[過去ログ] 【論説】ミュージカル『コーラスライン』の「仕事」観は、安倍政権下の格差社会でも通用するのか 東京新聞・筆洗 (116レス)
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1 2006/10/06(金) 08:31:10
 「仕事がほしいんです」。舞台に引かれた一本の白線をコーラスラインと呼ぶ。主役を
引き立てるため、この線から前へ出てはならないコーラス(端役)選びのオーディション。
▼集まったダンサーたちの切ない叫びが、これほど胸を打つのは、若者と仕事を取り巻く
今の格差社会の状況に似ているからだ。劇団四季が今年、全国巡演を経て先月末から東京・
浜松町の四季劇場「秋」で、このミュージカル『コーラスライン』をリバイバル上演中だ。

▼マイケル・ベネット演出で一九七五年から九〇年まで、六千百三十七回を重ねたニュー
ヨーク・ブロードウェーの超ロングランが、この秋ニューヨークでも再演が決まった。
▼浅利慶太さんがベネットの了解を得て翻案、日本で初演したのは七九年。以来四半世紀、
千六百三十公演を重ね、二〇〇四年にいったん終了。四季の最重要作品である。ベネット
は浅利さんに「ベトナム戦後のアメリカ人のアイデンティティー回復を念頭に置いた」と
作品の意図を伝えていた。
▼哲学者の内山節さんは、この三十年の市場経済化が「互いの労働を尊重しあう空気」を
失わせ、戦争さえ「仕事」の一つに加えた近代原理と社会の頽廃(たいはい)につながっ
たとみる(『戦争という仕事』信濃毎日新聞社)
▼舞台ではコーラスの一人が最後に「どんなにつらくとも、自分が選んだ道なのだから、
悔いはない。この道が好きだから、夢を持ち、明日を生きよう」と叫ぶ。その「仕事」
観は、“カントリー・アイデンティティ”を唱える安倍政権下の格差社会でも通用するのか。

■ソース(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20061006/col_____hissen__000.shtml
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