[過去ログ] GACKT「アイドルマスター」 (294レス)
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(1): [] 2015/08/14(金) 23:19:18.49 ID:5UidY0PzO携(1/29) AAS
このスレは
GACKT「モバマス?」の続きです
GACKTアイマスシリーズはこれで終わりにします

SSWiki : 外部リンク:ss.vip2ch.com
270: [sage] 2015/10/30(金) 23:43:51.28 ID:8XpDHcGaO携(20/20) AAS
批判してくれる人もアドバイスくれる人も応援してくれる人もありがとうございます

何とか終わらせるので色々見逃して下さい
271: [sage] 2015/10/31(土) 00:18:32.40 ID:K7w/vc9oO携(1) AAS
乙です
272: [sage] 2015/10/31(土) 12:16:44.37 ID:4SaYqE5AO携(1) AAS
乙です
幽霊関係の話でなぜか出てこない小梅ちゃん・・・
273: [sage] 2015/11/03(火) 18:34:44.08 ID:sL43mWRao(1) AAS
待ってる
274: [sage] 2015/11/27(金) 23:04:10.74 ID:X1KvmAyro(1) AAS
ほしゅ
275: [sage] 2015/12/03(木) 22:47:30.09 ID:IoQrNryUO携(1) AAS
また来週投下します
276: [sage] 2015/12/05(土) 18:27:46.59 ID:GEhyo9lWo(1) AAS
前から気になってたんだけど、なんでシンデレラプロジェクトじゃなくてシンデレラガールズプロジェクトなの?
277: [sagesaga] 2015/12/18(金) 01:43:14.88 ID:hSzpoHNGO携(1/16) AAS
「…」

IBOTB。

IDOL BEST OF THE BEST。

僕が企画した、シンデレラガールズプロジェクトの大舞台。

…当初は、そうだった。

そこに他のプロジェクトやら、常務やらが足を突っ込んできて。

しまいにはかなりの大所帯になっていた。

『真っ白な世界で 貴方に出逢えたから…♪』

「アーニャちゃんカッコいいです!」

「すっかり大人の女って感じだね〜」

「…」

…大所帯は、まあいいや。

「にしてもガクちんもよく引き受けたよねー」

「何が?」

「だってトライアドとアーにゃんの歌まで作ったんでしょ?」

「…」

…作った、か。

それは、語弊があるな。

今まで、僕が彼女らに、本当に僕がこの手を使って書いたと言える曲はさほどない。

ほとんど、どっかの誰かがむりくり僕のポケットにねじこんだものだ。

「…いつだって、僕は歌に対しては公正であるつもりなんだよ」

…間違っては、いないよ。

「…でさ、お前達に聞きたいんだけど…」

「ん?」

「何ですか?」

…何ですか、じゃねえよ。
278: [sagesaga] 2015/12/18(金) 01:44:02.23 ID:hSzpoHNGO携(2/16) AAS
「参加出来ないってなったのは知ってるよ。けど何で係員になってるわけ?」

島村卯月。
本田未央。

凛の一時的な異動により、IBOTB開催を目標としたLIVEに出演出来なくなった組。

…というか、しなかった組。

「…」

この二人は凛と和解した、らしく。

今は彼女を応援する立場になり、何と裏方を買って出た。

「だって関わりたいじゃん!なんでも良いからさ!」

「私も、裏方頑張ります!」

「出しゃばり過ぎだよ。さっきだって荷物落としそうになってただろ」

「てへへ…見られちゃってたかー…」
279: [sagesaga] 2015/12/18(金) 01:44:53.85 ID:hSzpoHNGO携(3/16) AAS
…。

確かに、その気持ちは大事だ。

何かの形であれ、助けに来ることは良い事だ。

けれど、こいつらのは違う。

違うと言い切れる。

「…」

この二人は、まだ凛の選んだ方を認めていない。

そう考えてないとしても、本能ではそうなっている。

「とにかく色んなことでサポートするから!」

「どっかのピンク髪みたいになってきたよな、お前」

「えー?」

こいつは確かあいつに憧れてるんだっけか?

出しゃばるのまで憧れてなくていいと思うんだけど。

「行く先行く先にストーカーしてくるんだもんなあ」

「誰がストーカーだって?」

「お前」

「そこ普通は言い切らないからね…?」
280: [sagesaga] 2015/12/18(金) 01:46:00.25 ID:hSzpoHNGO携(4/16) AAS
城ヶ崎美嘉。

シンデレラガールズプロジェクトを妹分のように扱う先輩アイドル。

「僕」がプロデュースしていた初期アイドル。

ほぼ必ず僕達の仕事先に出向いて文句を垂れる奴だ。

「僕のサインが欲しいなら身体の隅から隅まで描いてやろうか?」

「先輩アイドルとしてアドバイスしてんの!アンタは本当にデリカシー無いんだから!」

「デリ嬢がなんだって?」

「ああもう!いっつも都合の悪いことは聞かないんだから!」

いっつも、か。

…それは、僕じゃないんだけどな。

「…あのさ、今日は…」

「分かってるよ。常務があれもんだからね」

そうだ。

今日、僕は歌う気は無い。

というより、歌ってる暇が無い。

シンデレラガールズだけじゃなく、クローネの面倒も見てやらなくちゃならないからだ。

それは何故か。

簡単な話だ。

「…」

その常務が、高みの見物を決め込んでやがるからだ。
281: [sagesaga] 2015/12/18(金) 01:46:56.37 ID:hSzpoHNGO携(5/16) AAS
「…」

美嘉とともに舞台袖へアーニャを迎えに行く途中、ふと常務の言葉を思い出した。

『私のプロジェクトには完璧なトレーナーをつけた。体調管理はしっかりやらせている』

そう言って彼女は会場上のVIPルームに閉じこもった。

気遣いなんて、一つも見せずに。

これだから権力好きは嫌いなんだ。

僕らがやってるのはオート育成ゲームじゃない。

全てがマニュアルのリアルなんだ。

…いやゲームの世界だけどさ。

「…GACKTさんとは、大違いだね」

「?」

未央も卯月も控え室で他のアイドル達の準備を手伝っており、話し相手がいないのが不満なのか、ふいに美嘉が口を開いた。

「昔からさ、GACKTさんはスタッフとか、日雇いで来てくれてる人達にも握手しに回ってるでしょ?」

「普通だよ」

「何人いると思ってるの?そこまで余裕無いって」

「練習したことをそのまま出すだけ。出せないなら出せるように何倍も練習するだけ」

「簡単に言うなあ…」

プロがあれが無理これが無理言うなら辞めた方がいい。

そう言おうと思ったけど、こいつなら恐らく理解しているだろうと思い、黙っておいた。

ただの軽口にはもう慣れっこだよ。
282: [] 2015/12/18(金) 01:48:07.78 ID:hSzpoHNGO携(6/16) AAS
「次は…凛達だね。トライアドの」

「そうだよ。だから舞台袖で待ってればいいじゃない」

プログラムをパラパラと捲り、自身の出番を確認しながらも妹分であるあいつらのことにも注目している。

「お前も結構余裕ぶっこいてるよな」

「そんなこと無いって…」

…夏のLIVEの打ち上げとは真逆になってるな。

それだけ、先輩肌になったってことだろうな。

…皆それぞれ、自分の道を見つけ始めている。

「…」

自分で考えて、自分で動き始めている。

「…」

僕はどうだ?

思えば僕は、サラリーマンよろしくただ決められたレールを走っているようにも見える。

決められた舞台で、決められたように動き、決められたユニットに曲を提供する。

「…」

…これは、僕のやりたかったことなのか?

こうでもしないと元の世界に帰れない、というのをただの言い訳にしているだけなんじゃないのか?

「…ん」

お前ならどうするんだ?

なあ、教えてくれよ、「僕」。

「GACKT」なら、どうするんだ?

「…さん?」

…もうなんとなくわかってるんだ。

きっと、「GACKT」は、僕の中に…。

「GACKTさん!」

「ん!?」
283: [sagesaga] 2015/12/18(金) 01:48:55.67 ID:hSzpoHNGO携(7/16) AAS
「ん?じゃないよ!これから凛達のの舞台でしょ?」

「あー…ごめんよ」

「しっかりしてよ…らしくないなあ」

…全く。

なんだって僕なんだ。

「僕」のままで良かったんじゃないのか?

「…GACKTさんやっぱ疲れてんじゃない?今回20人くらい見てたんでしょ?…全然寝てないんじゃないの?」

寝てない。

…そんなのは僕にとっては取るに足らないことだよ。

「大丈夫だよ。さっさと行こう」

「う、うん…」

…最近の自分が、自分でない。

それはここの「僕」のせいでもあるだろうけど。

…衰え、なのかな。
284: [sagesaga] 2015/12/18(金) 01:49:39.14 ID:hSzpoHNGO携(8/16) AAS
「お疲れ。中々イけてたよ」

「Спасибо!GACKTさん!」

可愛らしい笑顔で駆け寄ってくる。

ロシアの血を引く子だけあって、走り方もとても可愛らしい。

まるで子犬のようだ。

「僕の歌、どうだった?」

「ンー…とっても、…悲しい?」

「…そうだね。悲しい歌だ…けど」

「とっても、前向き…な歌だと、思います」

…そうだよ。

その通りだ。

歌を歌うって事は、そういうことだ。

歌詞を理解して、相手に伝える。

「やっぱりお前は最高にイけてるアイドルだよ」

…とっても、良かった。

溜まったストレスが和らいでいくよ。

「…」

…さて、と。

「次はお前達だよ」

…凛、奈緒、加蓮。

「…」

「…」

「…」

…これが、初舞台か。
285: [sagesaga] 2015/12/18(金) 01:50:22.61 ID:hSzpoHNGO携(9/16) AAS
「奈緒。加蓮」

「は、はい…」

「…」

「お前達のデビューはな、はっきり言って異常だよ」

「「…」」

「ニュージェネレーションズとは訳が違う。大勢の前で、誰かの舞台で踊るだけじゃなくて、自分達の力だけで会場を温っためるんだ」

「「…」」

「お前達には覚悟は出来てるのか?」

「「…」」

「…」

凛が心配そうに二人を見る。

今まさに、この二人は向かっているんだ。

凄まじく恐ろしい試練に。

この三人のことなど何も知らないファンの皆々の前で歌うという試練に。

「覚悟が出来てないなら、今からでも遅くない。止めたほうがいい」
286: [sagesaga] 2015/12/18(金) 01:51:00.17 ID:hSzpoHNGO携(10/16) AAS
酷だと思う。

けれど、やらなくちゃならない。

分かってた事だ。

「でも覚悟が出来てるなら、必ず成功する」

それだけの努力は積んできた。

「努力は裏切ったりしない。才能だって認められてる」

「「…」」

「「それ」は必ずお前達に味方する」

…必ず。

「「…」」

「…イって恋!!」

「「はいっ!!」」
287: [sagesaga] 2015/12/18(金) 01:51:50.77 ID:hSzpoHNGO携(11/16) AAS
「ねえ、GACKTさん」

「ん?」

「私さ、成長した?」

「少しだけ、かな」

「…あのさ、その…」

「?」

「…何だか、この感じ、凄く久しぶり」

久しぶり、か。

そうだな。
もうだいぶ前になるもんな。

「…ううん。違う。もっと、もっと前」

「もっと前?」

「…分からないけど、何だか初めてじゃない」

「…どっか打った?」

「違うよ…その、ね。…ねえ、もし私達のLIVEが成功したら、一つだけ願い事…聞いてくれる?」

「…」

「…ご、ごめん。変に気持ちが昂ぶっちゃって」

「…いいよ」

「!」

「願い事。一つだけ聞いてやるよ。その代わり最高のLIVEにして恋」

「…」

「頼んだよ」

「…」

「…」

「………そうだね。『まだ』お願い事聞いてもらってないから」

「ん?」

「じゃ、行ってくるね」

「…」

…。

何だろ。

今、ほんの少しだけ…あいつの様子がおかしかったような…。

「GACKTさん!始まるよ!」

「ん…」

ずっとついてきていた美嘉に背中を叩かれ我に返る。

そうだな。

今は、目の前の事に集中しなきゃな。
288: [sagesaga] 2015/12/18(金) 01:52:26.71 ID:hSzpoHNGO携(12/16) AAS
「「「………」」」

『努力はいつもお前達と共にある』

『結果はちゃんとついてくる』

「「「………」」」

『誰がお前達を鍛えたと思ってるんだ』

『だから大丈夫さ』

『お前達は、これからもイけるさ』

『永遠にな』

「「「…ッッ!!!」」」

動画リンク[YouTube]
289: [sagesaga] 2015/12/18(金) 01:53:11.60 ID:hSzpoHNGO携(13/16) AAS
「あー…緊張したあ…」

「緊張しない方法があるよ」

「え?何ですか?」

「眉毛をヌきまくる」

「それアタシ限定ですよね!?ってか抜きませんから!!」

「良いじゃないか。麻呂みたいにしようよ」

「や、やめてぇぇぇ」

あっはっは。

何だか奈緒はからかいがいがある。

間違いなく、この子はドMだな。

「加蓮も凛も良かったよ」

「ありがとうございます!」

「…」

「そういえば、凛は僕に何をして欲しいんだ?」

「ん…後で話す」

「気ーにーなーるー」

「後でだってば!もう…」

それは何だ。そうメンバー2人にいじられながら控え室へ引っ込んでいった。

美嘉も自分の番の為の準備をするそうだ。

「…」

しかし、ここのスタッフはよくやってくれている。

疲れなど一切見せず、とにかくあくせく動き回る。

かえって邪魔になってないか心配になるほどだ。

「…」

ふと、舞台袖にある最終チェック用の姿見鏡を見る。

…冷静になって、再び思い返す。

時たま出る、僕ではない「僕」。

それは僕であって、僕ではない。

「…遊戯王かよ」

…なんてな。

僕は僕だけだよ。

それは変わらない。変えるつもりもない。

「どうしたんですか?」

「…」
290: [sagesaga] 2015/12/18(金) 01:53:56.83 ID:hSzpoHNGO携(14/16) AAS
「さっきから鏡ばっかり見ちゃってますよ」

いつものようにクスクスと、可愛らしい笑顔。

ちひろはいつもこういう感じだ。

「いやあ、美しいなあって」

「えー…」

「冗談だよ」

「ふふ。…でも、GACKTさんは本当に変わりましたね」

「何が?」

「今までのGACKTさんは、もう少し………」

「?」

「…………あれ?」

「ん?」

「………あ、ちょ、ちょっとごめんなさい!」

…行っちゃった。

現れては消え現れては消えって、忙しい奴だなあ。
291: [sagesaga] 2015/12/18(金) 01:55:18.67 ID:hSzpoHNGO携(15/16) AAS
「…」

…あれ?

「…」

私の知ってる、GACKT…さん。

「…」

どんな人、だったっけ?

「…」

あれ…?

「…」

『おはよう、ちひろ』

『お土産?ほーら』

『その着物、似合ってるよ』

…。

「…」

…あれ…?

『GACKTさんですね!私、千川ちひろです!』

「…」

…これは、何…?

「あれ…?私は、346の…」

…違う。

違う。

「…」

私は…。

「…」

…どうして、忘れてたの?
292: [sagesaga] 2015/12/18(金) 01:56:00.40 ID:hSzpoHNGO携(16/16) AAS
ちひろがどこかに消えて少し時間が経つ。

…どこに行ったんだか。

『『『〜!!!!!』』』

…。

会場のボルテージがさらに高まっているのが目に見えずとも理解出来る。

先輩アイドルということもあり、美嘉も今までにない程力を入れているようだ。

…まだまだ、甘っちょろいな。

だけど、随分順調な事だ。

…。

「…そりゃあ、プロデューサーが一流だからね」

「ガクちん!!」

「何ー?」

「何ー?じゃないよ!!文香さんが…文香さんが!!」

…おいおい。

これは完全にデジャブだろ…。

第九話 終
293: [] 2015/12/19(土) 15:03:15.81 ID:2u0INeXAO携(1) AAS
乙です
294: 全ペロペロ催眠以外のDMMゲーム衰退www [SAGEKIYOSUMIMANNKOKUSALTUTERU] 2015/12/19(土) 15:21:46.23 ID:w58eSzFh0(1) AAS
誰だドルべの自演か

マフラー社長剛三郎様とペガサス様パラ何とかウラギリ者に命令最悪だな

はよグローモス&NEX&ティスと9枚夢の三枚積み

奇跡のエクストラエクゾィア勝利

もう14枚EX持ってる奴勝利で好いよゲキリュ層はちゃんは最初の公式クリタ―ちゃん以下で追放ね

はよアノアレだ闇の十代さん気にせず岩石のアノ深座得るのポッドの彼奴でも無い

アノペンデュラム最初の起源ウォッチちゃん〜クリッター出してダーボ・ポットだっけ忘れるな原初ペンデュラム
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