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さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜 (1002レス)
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◆ySV3bQLdI.
[ saga] 2012/03/26(月)00:37
ID:3kJPE1Eho(4/7)
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4: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2012/03/26(月) 00:37:29.99 ID:3kJPE1Eho 後頭部を強打し、意識は曖昧。ただでさえ霞む視界は、流れた血で赤く染まっている。 五感のほとんどを奪われ、身じろぎひとつできず、為す術もない。 奇しくも、昨夜のホラーに敗北した時と同じ状態。 だが、閉じかけられた目蓋に、絶望に暮れかけた昏い瞳に飛び込んできたもの。 黄金の光。 これも昨夜と同じだった。 光を映した瞳が、光を吸い込んでいくように徐々に輝きを帯びる。 目を見開くと、黄金の騎馬に跨った黄金の騎士が駆けてくるのが見えた。 蹄の音が次第にはっきりと聞こえ、空気の流れまで肌で感じ取れる。 認識した瞬間、朦朧とした意識が鮮明になっていく。 ガロが近付いているだけではない。マミの無意識が全身に魔力を送り、五感を働かせ、 痛みを遮断して、身体を動かそうとしていた。その姿を、もっと目に焼き付けようと。 しかし、全身が砕ける寸前だった身体を、落下までの1,2秒で修復できるはずもなく。 辛うじて動くようになったのは両腕だけだった。 ガロは手綱を繰り、轟天は手綱から伝わる意思を受け、壁に向けて跳ぶ。 以心伝心――ザルバ同様、言葉を介さなくとも轟天は主の要求に正確に応えた。 ドームの壁を四足で踏み締め、間を置かず跳躍。主をマミの許に送り届ける。 「掴まれ!」 僅かに足りない距離を埋めるべく、右手を差し出そうとするガロ。 マミも手を伸ばすが――そこで不意にガロの伸ばしかけた腕が止まった。 マミが手を握り返したとして、どうなる? ソウルメタルの鎧に包まれた手で彼女の手を取れば、彼女の皮膚が張り裂けてしまう。 そうなれば、今のマミの状態では命取りになる。完全に盲点だった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1332687612/4
後頭部を強打し意識は昧ただでさえ霞む視界は流れた血で赤く染まっている 五感のほとんどを奪われ身じろぎひとつできず為す術もない 奇しくも昨夜のホラーに敗北した時と同じ状態 だが閉じかけられた目蓋に絶望に暮れかけた昏い瞳に飛び込んできたもの 黄金の光 これも昨夜と同じだった 光を映した瞳が光を吸い込んでいくように徐に輝きを帯びる 目を見開くと黄金の騎馬に跨った黄金の騎士が駆けてくるのが見えた 蹄の音が次第にはっきりと聞こえ空気の流れまで肌で感じ取れる 認識した瞬間とした意識が鮮明になっていく ガロが近付いているだけではないマミの無意識が全身に魔力を送り五感を働かせ 痛みを遮断して身体を動かそうとしていたその姿をもっと目に焼き付けようと しかし全身が砕ける寸前だった身体を落下までの秒で修復できるはずもなく 辛うじて動くようになったのは両腕だけだった ガロは手綱を繰り轟天は手綱から伝わる意思を受け壁に向けて跳ぶ 以心伝心ザルバ同様言葉を介さなくとも轟天は主の要求に正確に応えた ドームの壁を四足で踏み締め間を置かず跳躍主をマミの許に送り届ける 掴まれ! 僅かに足りない距離を埋めるべく右手を差し出そうとするガロ マミも手を伸ばすがそこで不意にガロの伸ばしかけた腕が止まった マミが手を握り返したとしてどうなる? ソウルメタルの鎧に包まれた手で彼女の手を取れば彼女の皮膚が張り裂けてしまう そうなれば今のマミの状態では命取りになる完全に盲点だった
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