[過去ログ] 美輪明宏「黒人音楽を聴くと頭が馬鹿になる」 (465レス)
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256: 2013/10/04(金)01:36 ID:ivAR3f0D(1/2) AAS
第二次世界大戦直後位までのアメリカ人がどんなにつまらない歌しか聞いていなかったかを、
見事に証明するエピソードが披露されている。赤裸々な感情表出で知られるシャンソン歌手
エディット・ピアフが47年に初めてアメリカで歌ったときの聴衆の反応についての話なのだが、
当時ピアフと親しかったシャルル・アズナヴールが後に語ったそうだ。
<観客は、こう期待してたんですよ。パリから来たスマートな女性がドレスを着て「セ・シ・ボン」
みたいな軽くて楽しい歌を歌うのをね。彼女が英語で曲の説明をしようとしたんです。
「この曲は恋のために死んだ女性の曲です」てね。すると観客のなかには笑いだす者もいました>
恋に死んだ女について深い感情をこめて歌うピアフに度肝を抜かれ、ひきつった笑いを洩らすことしか
できなかったのが、第二次世界大戦直後の47年のアメリカ人だった。彼らはきれいごとで飾った
ラヴ・ソングしか聞いたことがなかったからだ。この先何年も経ってからはとは、もちろん、60年代
のロックがそんなアメリカ音楽のウソっぽさを打ち破ったことを指す。だが実際は、ピアフが渡米した
頃にはすでに硬直したアメリカ業界システムの根幹は崩れ始め、深い感情を自由に発露する歌が
聞かれるようになりつつあった。ただ、47年にはアンダグラウンドな動きでしかなく、
フランスから来た歌手を聞きに行くような社交界の紳士淑女にまでは届いていなかった。
それは、黒人たちの新しい音楽だったのだから。

(「ポピュラー音楽の世紀」中村とうよう)
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