:16 ID:7QRuSRZOo(5/12) AAS
考えていた時間は、長いようで一秒にも満たなかった。
眼前には急速に迫る壁。マミはリボンを放し、壁を蹴って反転する。
魔女は顔をぷんぷん怒らせて追ってきていた。
これも予想通り。マミには魔女を含む戦場のすべてが把握できていた。
すかさず横っ跳びで魔女の牙から逃れながら、別方向からのリボンを伸ばす。
使い魔を掃討する際に撃ちまくっていたので、仕掛けには事欠かなかった。
逃げれば逃げるほど、魔女の動きは単調になっていく。
そうでなくとも元々あまり賢いタイプではないようで、逃げるのは難しくなかった。
障害物に身を隠し、鋼線のように細く頑丈に作り変えたリボンで罠を張り、使い魔を身代わりにして。
結界内を縦横無尽に飛び回る。
ホラーとの戦いで偶然編み出した、リボンの性質を利用して自分の身体を素早く移動させる方法。
件のホラーとの相性は悪かったが、この魔女相手なら存分に効果を発揮できる。
魔女が熱くなればなるほど、反対にマミは冷めていく。
もちろん恐怖は変わらずある。生を渇望するからこそ。
だが、その恐怖に思考を乱されることなく飼い馴らしつつあった。
より強い存在を頭に描くことで勇気を奮い立たせ、具体的な対処の糸口とする。
イメージするのは、知る限りで最強の戦士――黄金騎士、牙狼の姿。
"かつて"彼に対しては複雑な感情を抱いていた。
無様な姿を晒した。後輩の前で意地を張ったりもした。
それもこれも、今にして思えば羨望の裏返しだったのかもしれない。
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