[過去ログ] 足柄「提督、夜戦しない?」 (49レス)
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10: ◆7SHIicilOU [saga] 2015/05/22(金) 00:31:33.19 ID:Nik2e00Jo(1/2) AAS
 そういう事。まさか物知らぬ幼子ではあるまいし、
流石に事ここに至ればいかに『戦争脳』であっても察するという物だ。
……戦争脳ねぇ。そんなトリガーハッピーヘッドになったつもりは毛頭ないのだが。

「ダメ、かしら?」

 書類の溜まった机を迂回して、
普段なら決してやってこないこちら側に歩みを進める。
ぎぃと椅子の軋む音が耳朶を叩く。俺が仰け反った理由は、さてなんだったのか。

「自分で処理、……できるならここに足を運ばないか」

 この場合俺はどうするべきなのだろうか。
艦娘にだって性欲はある、それはこの浅からぬ付き合いで承知している。
機密保持の関係上鎮守府の外に出れず、娯楽の少ない生活をしていればそれは富に。
しかしこうも直接的に来られるのはさしもの俺も初経験だ。
多少たじろいでもいたし方あるまい。
13: ◆7SHIicilOU [saga] 2015/05/22(金) 22:38:21.39 ID:Nik2e00Jo(2/2) AAS
 すっと、椅子に座ったままの俺に手が伸びる。
色は白く指は細く。世間の女性が羨み欲しがるであろう美しい手だ。
おおよそ、銃を持つに似つかわしく無いその腕に砲を握らせ戦わせているのだから
真我々の業は深いと言わざるを得まい。

「もぅ、私がここまでしてるのに考え事?」

 その足柄の手が、指が、俺の輪郭に這う。
むくれた顔は幼くあどけなく、触れた指先はどこか冷たく涼やかで。
しかしこちらをまっすぐに見つめる瞳は表情をかき消すほどに妖艶に潤み、
指先の冷たさに反するかのように熱を帯びていた。

「……シャワーはいいのか?」

 職業倫理だとかそんなものはもはやどうでもよかった、
禁止事項だと別段明記されても命令されてもいない。
躊躇いは単に個人的理由に過ぎなかったのだから。

「とっくに浴びたわよ、何時だと思ってるの?」
「それもまた、お前に言われたくはないな」

 苦笑して、立ち上がり足柄のこれまた細い腰に腕を回し抱き寄せる。

「ひゃうっ」
「なんだ、可愛い声を出すじゃないか」

 腕の中で小さく跳ねる彼女に意地悪く言うと
再び頬を膨らまし不貞腐れた顔をして俺を睨む。

「きゅ、急に来るとは思ってなかったもの……」
「お前が誘ったんだろう? ……ここではなんだ、部屋に来い」

 書類を片付けるのは、明日にすることにしよう。
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