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さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜 (1002レス)
さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1332687612/
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922: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2012/12/31(月) 23:50:23.26 ID:kS6KKwzDo 何分くらい、そうしていただろう。 靴を脱ぎ揃え、いよいよ死への一歩を踏み出そうとした、その時。 屋上のドアが勢いよく開かれた。 現れたのは女。 フェンスを挟んで、涙ながらに説得を始める。 だが、男は拒んだ。それどころか女を激しくなじった。 お前が好きだったのは俺の才能だろう、と。 自分が諦めた夢を押し付けるな、と。 俺はお前の代理でも夢の道具でもない、と。 そんなふうに思われていたことは内心ショックだったが、女は怯まなかった。 彼は正常な精神状態ではない。 だから、すべてが本心だとは思えない。いや、思いたくなかった。 押し問答が続いて数分。 このままでは埒が明かないと、女もフェンスを乗り越えた。 一歩進めば墜落死は間違いなしの狭い足場。強風も相まって、足の震えが止まらない。 そんな場所でも、女は呼びかけ続けた。 もう一度、抱き合えば心がわかると思った。 想いは伝わると思った。 これまで、ずっとそうだったから。きっと、今度もそうに違いないと。 男は女を突き放した。 だが、それは彼女の為というより、静かに迎える最期の時を邪魔されたくない感情が強い。 すれ違う気持ちに打ちのめされ、女も平静さを失っていく。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1332687612/922
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