[過去ログ] キョン「コロシアイ修学旅行?」 (72レス)
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1: ◆F2D.g7MDg/vH [saga] 2015/08/29(土) 17:51:38.32 ID:eclwk6Hl0(1/16) AAS
青い海。
白い砂浜。
そして波の音。
目の前の光景は疑いようのない南国のそれだった。
ドサッと、隣に立っていたアンテナのような髪型の男がその場に倒れ込んだ。
まあ、無理もないな。
俺だって、今までのフシギ体験がなかったら、あんな風に倒れていたことだろうよ。
周囲の連中もそれぞれ驚きを隠せないでいるしな。まるで、夢か何かでもみているんじゃないかと。
だからこそ、この光景は現実であると俺は確信していたね。
今までのこと(閉鎖空間にハルヒと閉じこめられたり、永遠に八月がループしたり、世界が書き換えられたり、ゆきやまの小屋に閉じこめられたり)を鑑みるに、教室が南の島に早変わりするのぐらい、なんてことはなかろう。
そう思えてしまう自分が少し悲しいぜ。
別に命の危険がある訳じゃないしな。
ただ問題があるとするとしたらだ。
ここには、長門も朝比奈さん(大)、朝比奈さん(小)も古泉もいないという点だろう
そして当然ハルヒもいない。
やれやれ。これからどうしたものかね
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48: ◆F2D.g7MDg/vH [saga] 2015/10/12(月) 08:40:43.94 ID:66MGSNKq0(6/7) AAS
「それで、キョンくんはどうするんですか?」
どうしたらいいですかね?
「……あたしからは、ごめんなさい。何も言うことはできないみたいです」
「決断はあなたに一任しますよ」
長門、お前は?
「それは、あなたが決めること」
まあ、そうだよな
49: ◆F2D.g7MDg/vH [saga] 2015/10/12(月) 08:42:39.35 ID:66MGSNKq0(7/7) AAS
今回はここまで
忙殺されていました……
一か月以上更新できず申し訳ない
次回は今週中に更新します
50: [sage] 2015/10/12(月) 09:59:57.85 ID:C1eSmaWSO携(1) AAS
ブクマ再登録完了しました
51: [sage] 2015/10/12(月) 10:10:52.44 ID:DzLaLHSSO携(1) AAS
乙!
52: ◆F2D.g7MDg/vH [saga] 2015/10/17(土) 17:20:45.84 ID:5iYa9dfBO携(1/2) AAS
再開します
53: ◆F2D.g7MDg/vH [saga] 2015/10/17(土) 17:21:21.53 ID:5iYa9dfBO携(2/2) AAS
その後は、大して話すようなことでもないのでダイジェストでいかせてもらう
その日家に帰ると既に希望ヶ峰からは謝罪の電話がきており、次の日には菓子折りを携えた関係者を名乗るものが自宅に謝罪をしにやってきた
向こうの対応の早さにも多少驚かされたが、大体は予想通りにことは進んだ
案の定というか、俺に入学の資格が与えられるようだ
だいぶけったいな肩書きだったが、噛み砕いて言うと結局のところ『超高校級の幸運その2』ということだ
俺には入学を断ることも出来たが、目の前に人生の成功の機会をポンと置かれたのを見過ごすほど俺は禁欲な人間では無いわけだ
ハルヒ絡みのことと考えると、何らかのよからぬ事態にが起きるのは間違いはなさそうだが、どうせ断ってもそれはそれで何かしらの面倒は起こるわけだ
どうせ選ぶなら、というわけさ
正直、まだ回収するべき伏線やら畳むべき風呂敷があるような気がし、やり残したと感じる部分もあるが、それはきっと別の誰かが回収してくれることだろうよ
この俺ではない誰かがさ
54: ◆F2D.g7MDg/vH [saga] 2015/10/17(土) 17:58:48.70 ID:2ugnRupC0(1/6) AAS
そのようなことがあっても、映画の予告の撮影は予定通り(あくまでハルヒの中での)に行われた
そして、その昼休憩のこと
ウエイトレス姿の朝比奈さんは俯きながらこう言った
「ごめんなさい、キョンくん。あたしからは何もお手伝いできることは無さそうです……」
謝らないでくださいよ。俺が勝手に行くと決めたことですし
「本当は希望ヶ峰について、一つ言えることもあるんですが……。これは言わない方がいいと思うんです。ごめんなさい」
朝比奈さんがそう正しいと思うなら、それが正しいことなんじゃないですか
それよりも俺は、朝比奈さんのことが心配ですよ。ハルヒにまた無理やり嫌なことをさせられたらいつでも呼んで下さい
そのときは、跳んで帰って来るので
「うふふ。あたしは大丈夫ですよ。それよりも、涼宮さんが心配です。キョンくんがいなくなったら、すごく寂しがると思います。あ、もちろん、あたしも寂しいです」
俺も朝比奈さんのお茶が飲めなくなるのは、非常に寂しいですよ
今となっては、俺としても、SOS団のない日常は考えられないものだ
しかし、今回は件の十二月とは違う
そのうち、俺はハルヒや朝比奈さん、長門、古泉がいないその生活にも慣れてしまうのだろうな
55: [sage] 2015/10/17(土) 18:05:30.26 ID:qC/btwvz0(1) AAS
待ってた
56: ◆F2D.g7MDg/vH [saga] 2015/10/17(土) 18:23:20.85 ID:2ugnRupC0(2/6) AAS
学校の中庭、ちょうど俺と古泉が最初に超能力とやらについて話したときと同じ場所でのことだ
「行くことにしたようですね」
ああ、せっかくの機会だしな
「そうですか……」
「それでは、僭越ながら僕からアドバイスの方を一つ」
古泉は声音を変えて言う
「『狛枝凪人』という人物に気をつけてください」
狛枝凪人?誰だそいつは?
「これからあなたのクラスメートになる人物ですよ。そして、以前に言っていた『幸運』の才能を持つ人物でもあります」
喫茶店で言っていた奴か。で、そいつに気をつけろと
何で俺は気をつけねばならんのだ。まさか、異世界人のたぐいとかは言わないよな
「それについては、安心して下さい。彼はあなたと同じ極々普通の一般人ですよ。『幸運』の才能をのぞいてね」
『幸運』か、そもそも運は才能なのかね。所詮運はただの運に過ぎないんじゃないか
「さあ、運が才能か否かは僕にはわかりませんよ。それに希望ヶ峰の方でも依然として研究途中の分野ですしね。彼の幸運は本物かもしれませんが……」
「話が少し反れましたね。僕が気をつけてほしいのは彼の才能もそうですが、それよりも彼自身についてです」
何故だ?一般人なんだろ、そいつは
「一般人ですよ。ただ。少し、いえかなり歪んだ思考を持っているようでしてね。……今更ですが、あまり先入観を与えるのは好ましくない気がしてきました。申し訳ないですが、この話は忘れてください」
本当に今更だな。せっかくなら言い切って貰いたいが
「やはり、それは控えておいた方がいいでしょう。おそらく、彼の方からあなたへと接触があると思います。彼にとってはあなたはある種のヒーロー的存在ですし」
俺がヒーロー的存在?ますます意味がわからんね
まあ、いずれにせよ。希望ヶ峰に行けばわかることか
「そういうことです。希望ヶ峰には、既に機関のメンバーが潜り込んでいます。非常時には、ある程度の補助ならできると思いますよ。それでは、ご多幸をお祈りします」
そんな非常時が起こらない一番だがな
57: ◆F2D.g7MDg/vH [saga] 2015/10/17(土) 18:45:12.11 ID:2ugnRupC0(3/6) AAS
最後の不思議探索の日、午後の部のことだ。
俺は印のついた爪楊枝を引いた
長門、お前も何かアドバイスをくれるのか?
「一つ」
教えてくれ
「希望は常にあなたと共にある」
「信じて」
58: [sage] 2015/10/17(土) 19:46:26.70 ID:hi8umWwSO携(1/2) AAS
プロローグ終わった?
59: ◆F2D.g7MDg/vH [saga] 2015/10/17(土) 20:24:58.71 ID:2ugnRupC0(4/6) AAS
はい回想終了
というわけで、今俺はここにいるわけだ。
少し長すぎたな
ハルヒがどのようなリアクションをとったのかは、ご想像にお任せする
ヒントとして、俺の掌の中にあるものを紹介しよう
腕章だ
マジックで『SOS団 希望ヶ峰支部』と書かれている
ここまで言えばわかるだろ?
60: ◆F2D.g7MDg/vH [saga] 2015/10/17(土) 20:27:36.60 ID:2ugnRupC0(5/6) AAS
とはいえ、いつまでもここにいても仕方あるまい
希望なんてものを俺がそのとき抱いていたかどうかなど定かではないが
俺は一歩前へと踏み出した
その未来への…………
そn 未来hの一歩を踏?出=
踏mだし
hみだsi踏みmuし踏m出し踏gd出jし踏pみm出しg踏みgja出し踏l=deし踏みem踏みpjmしzみt出し
Starting PCS Version 1.02
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ok
SUPER DANGANRONPA ****ゼツボウガクエン
>GAME START
61: ◆F2D.g7MDg/vH [saga] 2015/10/17(土) 20:30:39.63 ID:2ugnRupC0(6/6) AAS
今日はここまでになりまふ
まだプロローグのまだ半分くらいかな……
次回は月曜か火曜日に更新します
62: [sage] 2015/10/17(土) 20:40:24.24 ID:hi8umWwSO携(2/2) AAS
おt……いやまだだ、乙はプロローグ終わるまで我慢だ!
63: ◆F2D.g7MDg/vH [saga] 2015/10/20(火) 18:45:58.04 ID:wRA/v0TV0(1/5) AAS
再開します
書きためができなかったので、ゆっくりと
試しに書き方を少し変更してみますが、
読みづらそうな時は元に戻します
64: ◆F2D.g7MDg/vH [saga] 2015/10/20(火) 18:58:54.18 ID:wRA/v0TV0(2/5) AAS
ここはどこだ?
辺りは暗い。
ただ前には扉だけが見える
それ以外は何も見えない
そして、俺は中に入らなければならない
行かなければならない
……何故だ?
俺はどうして行かなきゃならないんだ?
……
考えていても仕方ないか
えーい、ままよ
65: ◆F2D.g7MDg/vH [saga] 2015/10/20(火) 19:20:05.96 ID:wRA/v0TV0(3/5) AAS
ん……?
ドアを開けると、そこは教室だった
見覚えこそないが、ごく普通のありふれた教室だ
だが、それでは安全かどうかの判断基準にはならない。
以前、教室で殺されかけたことがあるからな
しかし、その場にいたのは宇宙人のインターフェースなどではなかった
おそらく俺と同じ希望ヶ峰の新入生であろうと見受けられる生徒の姿があった
14人か
まあ、その中に宇宙人やら未来人、超能力者はたまた異世界人がいないとは限らないが
???「何者だ?」
目つきの鋭い長身の女子が俺に問いかけてきた
いきなり何者か、と言われてもな
???「ねぇ、もしかして……アンタもこの学校の新入生なんじゃない?」
今度はボブカットの女子が言う
もしかしなくてもそうだが……
ということは、やはりあんたらもか
???「ま、そういうことだ。俺らは全員が同級生ってわけだな」
???「……この教室には、私達みたいな新入生が集められてるみたいだね」
???「取り敢えず中に入ったらどうだ?」
「お、おう。そうだな」
真っ白なスーツをピッチぴちに着こなすそいつはなかなかの大男だった
かなりの威厳、威圧感というか、存在感があった
66: ◆F2D.g7MDg/vH [saga] 2015/10/20(火) 22:24:25.39 ID:wRA/v0TV0(4/5) AAS
……俺はどうやってこの教室に来たんだ?
希望ヶ峰の校舎前に記憶はある
そこからいつの間にか、あの扉の前にいた
既に俺が何らかの超驤現象に巻き込まれているのは否定できんようだ
そこまで、考えたところで扉が開いた
俺が入ってきたのと同じところだ
???「……あれ?」
入り口に立つのは、アンテナのような尖った髪型の男だった
この状況に困惑しているらしく、やや青ざめた表情をしていた
???「あの、大丈夫ですか?顔色が優れないようですが?」
???「オメーも新入生だな?」
???「じゃあ、みんなも……?」
???「そう言うことだ。これで全員揃ったようだな。話し合いに移るとするか」
???「え、これで全員なんすか?何でそんなことがわかっちゃうんすか?」
頭に角?のようなものがある女子が尋ねた
……あの髪型はいったいとうなっているんだ?
???「簡単なことだ。ここに用意された机の数は16脚だ。つまり、新入生も16人。少し考えればわかることだ」
俺も机の数を数えてみた。確かに16の机があった
あの男、この意味がわからん状況でも冷静な判断をしている
???「なるほどっす」
67: ◆F2D.g7MDg/vH [saga] 2015/10/20(火) 23:30:06.12 ID:wRA/v0TV0(5/5) AAS
???「それで、何について話すの?」
小太りの男が髪をとかしながら言う
???「まず、確認するがこの中に」
どうやらイニシアチブはあいつが握ることになったらしい
声の大きい奴と態度のデカイ奴の両方に当てはまりそうな奴だ
妥当なところだろうね
???「ここに来るまでの経緯を覚えているやつはいるか?」
そいつの質問にイエスと答える奴はいない
???「どうやら、全員同じようだな。いくら何でも不自然だ」
???「そうね。確かにおかしいわね」
???「俺は希望ヶ峰の前で目眩に襲われ、気がついたら扉の前にいた。お前らもそうか?」
???「俺も、その通りだけど……」
???「え、じゃあみんながあの目眩を?それって変じゃない?」
???「偶然にしても、おかしいですよね……」
???「それなら、偶然ではないということだ」
???「どういうことでしょうか?」
???「何者かによって、俺たちは気絶させられ、ここに集められたということだ」
おかしな展開になってきたな……
手口から考えると、普通の人間の手口ではないような気がしてならないが
???「墳っ。何を気にしておる。そんなことは大したことではないのぉ」
これまた、大男だ。白スーツとは違い筋肉質なタイプのやつだ
どういうことだ?俺には大したことじゃないとは思えんが
???「大事の前の小事ということじゃ。ここに何故集められたかよりも、なぜここから出られないの方が重要じゃあ!」
出られない……?
いや、ついさっきまでは扉は開いたはずだろ……
???「マジだ。どうなってんだ、これ」
褐色の肌のいかにも体育会系の女子が扉に手をかけるがびくともしない
???「無駄じゃあ。ワシの全力近くでもびくともせんかった。……これでは便所に行けんぞぉ!!」
???「閉じ込められた……ってことですか」
???「オレらはなんかおかしなことに巻き込まれたっーことか!」
???「いったいどういうことなのかな。まさか、これが希望ヶ峰学園の入学試験だったりして」
???「でも、希望ヶ峰には入学試験は一切ないのでは?」
???「表向きはそうしておいて、後から本当に超高校級の名に相応しいかテストする、みたいな……」
68: ◆F2D.g7MDg/vH [saga] 2015/10/21(水) 00:04:40.44 ID:BbDe6wcU0(1/3) AAS
テストか……
いや、それもないな
テストをするのだったら、こんなまどろっこしいことはやらないだろう
ということは、どうなるんだ
こうなったのも、ハルヒが関係しているわけではないよな
それとも宇宙人か未来人、超能力者か?
ついに異世界人の登場か?
まだ、摩訶不思議現象のせいと決めつけるのは早すぎるか
俺のややずれていく思考は
再び中断させられた
69: ◆F2D.g7MDg/vH [saga] 2015/10/21(水) 00:15:56.28 ID:BbDe6wcU0(2/3) AAS
ζ- 2
ガラガラと大きな音を立て
突然、扉が開いた
???「すいません、遅くなりましたー!」
一人の女子生徒が教室へと入ってきた
???「んだよ、開くんじゃねーかよ」
???「あれー?16人で全員じゃなかったの」
先ほどまで、開くことのなかった扉が開いた
そして、予期せぬ17人目の新入生の登場に周囲はざわめく
だが、俺には周りを気にしている余裕なんかなかった
何故なら彼女の登場に俺が一番驚いていたからだ
驚愕していたと言ってもいいかもしれない
小柄な体躯に、鳥の巣のように渦巻く髪、そこに子どものつけるようなスマイルマークの髪飾り
彼女はよく見慣れた北高の制服を着ていた
70: ◆F2D.g7MDg/vH [saga] 2015/10/21(水) 00:29:04.16 ID:BbDe6wcU0(3/3) AAS
今回はここまで
ダンガンロンパの知識がないと(あっても?)わかりづらい感じになってしまいました
すいません
次回は各キャラクターとの自己紹介に入ります。そこで少しはわかりやすくなるかと
更新は金曜日か土曜日となります
71: [sage] 2015/10/23(金) 05:41:04.49 ID:2uFVZ1fAo(1) AAS
おつおつ
72: [sage] 2015/11/16(月) 22:04:02.93 ID:6p0sdn5AO携(1) AAS
ほ
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