柔道グランドスラム東京2009 (443レス)
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198: [sage] 2013/09/28(土) 01:24:24.40 ID:HVv/hqfP(1/5) AAS
今回の世界選手権を見ただけで日本女子の寝技にケチをつけるにわかが続出したが、確かに今回の結果だけを見る限りでは
そう言われても仕方ない側面があり、十分反省材料として今後に活かしていかなければならないし、もし可能なら他競技から
学ぶことも必要になってくるだろう
浅見はこれから関節技にも本格的に取り組むと宣言しているし、過去に何度も寝技でジェルビを破っている阿部もこれからは
当然ジェルビ対策を真剣に練ってくるだろう(あの絞め技は反則とも言われてるので今後どのように扱われるか判らないけど)
とにかく、普段から国際大会をトータルで見ている者ならば、上記のように結論付けるのがいかに稚拙な判断かが判るはずだ

e-judoの古田は次のように言っている

日本女子と言えば寝技がストロングポイント、寝技技術では日本世界一というのが北京-ロンドン期の女子勢力図の前提条件であったが、
日本女子の寝技はあくまで抑え込みが終着点

山口香も女子柔道の歴史と課題の中で、日本女子が世界で活躍できているのは固め技がずば抜けて優れている点であると何度も述べている

柔道の国際大会をそれこそジュニア、カデレベルの大会から、また、シニアにおいてはコンチネンタルオープンから世界選手権に至るまで
毎回予選からつぶさに観察して実況しているIJFのシェルドン・フランコ=ロックスも、日本女子の寝技、とりわけ抑え込みの技術の高さを
何度となく強調している

シェルドンの同僚で松本薫をアサシンと名付けたデビッド・マックフォールも同様の意見を述べるとともに、日本女子の寝技は横四方固に
特化した寝技だとも指摘している

シェルドンとともに2010年から1年間実況に加わっていたアテネオリンピック70kg級銅メダリストのアネット・ベームも、日本女子柔道の特徴は
崩して、崩して、そして抑え込むスタイルであると述べている

フランスの雑誌lespritdujudoも2011年の世界ジュニアの際に、寝技こそが常に日本女子のストロングポイントとして機能している点だと述べている

こういった観察はデータの上からも裏付けられる

2009年にIJFグランプリシリーズが始まって以降、日本女子が参加したオリンピック、世界選手権、世界団体、ワールドマスターズ、
グランドスラム及びアジア大会に限定したトップレベルの国際大会における寝技の勝敗数は以下のとおり(純粋な寝技での勝敗のみで合わせ技は除く)

総計232勝12敗
その内訳
232勝のうち抑え込み197勝、絞め技17勝、関節技18勝
12敗のうち抑え込み7敗、絞め技1敗、関節技4敗

抑え込みでの勝利が圧倒的に多いのがデータの上からも見て取れる
敗れた12敗のうち半分以上の7敗が関節技ではなく、最も得意にしている抑え込みなのは意外だが、7敗のうち4敗が78kg超級の選手であり、
57kg級までの選手に限っては抑え込みで敗れた選手は存在しない
絞め技は少なくとも2009年以降、主要大会では今回の世界選手権での負けが初めてだった

残念ながら他国の選手の具体的なデータがないのでトータルの勝敗での比較は出来ないが、この223勝が圧倒的な数字であることは次の
データから充分類推できる
他国の選手の具体的なデータも揃っている北京及びロンドンオリンピック、東京、パリ、リオ世界選手権での主要各国の寝技の勝敗は以下のとおり

日本 41勝6敗 
中国 23勝2敗
韓国 12勝9敗 
ロシア 10勝6敗
キューバ 9勝6敗  
フランス 8勝7敗
モンゴル 8勝5敗
オランダ 7勝3敗
ブラジル 3勝7敗
ドイツ 2勝4敗

このデータを見ると、日本と中国が他国を圧倒しているのがわかる 
但し、中国の場合は23勝のうち半分近くの10勝がトウ文によるものだった
他に秦茜4勝、陳飛3勝など70kg級以上の選手で18勝もの勝利をあげている 
41勝のうち33勝を63kg級までの選手が記録している日本とは対照的であることが判る
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