[過去ログ] さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜 (1002レス)
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17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/03/26(月)20:02:51.47 ID:Q6Juz0Fu0(2/2) AAS
ニコニコ動画になちゃうけど>>6-7の一部だけ映像付きまとめ
動画リンク[ニコニコ動画]
64: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2012/04/07(土)02:39:35.47 ID:7tfJJhllo(10/11) AAS
 すると突然、ザルバの声で思考が中断された。

『まだ終わっちゃいないぜ、鋼牙。ホラーの気配を感じる、と言っても、今はいないようだがな』

「今は……だと?」

『あぁ、このビルにゲートが開き、ホラーが拠点にしている。まず一体は確実に。どんな思惑か知らないが、魔女と共存してな。
用心しろよ。ここは差し詰め、魔女とホラーの城だ』

 だとすれば、易々と侵入を許すはずがない。
 たまたまホラーが街に出ていた?
 或いは誘い込まれたか。それとも――。

 一瞬で数多の可能性が浮かぶが、鋼牙は何より先に屋上のフェンスに駆け寄り、人がいないかを確認する。
 下にはマミたちも、自殺を試みた女性の姿もなかった。
 マミが保護して離れたのだろう。ひとまず安心してもよさそうだ。
 
 これから訪れるホラーの時間に、自分がどうすべきか。
 思索を再開する鋼牙だったが、言い知れぬ漠然とした不安は、いつまでもこびり付いて離れなかった。
186: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2012/05/11(金)02:33:09.47 ID:Lb8eNkgno(2/9) AAS
 胸が苦しい。
 いつもなら、こんな程度で動揺したりしない。
 自分では立て直したつもりでも、未だ不安定な感情は意のままにならず、
親の件に触れられた途端、容易く暴走した。

 そして訪れる再びの静寂。マミは、じっとそれに耐えた。
 やがて、頭の上から声が届く。

「ごめんなさい……また私、無神経だったね」

 ハッと顔を跳ね上げると、命もまた沈痛な面持ちで俯いていた。
 どうして彼女が謝る。命は何ひとつ悪いことをしていないのに。本当に謝るべきなのは――。
 マミは深い罪悪感に襲われ、
 
「あ、いえ……私の方こそ、ごめんなさい。ちょっと思い出しちゃっただけで、
夕木さんは悪くありません。むしろ楽しかったから、暗い家に帰るのが少し寂しくなって……」

 適当に取り繕う。
 思い出したのは嘘ではないが、それだけではなかった。
 だが、本当の理由を口にできるはずもない。

 やっと命が顔を上げたのを確認したマミは、目を閉じ深呼吸。
それから数秒して目を開け、おもむろに切り出した。

「あの、良ければ少しだけ私の話に付き合ってもらえませんか……?」

 互いに毅然とした視線が交差し、命が黙って頷くと、マミは語り始める。  
 魔法少女の契約を交わした理由と、それからどうやって生きてきたのかを。
287: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) 2012/06/04(月)11:48:15.47 ID:Uhti+A3j0(1) AAS
>>285
おお、三騎レオ出るのか、よかった。またRRのように鋼牙ザルバ以外全員新キャラみたいなことにならなくてよかったよ。
翼の出番多いといいな。
333
(1): VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) 2012/06/22(金)17:39:21.47 ID:syW7nWrAO携(2/2) AAS
絶望しか見いだせないような状況から這い上がる姿や未熟なキャラが成長する姿にはカタルシスを感じるし、足掻いてなお悲劇やビターで終わったときには同情や想像力を掻き立てられる
だから設定や論理が破綻している場合でない限り、キャラの造形や心情は連載中に言う文句ではないよ。

メインキャラの思考や行動が正しいわけでもないし、素で理想的でない思考言動をするかもしれない、かつその負の面を含めてキャラの造形かもしれないし
だからこそ葛藤や誤解に苛まれることもあるし、それを乗り越えるという見せ場も生まれる

少なくとも現時点では鋼牙との対比によるマミの暗黒面が現時点でのテーマであり肝であって、それを読ませる作品なんだろうと思うよ

だからマミの暗黒面に対して心配や嫌悪を抱くことが、物語に感情移入してる上での反応ならある意味作者の意図の通りなんだろうけど、「こんなマミは鬱陶しい、イラつく」って暗黒面そのものを否定してるなら、視点というか読み方がズレているんだと思う

いや、読み方や感想なんて自由だし、「作者の意図なんか他人に分かるわけねェだろゴルァ!」って人もいるけどね
でも論文にしろ物語にしろ、程度の差はあれど、描きたい、伝えたい、主張したい、あるいは表現したい何かがあるからその体をなしているわけだし、それを読み解くのが国語力だしね

三行でまとめると

面白かった
>>1
続き楽しみ
452: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2012/07/18(水)02:30:40.47 ID:tqjH1JxGo(4/5) AAS
「それは構いませんけど、どうしてですか? 何でまた二日続けて?」

「そこで大事な話がしたいの。あなたたちにも関係する話よ」

「魔法少女の……」

 まどかが呟き、マミが頷く。
 しかし、わざわざ喫茶店でする理由にはならない。
 もっと邪魔が入らない場所。例えば学校内でも、時間だって今からでもいいはずだ。

「長くなりそうだから。昼休みの間じゃ、とても話し終わらないの。
お昼を食べながら話せる内容でもないし……ね」

「何か深刻な事情があるんですか? マミさん、その、何だか疲れてるように見えますけど……」

「えぇ、少しね……。でも大丈夫。心配いらないわ。
あなたたちに、これ以上無様なところは見せられないもの」

「そうですか……」

 心配するまどかを逆に励ますように、マミは堂々と振舞って見せる。
 その様は強く、優雅さを感じさせる、さやかの知るマミだった。
 まどかも同じ。今は少し疲れているだけで、暫くすれば出会った時の気高く美しいマミに戻ってくれる。
そう、無条件に信じていた。

 さやかもまどかも忘れていた。
 自分たちとマミは、出会ってまだ三日目だと。
 彼女という人間も、抱えている苦悩も、たかが三日で理解できるはずがないというのに。

 そして考えもしなかった。
 彼女自身、ギリギリの一線で踏み止まっていると。
その、良く言えばプライド、悪く言えば見栄が、マミがマミらしくある為の最後の防波堤なのだとも。
463: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2012/07/26(木)03:08:38.47 ID:EBKYw+nEo(3/10) AAS
――何を考えているのかしら、私……。まだ魔法少女でもない鹿目さんを殺すだなんて……。

  不吉なイメージを頭を振って払うマミ。一瞬でも想像した自分が恐ろしくなる。
 勿論、そんな気はさらさらない。
 だが、ほんの些細なボタンの掛け違い、タイミング次第であり得るかもしれないのだ。
 そして彼、冴島鋼牙と戦うとしたら、きっと――。

 正義の味方は、絶対に私たちの味方にならない。
 暁美ほむらの残した言葉の意味。いつか自分たちが戦う日が来るかもしれない。
その時、どちらがどの位置に立つかは予測できなかったが。
 マミが漠然とした不安を拭いきれないでいても、キュゥべぇは構わず続ける。

「君が話すことで多少は延びるかもしれないけど、いつかは必ず。
君たちには気が遠くなる時間を、僕は過ごしてきた。あと何十年か待とうが、どうということはないさ」

 そうなのかもしれない。
 彼は時間の感覚が人間とは大きく異なるのだろう。厭きたり退屈といった感覚もない。

「もっとも、それほど長い時間はかからないんじゃないかと踏んでる。
それでなくても、彼女自身が変わらなければ、彼女は奇跡を求めて手を伸ばすだろう」

 奇跡に頼らない心。確かに、自分を卑下しているまどかには的を射ているかもしれない。
 しかし、奇跡を一度たりとも希わない人間などいるのだろうか。
避けられない命の危機、どうにもできない現実に直面したなら、誰もが奇跡を願うのに。

「そもそもさ、マミ。君の場合は、あの日、あの事故現場で、悠長に説明している時間もなかった。
もし仮に、僕が説明したとして、君は契約を拒んだかい?
本来なら、あそこで尽きていたかもしれない君の命が、今日まで永らえたのは契約があったからだ。
感謝されこそすれ、恨まれる筋合いはないんじゃないかなぁ」
478: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2012/08/04(土)03:27:22.47 ID:/EHE1KDLo(5/8) AAS
「どうかしら」

「え……っと、ほむらちゃんの用事のついでなら、別に私はいいけど……」

 まどかは気まずそうに、さやかとマミを見遣る。

「あんたなんかにまどかを――」

「いいんじゃないかしら。誰かが付いているなら安心ね」

 遮ったのはマミ。まさか同意するとは思っておらず、さやかは驚いた。
 だって、この女は自分に銃を突きつけ、あまつさえホラーの前に置き去りにしたのだ。
そんな危険な奴に、まどかの看病を任せられるはずがない。

「マミさん! だって、こいつは……!」

「美樹さん。彼女は鹿目さんに危害を加えたりしないと思うわ。
そんな気があれば、とっくにやってる。チャンスはいくらでもあった、でしょ?」

 マミはほむらに目配せして同意を求めた。
 ほむらは肯定も否定もしなかったが、マミにはそれも予想通りだったのか、
気を悪くした様子はない。

「むしろ、鹿目さんにだけは無害、と言ってもよかったかしら?」

「ご想像にお任せするわ」

 短い言葉、二人だけで通じ合うマミとほむら。さやかには、何が何だかさっぱり理解できなかった。
 気に入らない。ほむらの態度も、マミがほむらを警戒しないことも、何もかも。
 中でも、最も気に入らないのは。
594: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) 2012/09/07(金)23:56:43.47 ID:5Q2WRDnG0(1) AAS
≫593

うん、だいたいあってたww
確かにレギュレイスはゼイラムだった。
そして桑折さんを殺した号竜でもあった。

にしても雨宮監督本当に魔導列車についてた仮面みたいなやつ好きだな・・・ww
809: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/11/26(月)15:02:06.47 ID:dydKDUTso(1/4) AAS
でもそれSSに関係ないやろ
815: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/11/26(月)17:41:53.47 ID:dydKDUTso(3/4) AAS
もうやめようこんな話(提案)
818: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) 2012/11/26(月)19:55:48.47 ID:9JrdSHuD0(3/3) AAS
仮に返り血かかっても今度は邪烈ついでにシグトもいるからヴァランカスの実入手には困るまい。

あ、法師たちの出番が一つできるなそれで。

杏子ちゃんよりむしろまどかちゃんが危ない気が。立ち位置的に。
861: ◆ySV3bQLdI. [sage saga] 2012/12/03(月)02:28:19.47 ID:/xvyP+fpo(1) AAS
例によって例の如く、もうちょっと掛かりそうです
昨日の生放送は本編は楽しめましたが、最後は残念でした……
876: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2012/12/11(火)02:44:56.47 ID:mzUXsX6Bo(3/10) AAS
「――がっ!?」

 と、呻いて耳を押さえた。
 突然の耳鳴り。次いで耳と頭に響く激痛。
 耳鳴りは次第に連続した音となり、やがて旋律を奏で始める。
 甘く、優しい旋律を。

 耳を塞いでも音色が入り込んでくる。痛みも一向に止むことはない。
 音が直接、脳を引っ掻いているかのよう。
 できるなら両耳を千切り、頭蓋を開いて脳を取り出したくなる。

「っ……くぁ……! んだ……これっ……」

 三半規管まで狂わせているのか、酷い目眩が襲う。
 視界が回る。世界が回る。
 上下左右の認識もあやふや。

 遂には立っていられなくなり、膝をつく。
 吐き気が込み上げ、胃の中身が喉までせり上がっていた。

 目を閉じると、少しだけ気分が楽になる。
 杏子が完全な闇に微かな安息を得ていると、目を閉じたままなのに、
ぼんやりと揺れない景色が映った。
 
 しかし、それは死の直前に見るという走馬灯ではなく。
 目蓋の裏に映るのは、杏子の見ず知らずの男女の姿。
 いや、女には覚えがある。
 ついさっき、零と一緒に見たばかりの顔。ホラーが取り憑いていたはずの女。
 先ほどまでの妖しい雰囲気は感じられず、幸福感に満ちた笑顔を男に向けていた。
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