この世界は既に征服されていたようです(゚、゚トソン (519レス)
1-

1
(1): 2015/07/07(火)17:54 ID:wSDJoZGI0(1/26) AAS
----------------------------------------------------------------------------------

我々の住む現代より少し発展した近い未来。

ニュースを騒がせるのはいつの時代も隣国との関係悪化や核実験。

自国内では政権交代や食品問題ばかり。

技術の進歩はあったものの目立った発展はなく
省4
439: 2015/08/26(水)10:36 ID:E6iPuOZU0(1) AAS
まあ信用はあんまりできないけどね

来たらいいなくらいの心構えでいれば
440: 2015/08/26(水)13:31 ID:PGR.QeoA0(1) AAS
なんでネガティブな事ばっか言うかなー
441: 2015/08/26(水)13:36 ID:RcSCbwas0(1) AAS
最近荒れてるから仕方ないっちゃ仕方ない
そこにつけこまれて荒らされるのだけは勘弁だが

何にせよ期待してるぞ、作者
442: 2015/08/28(金)21:15 ID:R/Y5TXVA0(1) AAS
生存報告来てたか
楽しみにしてるぞー
443: 2015/08/31(月)16:17 ID:3ogljQ9E0(1) AAS
面白かった続きはよ
444: 2015/09/10(木)21:54 ID:IjwJliTE0(1) AAS
まだ~?(^_^)/□☆□\(^_^)
445: 2015/09/13(日)16:40 ID:mw/Z4ua60(1) AAS
追いついた乙
446: 2015/10/07(水)22:49 ID:lYTT7Kmo0(1) AAS
>>430
分かる
447: 2015/10/14(水)20:55 ID:SUXB/.Ok0(1) AAS
作者!
待っとるぞー!
448: 2015/11/07(土)18:58 ID:M9rF1f160(1) AAS
続きまだかな~
449: 2015/11/17(火)03:23 ID:iA9ddLXg0(1) AAS
このスレを見付けて寝不足になってしまった…
続き楽しみにしてる
450: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)20:50 ID:oAHzRbHI0(1/48) AAS
皆さん感想ありがとうございます。少し時間が取れたので投下したいと思います。

この物語は
1「」を使った会話
2地の文

3地の文に似た紛らわしい心の声

でお送りしています。
読みにくいかもしれませんが()を使うのがあまり好きではないのでどうかご容赦を。
省3
451: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)21:01 ID:oAHzRbHI0(2/48) AAS
かーちゃんはドクオと同じ様に大切な人の旅立ちをいつまでも見続けていた。

J( 'ー`)し「あの子。大丈夫かしら......」

見送りを中断させたのは数年前に引っ越してきた噂好きの若いモグラの奥さんだった。

「かーちゃんさん!村長の娘さんが見つかったかったらしいわよ!」

数日前からモグラの村は村長の娘が行方不明になった事でもちきりだった。
省8
452: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)21:04 ID:oAHzRbHI0(3/48) AAS
普段生き物が集まることのない村の裏の森に沢山のモグラ族が集まっていた。

こんなにもモグラ族が集まるのは年一度の祭くらいだろう。

しかし今日は祭りの時とは違い、とても静かな集まりだった。

ある者は目を覆い、ある者は口を抑え、またある者は泣き崩れていた。

.
453: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)21:07 ID:oAHzRbHI0(4/48) AAS
辺りにはどす黒く変色した赤土。

既に黒くなった血液がいたるところに飛び散っている。

その中心に横たわるモグラ族の少女の胸にはナイフが深く刺さっていた。

絶望にまみれた死に顔はこの世の全てを呪っているかの様だった。

J( 'ー`)し「こんなことって......」
省3
454
(1): ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)21:09 ID:oAHzRbHI0(5/48) AAS
この世界は既に征服されていたようです(゚、゚トソン

外部リンク:imefix.info
455: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)21:11 ID:oAHzRbHI0(6/48) AAS
(゚、゚トソン「それにしても凄く賑わっていますね。他の町もこんな感じなのでしょうか?」

('A`)「元引きこもりにそれ聞く?」

(゚、゚;トソン「そ、そうでしたね。これから一緒に色々見ていきましょう。」

家と呼ばれる様々な種類の建物を寄せ集めてくっつけた不思議な町並み。

トソンはその中の1つのツリーハウスをまじましと見つめていた。
省3
456: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)21:12 ID:oAHzRbHI0(7/48) AAS
広場に近づくにつれて喧騒が大きくなる。

しかし喧騒に近づけば近づくほど声量が身を潜めていった。

ひそ、ひそ、ひそひそ......

(゚、゚トソン「私達なにか見られてませんか?」

('A`;)「ト、トソン!」
省1
457: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)21:14 ID:oAHzRbHI0(8/48) AAS
(゚、゚;トソン「わわわ、どうしました?」

('A`)「多分魔法使いだと思われてるから離れよう。」

(゚、゚;トソン「あ......」

2人はできるだけ人目に付かない路地へ滑り込んだ。
458: 2015/12/08(火)21:14 ID:zYDkfnAE0(1) AAS
おお!待ってたぜ!!
459: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)21:15 ID:oAHzRbHI0(9/48) AAS
【魔法使い】

肌の色が白く

血液が白く

人間にかなり近い外見をした生き物

その性格は皆一様に利己的で残虐
省3
460: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)21:17 ID:oAHzRbHI0(10/48) AAS
そうでした。人間は魔法使いに似ているんでしたね。

広い視野でこの街を見れないのは残念ですが仕方がありません。

(゚、゚トソン「これならばれないでしょう......」スッ

トソンは人目を避けるためフードを被った。

('A`;)「あ、怪しいよ。」
省2
461: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)21:19 ID:oAHzRbHI0(11/48) AAS
冷静になったかと思いきやトソンの瞳は子供の様にキラキラと輝いていた。

そして何事も無かったかのように生き物の波に混ざり、その様子を横目で眺めることを再開した。

(゚、゚*トソン「......やっぱりこの世界は凄い。」

本当に様々な種類の生き物がいますね。

自分より小さい生き物。
省10
462: ◆uYz2yuhtJ6 [待ってくれる人がいたとは......ありがとう!] 2015/12/08(火)21:20 ID:oAHzRbHI0(12/48) AAS
きょろきょろふらふらと後をついてくるフードの生き物。

先導しながらトソンを伺うドクオはため息をこぼした。

('A`)「やっぱりめっちゃ怪しいよトソン......」
463: ◆uYz2yuhtJ6 [待ってくれる人がいたとは......ありがとう!] 2015/12/08(火)21:20 ID:oAHzRbHI0(13/48) AAS
次の瞬間。

ドンッ

「あいたあああああああ!!!」

トソンにぶつかった生き物が派手に転ぶ。

('A`;)「あー、何やってるの。また尻餅ついて。」
省7
464: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)21:22 ID:oAHzRbHI0(14/48) AAS
「おや?」

キツネの仮面。背負った弦楽器。ふさふさとしたつい触りたくなるような尻尾。

爪'ー`) 「おやおやおや?また会えましたねトソンさん、ドクオさんも。」

以前焦土の町で出会った男性が服に付いた砂をはらっていた。

('∀`)「フォクス!こんにちは。」
省9
465: 2015/12/08(火)21:23 ID:oKwUhNIA0(1) AAS
支援
466: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)21:23 ID:oAHzRbHI0(15/48) AAS
爪;'ー`)「ま、まあいいです。そんなに元気になってくれたなら、私も頑張って薬草を集めた甲斐がありました。」

(゚、゚;トソン「わ......え、そうだったんですか?」

('A`)「うん、手伝ってもらったんだ。」

(゚、゚;トソン「そ、そうとは知らずに失礼を。」

爪'ー`)「命の恩人は深く傷つきました。」
省9
467: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)21:25 ID:oAHzRbHI0(16/48) AAS
爪'ー`)「ふむ......ドクオさんはトソンさんに付いて行く事にしたんですか。旅はとても良い物です。良き経験になるといいですね。」

('A`)「......」コクコク

爪'ー`)「それにしてもあんなケダモノよく撃退できましたねえ。」

(゚、゚トソン「ケダモノ?」

ドクオが服の袖を引っ張る。
468: 2015/12/08(火)21:31 ID:gjGuWI8Q0(1) AAS
きたー!!(゚∀゚ 三 ゚∀゚)支援!!
469: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)21:34 ID:oAHzRbHI0(17/48) AAS
(゚、゚トソン「ん?どうしましたドクオさん。」

それに合わせて身を屈めると彼は耳打ちする。

('A`)「笑い犬の事だよ。俺たちみたいに集落を作って生活するのがケモノ。無差別に俺らを食べる言葉が通じないのがケダモノ。」

(゚、゚;トソン「あの、それもっと早く教えてくださいよ......」

とても大切な情報じゃないですか。
省2
470: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)21:35 ID:oAHzRbHI0(18/48) AAS
爪'ー`)「......トソンさん?」

(゚、゚;トソン「え、ええ。でも私死にかけましたけれどね。 」

爪'ー`)「ははは、そうでしたね。まあ私だったらさっくり殺されてましたよ。」

へらへらと笑っているのだろうがその表情はやはり仮面に阻まれて読み取れない。

('A`)「あの、村に雨を降らせてくれてありがとう......お礼言えてなかった。」
省3
471: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)21:38 ID:oAHzRbHI0(19/48) AAS
(-、-;トソン「ええと???」

爪'ー`)「おっと、ふふふ、ではまた機会があれば会いましょう。」

(゚、゚;トソン「えっ!いや、あのっ!」

ひらりと尻尾を翻し町の中心へと溶けていった。

(゚、゚;トソン「はぐらかされちゃいました......」
省2
472: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)21:41 ID:oAHzRbHI0(20/48) AAS
('A`)「そういえばダイさんが今はこっちで宿屋やってるってかーちゃんが言ってたよ。」

(゚、゚トソン「ダイさん?ああ、ドクオさんの村に以前住んでた人でしたっけ。」

('A`)「うん。昔から村に住んでて小さい頃よく遊んでもらったんだ。」

(゚、゚トソン「近所の優しいお兄さんって感じですね。」

('A`)「お姉さんだよ。最近急にふらっといなくなったと思ったらいつの間にかこの町に住んで宿屋をしてるみたい。」
省5
473: 2015/12/08(火)21:41 ID:f.KzQoHY0(1) AAS
支援だ
474: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)21:45 ID:oAHzRbHI0(21/48) AAS
先ほどのフォックスさんのセリフはどういう意味だったのでしょうか?

何かを得た?捨てた?バランス?

さらに引っかかるのがケモノとケダモノ。

言葉が通じるのがケモノ?ケダモノ?

思考の波がひいては寄せてと脳を乱す。
省4
475: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)21:46 ID:oAHzRbHI0(22/48) AAS
......

(゚、゚トソン「......」グー

大きな腹の虫がなくと共に思考の波が不規則に衝突し始める。

ダメですね。お腹が空きました。

(゚、゚トソン「まだですか......」
省7
476: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)21:48 ID:oAHzRbHI0(23/48) AAS
田舎の民宿のような木でできた温かみのある建物はどこか懐かしさを覚えた。

ドクオはがたがたと建て付けの悪そうな横開きの扉を開けた。

('A`)「こんにちはー。」

……

……
省9
477: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)21:51 ID:oAHzRbHI0(24/48) AAS
すらりと高い身長。

ピンと空へと張った鋭い耳。

長い尻尾が静かに揺れる。

猫の様なケモノの女性が出迎えた

(゚、゚トソン「おお、綺麗な方ですね。」
省8
478: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)21:53 ID:oAHzRbHI0(25/48) AAS
/ ゚、。 /「ふふ......ふふふふふふ......ふふふふふふふふ......」

顔がにやつ......あれ、引きつってますねこれ。

('A`;)「トソン......助け........」

(゚、゚;トソン「えっと......」

/ ゚、。 /ふふふふふもふ......ふふふもふもふ......」
省7
479: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)21:54 ID:oAHzRbHI0(26/48) AAS
(゚、゚;トソン「あの、どうか驚かないでください。こんな見た目ですが私は魔法使いなんかではないので、その......安全?なはずです。」

ドクオはがっちりと固定された手の中からぼさぼさの毛並のまま這い出して声を荒らげた。

('A`;)「そ、そうだよダイさん!トソンは魔法使いに似てるけれど別の生き物なんだ!」

/ ゚、。 /「......そう......ですか。」

緑色の瞳がじっとトソンを見つめる。
480: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)21:56 ID:oAHzRbHI0(27/48) AAS
/ ゚、。 /「あなたの名前は......トソ......ン......トソン......よろしくお願いします......」

不思議な表情をしていました。

/ ゚、。 /「......」ジー

うまく言い表せませんが、懐かしむような、喜んでいるような悲しんでいるような?

そんな表情をしていました。
省8
481: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)21:57 ID:oAHzRbHI0(28/48) AAS
(゚、゚;トソン「よ、よかった。驚かれませんでしたね。」ホッ

('A`;)「ね。俺だったら魔法使いが家に入ってきたら多分気絶する。」

(゚、゚トソン「とりあえず許可ももらえましたし部屋でこの後の事を考えましょう。」

2人は一番近い部屋に入り荷物をおろしベットに腰を掛けた。

部屋の中には2つのベッドと個室の浴室のみ。
省5
482: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)21:58 ID:oAHzRbHI0(29/48) AAS
(゚、゚トソン「あっ!そうです。聞きたい事があるんです。」

('A`)「どうしたの?」

(゚、゚トソン「さっき言ってたケモノとケダモノの話なんですが。」

('A`)「うん。」

(゚、゚トソン「ドクオさんはケモノですよね?」
省6
483: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)22:00 ID:oAHzRbHI0(30/48) AAS
('A`;)「え?そうだっけ?怖過ぎて覚えてないや。でもケモノはケモノを食べる事なんてないし......」

ぐうううううう

先ほどよりも大きな腹の虫が泣く。

(-、-トソン「あ、ダメです......これ以上頭が動きません。」

('A`;)「あ、そうだった。ご、ご飯はどうする?」
省1
484: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)22:02 ID:oAHzRbHI0(31/48) AAS
トントン

ノックの音の後がらがらと扉が開き、にょっきりと顔が覗く。

/ ゚、。 /「......2人とも友達だから部屋は勝手に使っていいけど......私......ご飯は作れないから......どこかで食べてきて......」

(゚、゚;トソン「う......死の宣告です。わかりました。」

('A`)「そうだ!ダイさん、のーちゃんさんのお店知ってる?」
省4
485: 2015/12/08(火)22:03 ID:qRVz/zuo0(1) AAS
嬉しいな
ちょうど今日昼間読み返してたんだよ
486: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)22:05 ID:oAHzRbHI0(32/48) AAS
(-、-*トソン「ふふふ、友達と言われてしまいました。」

('A`)「よかったね。」

(゚、゚トソン「また友達が増えてしまいましたね。また夜にでも話しかけてみましょう。」

('A`)「そうだね。」ぐー

(゚、゚トソン「ドクオさんもお腹が空きましたか。早くご飯......を......あれ?」
省7
487: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)22:06 ID:oAHzRbHI0(33/48) AAS
(゚、゚;トソン「物とかサービス。ええと、例えばご飯だったり宿泊だったりをするときにお礼に交換するものってあるんですか?」

('A`;)「えーと?」

(゚、゚;トソン「その、食べ物を作るのは大変じゃないですか。それを無料でもらうだけだと作った人に申し訳ないです。だから、ええと、うーん。」

('A`)「......カネ?」

(゚、゚*トソン「そう!伝わりました!金です!この時代にもあるんですね。」
省15
488: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)22:07 ID:oAHzRbHI0(34/48) AAS
と、思いながら外を歩き回ってみたものの......

(゚、゚;トソン「くっ......」

辺りに漂う食堂らしき建物から漂う美味しそうな良い香りに足取りが重くなる。

(゚、゚トソン「いっその事町の外に出て木の実でも食べましょうか。」
省6
489: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)22:09 ID:oAHzRbHI0(35/48) AAS
木の実という単語に反応して人集りに近寄る。

するとそこには沢山のケモノが密集して壁になっていた。

(゚、゚トソン「見えません......」

('A`)「何だろねこれ。」

壁の先が気になってぴょんぴょんと飛び跳ねる。
省5
490: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)22:10 ID:oAHzRbHI0(36/48) AAS
('A`;)「ちょ......トソンどこ行くの?」

だんだんとドクオの声が小さくなる。

(゚、゚;トソン「あ、ここまでくればよく見え......」

柵の中の女性の頭程度ならジャンプせずに見える位置。

突如大きく吹いた風がうつむいた女性の髪を持ち上げた。
省1
491: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)22:11 ID:oAHzRbHI0(37/48) AAS
ドクン

トソンは急に走り出した。

壁を押しのけ進む。

ドクン

('A`;)「トソン!何処行ったの!」
省1
492: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)22:12 ID:oAHzRbHI0(38/48) AAS
(゚、゚;トソン「ぐ......どいて下さい!」

トソンの必死な形相を見て周りのケモノは道を開ける。

そんなはずは......

ドクン

そんなはずはないです。
省7
493: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)22:13 ID:oAHzRbHI0(39/48) AAS
目の前には木の棒を杖にして肩で息をする女性の姿。

.
494: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)22:13 ID:oAHzRbHI0(40/48) AAS
「おおっ!次の挑戦者かー?」

ケモノの壁の中から一際大きな声が響く。

「現在2勝中の彼女に挑む怪しさ満点の挑戦者の登場だあああああ!!!」

(゚、゚;トソン「え?挑戦者?いえ、違......私は......ッ!そんなことより!」
495: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)22:15 ID:oAHzRbHI0(41/48) AAS
この時代で強く生き抜いてみせると誓ったばかりなのに......

どうして目の前の女性にこんなにも動揺してしまうのだろう。

.
496: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)22:17 ID:oAHzRbHI0(42/48) AAS
(゚、゚;トソン「あのっ!あなたはっ!」

すがる様に彼女へ言葉を投げかける。

その姿が改めて目に入る。

緑色の髪。

力強くしなやかな鳥の脚。
省3
497: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)22:18 ID:oAHzRbHI0(43/48) AAS
ふらふらと立ち上がりキっと顔を上げた女性と目が合う。

ドクン

心臓が大きく跳ね上がる。

ぴょこんと跳ねたアホ毛。

人懐っこそうな瞳。
省2
498: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)22:20 ID:oAHzRbHI0(44/48) AAS
彼女は羽なんて生えていない。

彼女の足は鳥の足ではない。

彼女は緑色の髪ではない。

でも......

.
499: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)22:21 ID:oAHzRbHI0(45/48) AAS
(゚、゚トソン「ミセリ......?」

.
500: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)22:23 ID:oAHzRbHI0(46/48) AAS
「3人目......」

ぼそりと女性は呟いた。

そして

トソンへ向かって導火線に点火された火の如く走り出した。
501: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)22:24 ID:oAHzRbHI0(47/48) AAS
9話 新近代的再開? ~おわり~

.
502: 2015/12/08(火)22:31 ID:kmMEyYu20(1) AAS
乙!続き読みたかったんだ。
>>454の絵もいいね!
503: ◆uYz2yuhtJ6 2015/12/08(火)22:37 ID:oAHzRbHI0(48/48) AAS
支援と感想ありがとうございます。

次は年明け頃に投下できるかと思います。

この話の書き貯めがあと4話
以前書いたシナーの短編の続きが3話

忙しくて推敲する時間と投下する時間がなかなか取れません......

完結まで長い目で見てくれると幸いです。
504: 2015/12/08(火)22:42 ID:W/L27xeg0(1) AAS
乙!
シナーの短編の続きも見れるとは嬉しい
505: 2015/12/08(火)23:48 ID:GUt7UG3E0(1) AAS
うおおおおお来たああああー!!
嬉しい。

似てる人と戦うのつらいな……次も楽しみにしてる
506: 2015/12/09(水)02:55 ID:didwVFew0(1) AAS
投下乙
507: 2015/12/09(水)06:24 ID:A1FfwmYw0(1) AAS
乙!
508: 2015/12/09(水)10:19 ID:7Ha22Ar60(1) AAS
こんなに良いスレ見逃していたとは
乙!面白かったシナーの方も読んでみたいな
509: 2015/12/09(水)12:09 ID:iESoBGXo0(1) AAS
おかえり~
510: 2015/12/15(火)20:50 ID:Qyy3tCZA0(1) AAS
おつ!
今日はじめて読んでみたんだけどタイトルで近代的SFだと思って敬遠した前の自分を殴りたい

サブタイは友との再会じゃなく冒険の再開って意味なのかな?
511: 2015/12/20(日)22:10 ID:NLOwOtUM0(1) AAS
年明けが楽しみだ
512: 2016/01/20(水)22:50 ID:YwWROy1w0(1) AAS
待ってるぜ~
513: 2016/01/27(水)22:40 ID:u8sj7pb20(1) AAS
私待つわ
514: 2016/01/28(木)13:55 ID:jB2vGb7o0(1) AAS
いつまでも
515: 2016/01/28(木)14:14 ID:..llwTEc0(1) AAS
まーつーこ
516: 2016/01/28(木)15:54 ID:PM..djcM0(1) AAS
たとうありよしが
517: 2016/03/09(水)09:37 ID:qdrtk9Dw0(1) AAS
待ってるぞ~
518: 2017/07/07(金)07:40 ID:XyxKwxdI0(1) AAS
待ってる
519: 2017/07/07(金)17:05 ID:aoOm13PY0(1) AAS
俺も待ってる
1-
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.118s*