[過去ログ] 自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた 第103章 [無断転載禁止]©2ch.net (1002レス)
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929: 始末記 2016/08/11(木)01:45 ID:jPLUhV77(4/7) AAS
なにより本物の子爵位を持つ英国貴族であり、王国貴族からの信任も篤い。
ブリタニカ市民は転移前は教育関係者や金融関係者だった者が多い。
転移後のこの世界では財産を失ったり、アドバンテージだった知識が無用の長物になったりと辛酸を舐めていた。
それでも白人系の容姿と一部の貴族位を持つ英国系住民が、王国貴族の相談役や地球系各都市と王国貴族の商談の仲介役として、多大な財産を築き始めていた。
平民の集まりである他の諸都市とは信頼度が違うのである。
なにより王国貴族を集めて、船舶に対する被害を受けたときにその損害を補償する代わりに、前受け金(保険料)を貰える』という契約を結ぶ、シンジケートの役割も担うようになった。
つまり異世界にロイズ保険の制度を持ち込んだのだ。
半分くらいの王国貴族は、一方的に儲かることを夢見ている。
地球系各都市の海事機関が海賊やモンスターを討伐して、被害が転移前に比べて格段に減っているのも効いている。
だがそれだけでは足りない。
「我々としても木造船舶に対する安全強化の為に、王国船舶に対しての技術提供を提案したいと思います。
これは人道的処置としても必要なことだと考えています。」
これは予定外の不意討ちだった。
本来のブリタニカの声明とは違うものだ。
このままではサミット終了後の共同声明にも支障が出る。
事態を憂慮したのはヒルダも同様だ。
「斉藤、やりすぎよ。
このままでは日本を意固地にさせかねないわ。」
技術規制派の最右翼である日本がこの事態を面白く思っている筈が無い。
だが指摘された斉藤は心外そうに答える。
「ブリタニカにはまだ接触してません。
あれは彼等の独断です。」
なんだかんだと日本が強権を奮えば、全てはひっくり返るのだ。
ここで刺激を煽るのは得策ではなかった。
こちらに便乗してくるのは構わないが、巻き添えで技術緩和の機会を棒にふるのは御免だった。
さすがに秋月総督が一言言ってやろうと立ち上がる。
「総督!!」
だが秋山補佐官に止められる。
秋月総督が振り返ると、秋山補佐官も後ろを振り返っている。
そこには高橋陸将が慌てた様子で駆けつけていた。
「『くらま』から連絡が・・・百済沖に!!
白市長の周囲でも国防警備隊の幹部が何かを報告して慌ただしくなっている。
北サハリンやブリタニカも何かを掴んだようだ。
新香港の林主席のまわりでも常峰輝武警少将が耳打ちしている。 秋月総督は椅子に座り直して、秋山補佐官や高橋陸将に呟く。
「さすがに今回の事態には動きましたか。
だが、ここに来るなら事前に連絡が欲しかったですな。」
地球人達の慌てぶりに列席していたヒルダや国王にデウラー近衛騎士団団長も驚いている。
「まだ、地球人達は何か隠していることがあるのか?」
国王の呟きに戦慄しつつ、幾人かの地球人が城のバルコニーなら、双眼鏡や望遠鏡で、港を見ていることに気がついた。
「デウラー団長、観に行ってくれ。」
「はっ、陛下。」
デウラー団長が日本製の双眼鏡を持ってバルコニーに行くと、人々は港に入港しつつあった軍艦に注目しているのに気が付き、双眼鏡を構えた。
その軍艦には、白線と赤線の組み合わせの複数の横縞と、四角に区切った左上部の青地に一つの白い星が配置されていた。
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