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マミ「私は……守りし者にはなれない……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第三章 (805レス)
マミ「私は……守りし者にはなれない……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第三章 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1360602311/
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448: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/10/01(火) 18:59:22.69 ID:GqgLvea9o * 緑に茂った並木道を歩く。木立の隙間から入ってくる光が眩しくて心地良い。 少女はぐるりと見渡すと、広場中央にある樹の四方を囲んだベンチに腰掛ける。 手に提げたビニール袋を脇に置くと、周囲を観察する余裕ができた。 平日の昼間とはいえ、大きな公園内には人も多い。 散歩する老人。大学生か何かだろうか、談笑する若者。外回りらしきサラリーマンの姿もある。 みんな立場は違っても、どこかから来て、どこかに帰るのだろう。ここはその途中、休憩に立ち寄っただけ。 自分とは違う――そう、杏子は思った。 行き場所も帰る家もなく、目的もなく暇を持て余している自分とは。 グリーフシードと、食糧ないしは金が足りている限り、するべきことは特になかった。 必要になったらその都度、奪うなり盗むなりする。 寂しいと嘆いたことはない。昔は感傷もあったが、もう感じなくなって久しい。 それは今も変わらない。 ただ、楽しそうに、或いは懸命に日々を過ごしている人々を見ていると、以前はなかった感情が疼いた。 虚しい、と。 「くそっ……なんだって、こんな気持ちになりやがる……!」 胸の虚無感を埋めるかのように、杏子は袋からリンゴを掴んでかじった。 魔法少女の力を利用すれば、とりあえず食うには困らない。 しかし、毎日のように腹を空かせていた頃の方が、まだ美味いものを食べていた気がする。 不意に、じんわりと懐かしさが胸を切なく締めつける。これも久し振りのことだった。 杏子はリンゴを乱暴に咀嚼することで、込み上げる郷愁を噛み砕く。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1360602311/448
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