[過去ログ] 洒落にならないくらい恐い話を集めてみない?Part28 (1001レス)
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310: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/02/20 16:25 AAS
ところが、そのわずか5分後。
またもや彼女の部屋に電話のベルが鳴り響く。
今度の電話もやはりあの“人形”を名乗る少女からであった。
「もしもし、今あなたのマンションの前まで来たわ。もうすぐ会えるわね」
それから5分たつと、また電話がかかってきた。
「もしもし、今あなたのマンションの2階よ。もうすぐ会えるわね」
それからも規則正しく5分おきに電話はかかってくる。
「もしもし、今あなたのマンションの3階よ」
「もしもし、今あなたのマンションの4階よ」
もう彼女は怖くて電話に出ることができなかったのだが、“人形”はそれでもお構いなしに電話をかけ、留守番電話に一方的にメッセージを残していった。
「もしもし、今あなたのマンションの10階よ」
「もしもし、今あなたのマンションの11階よ」
「もしもし、今あなたのマンションの12階よ」
ついに人形は彼女が住む部屋の、すぐ下の階にまで迫ってきた。
彼女は逃げ出そうかと思った。
だが、もう遅すぎる。
再び電話のベルが鳴り、留守番電話にこんなメッセージが吹きこまれたのだ。
「もしもし、今あなたの家の前よ。ドアを開けて。居留守を使ったってダメよ。そこにいるのは、ちゃーんとわかっているんだから」
彼女は心臓が止まりそうなほど驚き、何もすることができずにただその場にうずくまり震えていた。
それから、また5分が過ぎる・・・
再び電話が鳴り、あの人形の忌まわしい声が彼女にこう告げた。
「どうして開けてくれなかったの?でも、もういいわ。こうしてあなたに会うことができたのだから。
わかる?わたしは今、あなたの後ろにいるのよ・・・」
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