[過去ログ] マミ「私は……守りし者にはなれない……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第三章 (805レス)
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453: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/10/01(火)19:09 ID:GqgLvea9o(6/13) AAS
「……遠回しな説教のつもりかい。らしくもない」

 杏子はそっぽ向いて、そう言うのが精一杯だった。
 零は杏子の思考も動揺も見抜いたかのように苦笑する。

「確かに、俺の柄じゃない。あんこちゃんが何をしようが関係ないし、知ったことじゃない。
正義の味方のつもりもないしね。けど自罰的って言うのかな、
今日のあんこちゃんは責めてほしいように見えたからさ。
あんこちゃんがお望みなら説教してもいいけど?」 

「ふんっ、誰が……」

 などと言いながらも、杏子の内では零の言葉が反響していた。
 自罰的――当たっているかもしれない。
 少なくとも迷いは生じ始めている。このままでいいのかと。一度は振っ切ったはずだったのに。

 自分は何故戦っているのか。決まっている、生きる為だ。では、何の為に罪を犯してまで生きているのか。
 家族も何もかも失って、それでも生きている理由。
 異なる立場で異なる怪物と戦っている人間を知ってからというもの、少しずつ考えるようになった。
もし彼の意見を聞けたならヒントになるだろうか。

「そんなことよりさ、あんたは何で戦ってるんだ? だって正義の味方じゃないんだろ?
いくらもらってんのか知らないけど、化物相手に戦うなんて単なる仕事じゃなかなかできない」

 抵抗はあったが、話題を逸らすついでに杏子は思い切って訊いてみた。
この流れを逃せば、いつ機会があるかわからない。純粋に興味もあった。

「へぇ、あんこちゃんも魔戒騎士に興味なんてあるんだ。
何でって言っても、魔戒騎士ってのは多くが世襲で代々の家業なんだけど」
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