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デアカルテ
2010/10/19(火)19:45
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102: デアカルテ [] 「んー、まだ持ち難いかな・・・」 二つ折りになったセダンを抱えた少女は、更に驚くべきことを口走った。 姫華は、二つ折りのセダンの片面を上にして再び置いた。 「・・・この辺、かな?」 さすがに高さが足りないのか、今度は両膝を地に着いた格好で"照準"を合わせた。 ドゴオォォンンンッッッ!!! 中腰だったからか、さっきよりはやや衝撃音は小さかったが、それでも"折り目"を付けるには充分な威力だった。 姫華はそれを再び、クロワッサンでも作るかのように、折り曲げた。 全長470㎝、だったはずのセダンは既に横の長さが1mほどの鋼鉄製のミルフィーユになっていた。 縦・横が1m、奥行きが180㎝の鋼鉄のミルフィーユならぬ、クロワッサン。 尤も、製法がクロワッサン、多層構造がミルフィーユに似ているというだけで実際は只の巨大な鋼鉄の塊なのだが。 上面が1m四方、高さ180㎝のドラム缶、もしくは鉄柱とと言った方が見た目的には正しいかもしれない。 ただ、重さはかつて姫華が持ち上げたドラム缶の7倍は優にある。 「うん♪ これで、持ち易くなった」 1400㎏の鉄柱を抱きかかえるようにして持ち上げていた。 「・・・う、嘘だ・・・ろ」 「そんな、軽々と持てるようなもんじゃ・・・」 さすがの三兄弟も顔面が蒼白になっている。 「? 軽々じゃないよ? 普通に重いけど、まあ持てるって感じかな?」 「・・・な、そんな馬鹿な・・・」 「信じられないなら持ってみる?」 「・・・え?」 姫華は、チャックに向かって歩み寄る。 アレックスは鉄球、ブライアンは鉄棍を武器として持っている。 三男のチャックだけ、装着型の鉤爪なので手が空いていると姫華は判断したのだ。 「う、嘘・・・や、やめ・・・」 後ずさるチャックよりも、1400㎏の鉄柱を抱える姫華の近付くスピードの方が速かった。 「く、くそ! こうなりゃ、もう試合開始だ!」 チャックはいきなり、近付く姫華にその鉤爪でもって切り掛かった。 しかし、姫華の抱えている"物体"が大き過ぎたこともあり、冷静さを欠いたチャックは"それ"に切り付けた。 ガキン、という鉄と鉄の甲高い衝突音。 それに呼応するように、やっと試合開始のゴングが打ち鳴らされた。 「私、"これ"持ったままなのに、良いの?」 「はっ! 別に構わねーよ! そんな重い物持って、まともに動けるわけがない。 ギタギタに切り刻んでやる! 兄貴たちは手を出すなよ!!」 チャックは残りの二人を制すると、鉤爪で切り付ける。何度も何度も切り付ける。 だが、1400㎏の鉄塊が邪魔で姫華にまで鉤爪が届かない。 「もう一回だけ聞くけど、本当に"これを使って"も良いの?」 「うるせー。使えるもんなら使ってみろ」 チャックのその言葉に呼応するように、姫華は何と、その"鉄塊"を頭上高く持ち上げた。 「馬鹿か! ボディがガラ空きだぜ。それにそんな重いものを鈍器代わりに振れるかよ」 姫華の空いたボディ目掛けた、チャックの鉤爪による突き。 ドム! おおよそ、刺突音とは思えないような、むしろゴムを殴ったかのような、そんな"打撃"音。 鉤爪は確かに、突き刺さっていた。ただ、薄皮一枚の皮膚を貫いただけで、分厚い腹筋を貫くには至らなかったのだ。 「・・・う、嘘・・・」 唖然とするチャック。その顔を、大きな"影"が覆っていた。 姫華のボディがガラ空きになったのは、姫華が持っていた"鉄塊"を持ち上げたからに他ならない。 では、その"鉄塊"は今、何処に在るのか? 姫華に一撃を喰らわせたチャックは今、何処に位置しているのか。 "高さ"の概念に目を瞑れば、それは全く同じ位置と言って、差し支えないだろう。 そして今、その"高さ"が"鉄塊"への運動エネルギーに変換された。 姫華は重いと言いながらも軽々しく扱っていたが、それは紛れも無く圧縮された1400㎏の鉄塊。 "それ"がセダンのままであったなら、1㎡当たりの重さ、圧力はせいぜい165㎏といったところだった。 だが今は、その1㎡に1400㎏全てが圧し掛かっている。 ドグチャ。 肉が潰れる鈍い音と共に、闘技場の中心辺りに、1㎡の面を持つ、高さ180㎝の"塔"が打ち建てられた。 "塔"の下からは、筋骨逞しい腕と膝から下と思われる脚が"生えていた"。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/3539/1247484628/102
んーまだ持ち難いかな 二つ折りになったセダンを抱えた少女は更に驚くべきことを口走った 姫華は二つ折りのセダンの片面を上にして再び置いた この辺かな? さすがに高さが足りないのか今度は両膝を地に着いた格好で照準を合わせた ドゴオォォンンンッッッ!!! 中腰だったからかさっきよりはやや衝撃音は小さかったがそれでも折り目を付けるには充分な威力だった 姫華はそれを再びクロワッサンでも作るかのように折り曲げた 全長470だったはずのセダンは既に横の長さが1ほどの鋼鉄製のミルフィーユになっていた 縦横が1奥行きが180の鋼鉄のミルフィーユならぬクロワッサン 尤も製法がクロワッサン多層構造がミルフィーユに似ているというだけで実際は只の巨大な鋼鉄の塊なのだが 上面が1四方高さ180のドラム缶もしくは鉄柱とと言った方が見た目的には正しいかもしれない ただ重さはかつて姫華が持ち上げたドラム缶の7倍は優にある うん これで持ち易くなった 1400の鉄柱を抱きかかえるようにして持ち上げていた う嘘だろ そんな軽と持てるようなもんじゃ さすがの三兄弟も顔面が蒼白になっている ? 軽じゃないよ? 普通に重いけどまあ持てるって感じかな? なそんな馬鹿な 信じられないなら持ってみる? え? 姫華はチャックに向かって歩み寄る アレックスは鉄球ブライアンは鉄を武器として持っている 三男のチャックだけ装着型の爪なので手が空いていると姫華は判断したのだ う嘘ややめ 後ずさるチャックよりも1400の鉄柱を抱える姫華の近付くスピードの方が速かった くくそ! こうなりゃもう試合開始だ! チャックはいきなり近付く姫華にその爪でもって切り掛かった しかし姫華の抱えている物体が大き過ぎたこともあり冷静さを欠いたチャックはそれに切り付けた ガキンという鉄と鉄の甲高い衝突音 それに呼応するようにやっと試合開始のゴングが打ち鳴らされた 私これ持ったままなのに良いの? はっ! 別に構わねーよ! そんな重い物持ってまともに動けるわけがない ギタギタに切り刻んでやる! 兄貴たちは手を出すなよ!! チャックは残りの二人を制すると爪で切り付ける何度も何度も切り付ける だが1400の鉄塊が邪魔で姫華にまで爪が届かない もう一回だけ聞くけど本当にこれを使っても良いの? うるせー使えるもんなら使ってみろ チャックのその言葉に呼応するように姫華は何とその鉄塊を頭上高く持ち上げた 馬鹿か! ボディがガラ空きだぜそれにそんな重いものを鈍器代わりに振れるかよ 姫華の空いたボディ目掛けたチャックの爪による突き ドム! おおよそ刺突音とは思えないようなむしろゴムを殴ったかのようなそんな打撃音 爪は確かに突き刺さっていたただ薄皮一枚の皮膚を貫いただけで分厚い腹筋を貫くには至らなかったのだ う嘘 唖然とするチャックその顔を大きな影が覆っていた 姫華のボディがガラ空きになったのは姫華が持っていた鉄塊を持ち上げたからに他ならない ではその鉄塊は今何処に在るのか? 姫華に一撃を喰らわせたチャックは今何処に位置しているのか 高さの概念に目をればそれは全く同じ位置と言って差し支えないだろう そして今その高さが鉄塊への運動エネルギーに変換された 姫華は重いと言いながらも軽しく扱っていたがそれは紛れも無く圧縮された1400の鉄塊 それがセダンのままであったなら1当たりの重さ圧力はせいぜい165といったところだった だが今はその1に1400全てが圧し掛かっている ドグチャ 肉が潰れる鈍い音と共に闘技場の中心辺りに1の面を持つ高さ180の塔が打ち建てられた 塔の下からは筋骨しい腕と膝から下と思われる脚が生えていた
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