[過去ログ] マミ「私は……守りし者にはなれない……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第三章 (805レス)
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(10): ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/05/20(月)03:12 ID:OXLduBPHo(5/6) AAS
「それじゃあ、私は先生に報告してから行くから。あなたは先に帰っていて」

 考えながら廊下まで出ていたまどかはハッとなる。
 向き直ると、ほむらは既に一人で職員室の方に歩き出していた。
 
「あっ、ほむらちゃん――」

 思わず呼び止めたものの、言葉が見つからなかった。
 これ以上、何を話せばいいのか。伸ばしかけた手が、宛てもなく宙を彷徨う。
 ほむらは立ち止り、

「彼の言う通り、人の役に立ちたいならボランティアにでも勤しむのが賢明よ。
あなたには、それが似つかわしい」

 振り返らずに言うと、また歩き出した。
 遠ざかる後姿。まどかは、拳を固く握って見送るしかなかった。
 また重くなる頭が、ズキリと痛んだ。
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