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【防衛】要塞を守りきれ!ファンタジーTRPGスレ4 [無断転載禁止]©2ch.net (343レス)
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265
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黒狼戦姫フェリリル
◆khcIo66jeE
2017/02/07(火)18:51
ID:EqFQNsY1(1/4)
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265: 黒狼戦姫フェリリル ◆khcIo66jeE [sage] 2017/02/07(火) 18:51:02.26 ID:EqFQNsY1 「そなたら下賤がこのオークの帝王!ボリガンに弓引こうなどと考える――その僭越、罪深さを、たっぷり教えてくれよう!」 ゴガァッ!! ボリガンが怒号と共に黒髑髏(チェルノタ・チェーリプ)を振りかざし、フェリリルめがけて叩きつけようとする。 身軽に後方へ跳躍し、フェリリルはそれを易々と回避してみせる。黒髑髏が激突した地面の土砂が、間欠泉のように爆裂する。 凄まじい膂力に裏打ちされた破壊力。頑丈な肉体を誇るフェリリルとて、直撃を受ければ只では済むまい。 そして、ボリガンは決して単なる力自慢の無能な怪物ではない。総勢数百万、数千万とも言われるオークを統べる、そのカリスマ。 永い時を生きるうちに培われた、戦略と戦術とを縦横に操る叡智。 『知』と『力』が極めて高いレベルで融和を果たしている。 先程フェリリルが屠ったウルク・ハイのバーバチカなど、ボリガンに比べれば翅をむしられた蝿のようなものであろう。 それを、一刻も早く倒さなければならない。 ――しかし、今のわたしには――。 その難攻不落、さながら生きている要塞の如き威容を誇るボリガンを攻略する手段がない。 必殺技である『渦斬群狼剣(プレデター・オーバーキル)』を放てるほど魔気が回復するには、まだ少々の時間がかかる。 が、それを待っている余裕などない。こうしている間にも、魔王の復活は迫っている。 といって、遮二無二攻めかかったところでボリガンの鉄壁の防御を崩すことはできない。 しかし、それは無理からぬことである。何故なら、フェリリルの太刀筋は『正直すぎる』。 迷いのない、まっすぐな、小細工など思いつきもしないというような正々堂々とした攻め。 フェリリル自身は己の癖に気付いていないが、老獪なボリガンはフェリリルの癖をすっかり見抜いてしまっている。 いくらフェリリルが通常の攻撃を繰り出したところで、それはボリガンに楽々往なされてしまうのだった。 「ブァッファッファファファ!どうした、覇狼!人間ども!余を片付けるのではなかったのか?」 「家臣に手出しはさせぬ、余は単独――しかしてそなたらは三人。余を討つにはまたとない好機であろう?ブフフフフ!」 三人へまるで爆撃のように巨大な黒い棍棒を振り下ろし、そのたび土砂を巻き上げながら、ボリガンが嗤う。 わかっているのだ。魔狼の、エルフの、人間の出せる力の限界というものを。 自分がどれほどの力を出せば、それを捻じ伏せられるのかという加減を。 棍棒の直撃はもちろん、爆裂する土砂を喰らっても大ダメージは免れない。 ――く、クソッ! 胸中、フェリリルは毒づいた。 魔狼最強の戦士などと自負していたが、その実オークの首魁に手も足も出ない。 何が黒狼戦姫だ、字名ばかり勇ましく実がないとは、お笑い草だ。 そう、忸怩たる思いで唇を噛む。 そのとき。 >娘よ!! そこな勇者の剣を使うのだ! シャドウの檄が飛ぶ。フェリリルの大きな獣耳が、ぴくりと動く。 >致命傷などとは云わぬ! 「傷」を負わせてくれ!! どんな小さな傷でもいい!! フェリリルは戸惑いがちにシャドウを見た。 言うまでもなく、フェリリルは今までボリガンに致命傷を与えるべく戦闘を続けていた。 が、小さな傷を与えろとはどういうことか。 フェリリルに魔法の知識はない。従って、シャドウが何を狙っているのか知る由もない。 が。 >何をしている魔狼の娘よ!! 奴らが手出しを禁じられた今がチャンスなのだ!! ――…………。 ほとんど悲鳴にも近い、シャドウの叫び。 それを聞き、フェリリルはいっとき瞑目すると、両手に持っていた鉈と短槍を背の鞘に納めた。 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1476232273/265
そなたら下がこのオークの帝王!ボリガンに弓引こうなどと考えるその越罪深さをたっぷり教えてくれよう! ゴガァッ!! ボリガンが怒号と共に黒チェルノタチェーリプを振りかざしフェリリルめがけて叩きつけようとする 身軽に後方へ跳躍しフェリリルはそれを易と回避してみせる黒が激突した地面の土砂が間欠泉のように爆裂する 凄まじい力に裏打ちされた破壊力頑丈な肉体を誇るフェリリルとて直撃を受ければ只では済むまい そしてボリガンは決して単なる力自慢の無能な怪物ではない総勢数百万数千万とも言われるオークを統べるそのカリスマ 永い時を生きるうちに培われた戦略と戦術とを縦横に操る叡智 知と力が極めて高いレベルで融和を果たしている 先程フェリリルが屠ったウルクハイのバーバチカなどボリガンに比べればをむしられた蝿のようなものであろう それを一刻も早く倒さなければならない しかし今のわたしには その難攻不落さながら生きている要塞の如き威容を誇るボリガンを攻略する手段がない 必殺技である渦斬群狼剣プレデターオーバーキルを放てるほど魔気が回復するにはまだ少の時間がかかる がそれを待っている余裕などないこうしている間にも魔王の復活は迫っている といって遮二無二攻めかかったところでボリガンの鉄壁の防御を崩すことはできない しかしそれは無理からぬことである何故ならフェリリルの太刀筋は正直すぎる 迷いのないまっすぐな小細工など思いつきもしないというような正堂とした攻め フェリリル自身は己の癖に気付いていないが老なボリガンはフェリリルの癖をすっかり見抜いてしまっている いくらフェリリルが通常の攻撃を繰り出したところでそれはボリガンに楽往なされてしまうのだった ブァッファッファファファ!どうした覇狼!人間ども!余を片付けるのではなかったのか? 家臣に手出しはさせぬ余は単独しかしてそなたらは三人余を討つにはまたとない好機であろう?ブフフフフ! 三人へまるで爆撃のように巨大な黒い棒を振り下ろしそのたび土砂を巻き上げながらボリガンがう わかっているのだ魔狼のエルフの人間の出せる力の限界というものを 自分がどれほどの力を出せばそれを捻じ伏せられるのかという加減を 棒の直撃はもちろん爆裂する土砂を喰らっても大ダメージは免れない くクソッ! 胸中フェリリルは毒づいた 魔狼最強の戦士などと自負していたがその実オークの首魁に手も足も出ない 何が黒狼戦姫だ字名ばかり勇ましく実がないとはお笑い草だ そうたる思いで唇を噛む そのとき 娘よ!! そこな勇者の剣を使うのだ! シャドウのが飛ぶフェリリルの大きな獣耳がぴくりと動く 致命傷などとは云わぬ! 傷を負わせてくれ!! どんな小さな傷でもいい!! フェリリルは戸惑いがちにシャドウを見た 言うまでもなくフェリリルは今までボリガンに致命傷を与えるべく戦闘を続けていた が小さな傷を与えろとはどういうことか フェリリルに魔法の知識はない従ってシャドウが何を狙っているのか知る由もない が 何をしている魔狼の娘よ!! 奴らが手出しを禁じられた今がチャンスなのだ!! ほとんど悲鳴にも近いシャドウの叫び それを聞きフェリリルはいっとき目すると両手に持っていたと短槍を背の鞘に納めた
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