[過去ログ] マミ「私は……守りし者にはなれない……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第三章 (805レス)
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(1): ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/10/01(火)19:20 ID:GqgLvea9o(11/13) AAS
 ヒラヒラ手を振って去っていく零。
 質問はない、ということなのか。
 ひとつ答えたらひとつ質問できるという交換条件に則れば、零が訊かなければ杏子からも問えない。
その気がないなら教えてくれてもよさそうだが、あくまでタダで教える気はないらしい。

 引き止めることもできず、杏子は零を見送った。
 暫し呆然とした後、
 
「くそっ……何なんだよ、あの野郎は!」

 やり場のない憤りをベンチに叩きつけた。周囲にいた数人の視線が刺さる。

 零が隠した内容は?
 何故隠したのか?
 まるでわからない。今は考えるのも面倒だ。

 食欲も失せた。ここにいて目立つのも嫌だったので、袋を纏めて立ち上がる。
 自分もどこかで横になろうかと足を踏み出した矢先。
 その目が公園の外の雑踏に留まった。魔法少女の優れた視力が捉えたもの、それは――。

 艶めいて柔らかそうな金の巻き髪。
 白を基調とした制服、胸元の赤いリボン。
 その髪を、服を、横顔を覚えている。家族を除けば最も親しい仲だった少女。
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