[過去ログ] マミ「私は……守りし者にはなれない……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第三章 (805レス)
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182: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2013/03/18(月)04:32 ID:7w+pZ8Vdo(9/13) AAS
 共通の嗜好を持つ者同士だった為か、それなりに話は弾んだ。
 この街で美味しい店を教えたり、
逆にこれまで行った店で特に美味しかった店を聞いたり。

 零は自分が注文したスイーツを気前よくマミにも分けてくれた。
 マミも最初こそ遠慮したものの、最後には誘惑に抗えず、厚意を受け取った。

 彼は本当に命とは真逆だった。
 他人に深入りしないし、胡散臭い発言もある。
かと思えば、妙に紳士的だったりもする。
 温かいのか冷たいのかわからなくて、どうしていいか混乱してしまう。
 
――何て言ったらいいんだろう。本当に掴みどころのない人……。
でも、不思議と嫌いじゃない――

 命との会話がひたすら安らぎに満ちていたのに対し、零は気が抜けない。
良くも悪くも緊張感のある時間。少なくとも退屈はしなかった。
もし彼を詳しく知る機会があったなら、それが良い方に傾いただろうか。

 そう思う程度には、マミは零に心を開きつつあった。
 態度も軟化し、ぎこちない笑顔を浮かべもした。

 しかし――。
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