無敵!レベル1勇者パーティ (126レス)
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46: AAF 2010/11/29(月)23:11 AAS
【35:まちぶせ】
翌日、6人は向かい合っていた。
「うまく行くかは分からぬ。じゃがこれでどうじゃ?」
昨晩考えたという作戦を話すシルフィー。昨日のレッカの様子を見て閃いたのだそうだ。
「よーっし!ワタシやるもん!」
「ミーも頑張るね。」
やる気十分のソラとレッカ。
「連携が命だね。」
北西に歩くこと数日。ライラが予想した通りだったのか、巨大な洞窟が現れる。
横穴式の巣。天井もあり、これなら上方向の逃げ場は無い。
「よし・・・これならシルフィーの作戦がいけそうだね。」ケルトがホッと一息。
洞窟の入り口はやや狭い。この入り口が極端に広いと作戦が失敗するのだ。
作戦の地形条件としてはピッタリとはまっている。
「今はいないようだね。」
偵察で中を覗いたライラが戻ってくる。後は待つのみだ。
「せーのっポーズ!」反射のポーズを練習するソラ。
「ぷ・・・くくく・・・」
「おい!シルフィー!お前が先に笑うな!・・・ぐ・・・アタイの命中精度が落ち・・・・ブハハハハ!!」
何回見てもこの2人にはツボにくるらしい。
ガニマタのハニワ。もしくは現代日本で言えばガニマタのサボテンダーである。
「ポーズ!」レッカも真似。
箸が転げてもおかしい年頃。耐え切れずシルフィーとライラが笑い転げる。
「おい・・・これから命がけでドラゴンと戦うんだぞ!特にライラ。お前絶対笑うなよ!」ベルが注意する。
「わ・・・悪い・・・・でも・・・・あ・・ヤバイ腹筋イタイ・・・」
日がちょっと傾き始めてようやく見慣れたのか、シルフィーもライラも落ち着く。
「ソラの練習っていうより・・・ライラとシルフィーが笑わないようにする練習だったね。」
とりあえずドラゴンの帰還がなくて良かった。まだツイている。
しばらく経つと遠くからでも見えるシルエット、ドラゴンが見える。
「来た!」一気に緊張が漂う。全員息を潜めて茂みへと隠れる。
大きい。夕焼けの日の光を金色の鱗が反射し、神々しく見える。
ズウウゥゥゥゥン!!!
洞窟の入り口に着陸する。その風だけでケルトが飛ばされそうになり、ソラの血管盛り上がる腕につかまる。
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