マテリアル・ガール (23レス)
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1: ディア 2006/02/14(火)23:47 AAS
「ふっ、はっ・・・っと」

カシャン

「今日は結構調子がいいな。もうちょっと重量増やすかな」
「この分なら80キロもいけそうだ」

僕は最近頭打ちだったベンチプレスの重量を上げてみることにした。
近くのラックから10キロプレートを一つずつ運び、両外の5キロプレートの代わりに
シャフトに追加した。
省12
2: ディア 2006/02/14(火)23:48 AAS
いままで使用されているところは見たことが無いけれど、オーナーいわく「物好き」が時折使用して
いるらしい。

ガシャン

「ふー・・・今日はこんなとこかな」

僕は久々に記録更新できたので、すっきりした気分で一息ついた。
ベンチで汗を拭きつつ休んでいると、ジャージ姿の女性が更衣室に入っていくのが目に入った。

「おや、あんまり見ない人だな」
省10
3: ディア 2006/02/14(火)23:49 AAS
「ロッククライミングって実際には見たこと無いんですよ。見学してもいいですかね」
「好きにすればいいさ」
「じゃあ、そうさせてもらいます」

いそいそと僕はマシンを片付けにむかった。
オーナーはその様子をちらりと見てから人工壁のほうを眺め、苦笑いした。

「・・・まあ、あいつのは参考にならんと思うがな」

僕はプレートを元に戻し、人工壁に向かう。
省9
4: ディア 2006/02/14(火)23:49 AAS
「しかし・・・凄いな・・・」

だが一番僕が驚いたのは彼女の肉体そのものだった。
胸や腰は大きく張り出し、腰がグッとくびれたセクシーなボディだった。
そしてそこには無駄な脂肪など存在せず、鍛え抜かれた筋肉が漲っていたのだ。
半ばまで覆われた太腿はそのくびれたウェスト以上に太く、太腿筋がスピードスケートの選手の
ように(いやそれ以上)大きく張り出していた。
その力強いアウトラインは膝のあたりで一旦絞り込まれ、その下に続くふくらはぎで再び大きく
省14
5: ディア 2006/02/14(火)23:50 AAS
逞しくも女性美あふれる彼女のストレッチに、僕はすっかり見入ってしまった。
入念なストレッチを終えると、彼女は壁面に向き直り、上る準備をはじめた。

「はじまるぞ。まあ滅多に見れないかもしれんからじっくりみとけ」
「っ・・・・は、はい」

いつの間にか隣に来ていたオーナーにびっくりしつつも、僕は彼女から目が離せなかった。
何も道具を使わないところを見ると、どうやら素手で上っていくフリークライミングのようだ。
彼女はまず手近な突起に手をかけると、登りはじめた。
省12
6: ディア 2006/02/15(水)00:18 AAS
「ちょっとオーナー、上のほうちょっと汚れてるわよー」

彼女は右手で突起につかまりつつ、まるで天井にしゃがむような姿勢でこちらに手を振っている。
全体重を片手の握力だけで支えているはずなのに、その表情に力むような様子は伺えなかった。

「そんなところまでいけるのはお前さんくらいしかおらんからな」
「まあ、そうでしょうけど、ちゃんと掃除しないと会員増えないわよ?」
「ほっとけ」
「そういえば、その子は?」
省12
7: ディア 2006/02/15(水)23:42 AAS
近くに来てわかったのだが、彼女は女性としてはかなり背が高かった。
僕は175cmなのでそれなりの背の高さだったけれど、彼女は僕よりも若干背が高く180cm近いようだ。
それにすぐ近くで見ると、そのボディの凄さがより実感できた。
運動した直後なので、露出した肌にはよりメリハリを増した筋肉が、うっすらとかいた汗をまとって艶かしい
光沢を放っている。
逞しく鍛えられた筋肉とと女性らしさを同時に併せ持つその体は、文字通り雌豹のようだった。

そしてその気の強そうな顔に悪戯っぽい表情を浮かべ話しかけてきた。
省7
8: ディア 2006/02/16(木)00:07 AAS
「じゃあ今日はあそこに泊まるんだな」
「ええ、そのつもりよ。ここぐらいしかアレはないからね」
「まあ、な」 
「ふふっ・・・それじゃあね、新人君」
「・・・あっ・・・」

レイチェルは軽く汗を拭きながら歩み去った。
僕はしばらくその後姿を見つめていたが、いつもよりかなり遅くなっているのに気が付いた。
省14
9: ディア 2006/02/16(木)01:43 AAS
「おや?あそこは確か・・・」

以前オーナーに聞いたときは機材倉庫だといっていた建物だ。
規模はさほどでもなく、特に何かあるわけでもなかったので気にかけていなかった。

「泊まるってあそこに泊まるのかな?倉庫じゃなかったっけ?」

ちょっとした冒険心と、何よりレイチェルへの強い興味に僕は逆らえなかった・・・。

建物の前まで来ると、正面のシャッターは閉ざされたままだったが、脇の通用口は開けたままになっていた。
そっと中をうかがうと、常夜灯がわずかに照らす通路が奥に延びていた。
省9
10: ディア 2006/02/16(木)01:44 AAS
彼女の姿が無いのを確認すると、慎重に階下へと降りていった。
地下には一階と同じような通路があったが、一階と違い奥に開け放たれたドアが一つだけあった。
どうやらドアの向こうにはかなり大きなフロアがあるようだった。
もしかすると上の建物より広いかもしれない。
ドアの向こうからは室内のBGMが流れてきていた。
(後で知ったのだが、EARTH, WIND & FIREの曲だった)

「この奥にレイチェルさんが・・・」
省10
11: ディア 2006/02/16(木)01:44 AAS
「さてと、はじめますか」

ストレッチを終えた彼女はラックからダンベルを取り出し、ダンベルカールを始めた。

(ええ!まだ最初なのに!)

僕は驚いた。ウェイトトレーニングは軽い重量から順に負荷を強くしていくのが常識だ。
しかし彼女が手にしているダンベルの重量はそんな常識では考えられなかった。
シャフトの両側には5キロプレートが4枚ずつはまっている。つまり一つで40キロだ。
大の男でも鍛えてなければ両手でも持て余す重量なのだが、彼女はやすやすとカールしている。
省5
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