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さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜 (1002レス)
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◆ySV3bQLdI.
[ saga] 2012/05/11(金)02:34
ID:Lb8eNkgno(3/9)
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187: ◆ySV3bQLdI. [ saga] 2012/05/11(金) 02:34:54.57 ID:Lb8eNkgno 両親を喪った交通事故。 キュゥべえとの契約で生きたいと願い、自分だけ生き長らえてしまったこと。 遠縁の親戚と折り合い悪く、見滝原で独り暮らしてきたこと。 魔法少女として魔女と命を懸けて戦ってきたこと。 五分ほど掛けてマミは語り終えた。 人に語るのは初めてだが、涙は出なかった。淡々と、詰まりもせずに話し続けられた。 すべては過去。何十回、何百回と枕を濡らした夜も、気付けば随分と昔のように思える。 「そう……だったの……」 命が、どうにかといった感じで一言だけ発した。 突然過ぎて何と言ったらいいのかわからないらしい。 どれだけ待っただろう、心の整理がついたのか、命は口を開いた。 「でも、どうして私なんかに、こんな大事な話を?」 「何となく、でしょうか。誰かに聞いてほしかった……いいえ、夕木さんが優しかったから、 つい甘えてしまったんだと思います。ごめんなさい。こんな重い話、聞かされても迷惑ですよね?」 不安げに反応を窺うマミに、命はゆっくりと首を横に振る。 柔らかな光を放つ眼も、唇の狭間から覗く形の良い歯も、今は隠して。 「ううん、とんでもない。嬉しかった。私を信用してくれて話してくれたことも、 私を助けてくれたヒーローが、とっても立派な人だったのも」 「立……派? 私が、ですか? それにヒーローって……」 きょとんと目を丸く、首を傾げて、次々に質問をするマミ。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1332687612/187
両親を喪った交通事故 キュゥべえとの契約で生きたいと願い自分だけ生き長らえてしまったこと 遠縁の親戚と折り合い悪く見滝原で独り暮らしてきたこと 魔法少女として魔女と命を懸けて戦ってきたこと 五分ほど掛けてマミは語り終えた 人に語るのは初めてだが涙は出なかった淡と詰まりもせずに話し続けられた すべては過去何十回何百回と枕を濡らした夜も気付けば随分と昔のように思える そうだったの 命がどうにかといった感じで一言だけ発した 突然過ぎて何と言ったらいいのかわからないらしい どれだけ待っただろう心の整理がついたのか命は口を開いた でもどうして私なんかにこんな大事な話を? 何となくでしょうか誰かに聞いてほしかったいいえ夕木さんが優しかったから つい甘えてしまったんだと思いますごめんなさいこんな重い話聞かされても迷惑ですよね? 不安げに反応を窺うマミに命はゆっくりと首を横に振る 柔らかな光を放つ眼も唇の狭間から覗く形の良い歯も今は隠して ううんとんでもない嬉しかった私を信用してくれて話してくれたことも 私を助けてくれたヒーローがとっても立派な人だったのも 立派? 私がですか? それにヒーローって きょとんと目を丸く首を傾げて次に質問をするマミ
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