都市伝説 (11レス)
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5: デアカルテ 2009/11/04(水)20:20 AAS
「さぁ、約束よ。聞かせて」
「・・・・・え」
「私、綺麗?」
「あ、う・・・・・うぁっ」
男はにじり寄る女に気圧され、尻餅を付いてしまう。
「もう、しょうがないわね」
女は中腰になると、右手で男のネクタイの根元を掴む。
そして、片手でヒョイッと、男の身体をいとも簡単に持ち上げてしまった。
「う・・・ぐ、ぐるじ・・・」
ネクタイで宙吊りにされた格好になり、男は呼吸もままならない。
「さぁ。早く答えないと窒息しちゃうわよ」
女は男の腰に空いた左手を添えると、男の身体を手前に寄せるように力を篭める。
ギリギリギリ、と男の腰が締め上げられる。
「う、あぁぁぁっ! こ、答える! 答えまず・・・がら」
「あら、そう」
女が両手を放すと、ドシャッと男が地面に叩き付けられた。
「私、綺麗?」
それは、答えなければ絞め殺す、そんな怒気を含んだかのような質問だった。
「き、きれい・・・で・・・す」
「どこが一番、綺麗?」
「・・・え? え・・・と」
まさか、更に質問が重ねられると思っていなかった男は、つい本音を言ってしまった。
「か、顔が凄く、綺麗・・・です」
「何ですって〜〜〜っ!」
男はしまった、と思った時は既に遅かった。
「この私の! 筋肉を見て! それなのに! それを差し置いて、顔が綺麗ですって!?」
男は理不尽だとは思ったが、そもそも顔に一番自信があるなら、わざわざ半裸を晒したりはしないだろう。
「この私の筋肉の素晴らしさが見てわからないなら、直に味合わせてあげる!」
「ひいぃっ!!」
へたり込んだまま後ずさろうとする男の頭を、女は抑え付けるように右手一本で持ち上げた。
「これが腹筋よ!」
ゴシャッ、という鈍い音。
男の顔が、女の手によって腹筋に叩き付けられた音だった。
「これが太腿!」
ゴシャッ!
「これが、上腕二頭筋!」
ゴシャッ!
たった三撃。たった三度、女の鋼鉄のような筋肉とキスをした男の顔は、既にグシャグシャになっていた。
男の意識はもう、既に無い。
「あら? 遣り過ぎちゃったかしら?」
パンッパンッと二度、空いた左手で男の顔を平手打ちしたが、反応はなかった。
「じゃあ、私自慢の背筋で最後にしてあげる」
そういうと、女は器用に男の身体を持ち変える。
右脇に男の首を挟み込む。
背筋の広がりが凄まじいため、首がまるで最初からそこに嵌るパーツだったかのようにガッチリと嵌った。
そして、力瘤と爆乳の二つのメロンで男の頭をプレスする。
まだ力は入れていないのだが、既に男の身体中から骨の軋む音が聴こえた。
今度は逆の左脇に男の太腿を抱え込み、男の身体が仰向けに、女の背中から脇を通って巻き付く形になる。
「私の筋肉を味わいながら、良い夢を見なさい・・・・・フンッ!」
女が一気に、全身の筋肉に力を篭める。
モリモリモリッ、と全ての筋肉が大きく盛り上がり、女の身体を一際大きくなったその瞬間。
バキバキバキ、メリッ、ゴキゴキッ、グチャッ!!
男の身体、骨や血肉に一片に至るまで、その全てが磨り潰されるかのような、そんな破壊音。
翌日、その森の隅っこから、人のモノらしき肉塊が発見された。
目撃者はなく。そもそも、"それ"が人で在ったのか、"それ"は人に襲われたのか、誰にもわからなかった。
野犬が喰い荒らされたせいで損傷が激しかったが、それだけでは説明が付かないのだ。
何故なら、骨と呼べる骨が"圧し潰されて"いたからだ。野犬が噛み潰したような歯型も、骨には付いていかった。
そのあまりにも奇妙奇天烈な"残骸"は、いつしかネットで新たな『都市伝説』として語り継がれることになる。
そう、『怪奇・・・
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