[過去ログ] 【剣も魔法も】ヘヴィファンタジーTRPGスレ 3 [無断転載禁止]©2ch.net (65レス)
1-

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
9: ◆AbqZwUm.mk 2016/04/04(月)08:27 ID:2iORmZSr(9/10) AAS
グゥッ、という音とともに鳩尾に一撃を食らったヴィクトルはガクリと意識を失い、
両腕をへし折られて縛られてしまった。

消えたヴィクトルの気配はすぐに風蝉によって察知され、
オメルタらがすぐに駆けつけた。
「お前のところに来ているとは、この男、血も涙も無い暗殺者よ…
パウレット、良くやった。続いて消化の確認を頼む。私は残りの一人を迎え撃つ。水玲、地走と共に消火を完了させろ」
「…はい、かしこまりました!」
オメルタは重傷を負っている地走を放置する自分を差し置き、ヴィクトルの批判を口にした。
水玲は、ヴィクトルという脅威も消えたことを確認し、残りの一人――ラウテをオメルタが引き受けるということで、
内心安心しながら、地下室へと入っていった。

地走によって消化は完了していた。
ただし、原料の殆どが燃えてしまっており、使える薬は3分の1も無いと言っていい。
さらに完成品である「ロクム・イシュテ」のあたりは、すっかりと焼け焦げてしまっており、見る影もない。

傷薬で手当てをしながら消化の確認をする地走に、水玲が声をかける。
「地走さん、まさかこっちに敵が来るなんて…お見事でした。オメルタ様も喜んでました…手当ては…」
地走は魔力を消耗し、「薬」も残りが少ないのだろう。悪い顔色で、前を向いたまま言った。
「うん、ありがと。気持ちだけ受け取っておくから、消化の確認お願い、水玲ちゃん」
はい!と頷き駆けていく水玲を下弦の月のような眼で追い、一瞬で間合いを詰めて羽交い絞めにし、頭を掴む。
「つーかまーえた。喜んでました、じゃないよ。あんた見てるとイライラするの」
「あ…ぁ…たすけ…て…ググ」
生命力を吸われ、首を圧し折られ、さらに頭を陥没させられた水玲の死体は、倒れた書庫の下へと置かれた。
たまたま倒れたそれに下敷きになったかのように…

地上階では、すぐに意識を取り戻したヴィクトルが、両手両足を縛られて風蝉によって殴られ、拷問を受けていた。
「ダメです、コイツなかなか子供の居場所を言いやがらねぇ… ギャッ、噛みやがった!」
地走が戻ると、全身を打撲されたヴィクトルに先ほど腕を噛まれた風蝉が血を流していた。ヴィクトルが再び殴られ、意識を失う。

「…よくやった。水玲はまだ戻らんのか?あとは子供だけか…あとはパウレット、お前が始末をつけろ」
「はい、水玲はまだ確認作業に当たらせています」
血走がヴィクトルを一瞬睨むとその場を素早く離れ、最上階へとフワリと飛び上がり物陰に隠れてあたりを見渡す。リタリンは傍に倒れたままだ。

「…まぁいい。この屋敷内に私の魔法音声を流してやる。風蝉、少し力を借りるぞ」
<魔法少女に告ぐ、お前の仲間、男と女は既に屈した。1階の地下倉庫前で生きている>
<生きたければ、大人しく出てこい。命の保障はする>

「…いてて…呆気なかったですね」
「油断はするな…あれだけの冒険者が殺られてるんだ」
あんたが止めを刺した奴も多いんだけどな、と言いたげな顔をしながら、風蝉はオメルタの安楽椅子を、
ヴィクトル・リタリンが倒れた位置から離れた絶妙な角度に停滞させた。
ラウテが来たら当然襲うつもりだ。勿論、生死を問わず。用意は周到だ。
だが、二人はラウテが煙玉により、オメルタの安楽椅子の位置を探索していることまでは知らなかった。

【水玲死亡。リタリンが負傷し気絶、ヴィクトルは負傷し手足を縛られ気絶。
地走は消耗したものの最上階に移動、オメルタ・風蝉はステルス状態で浮遊】

【この次がラウテさんのレスになります。特に期限などもなく気長に待ってますので、もし見つけたらご一考ください。】
【また、ヴィクトルさん、リタリンさんの途中参加も歓迎します。】
1-
あと 56 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.200s*