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自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた 第92章 [無断転載禁止]©2ch.net (1002レス)
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石動
◆Ir0KQby7irVk
2016/01/09(土)12:24
ID:sGRSl4w9(2/6)
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454: 石動 ◆Ir0KQby7irVk [sage] 2016/01/09(土) 12:24:54.25 ID:sGRSl4w9 第10話−1 〈帝國〉軍第一徴用兵団が、30ミリ機関砲弾によってぼろきれのように引き裂かれ続ける中、陸上自衛隊第1ヘリコプター団所属のCH−47JAとUH−60JAは、機内に完全装備の第1空挺団二個増強中隊を抱え、ルルェド城塞営庭上空へ進入した。 周囲を威圧するような轟音と猛烈なダウンウォッシュを振りまきながら、夜空を覆い隠すように現れたヘリコプターの群れを見た徴用兵たちは恐怖に慄き、『悪龍と共に魔王の軍勢が現れたのだ』と思った。 もちろんそれは誤りであったが、少々の誤解は関係なかった。 自分たちに死をもたらすものが悪鬼羅刹の軍勢なのか、異世界から来た〈ジエイタイ〉なのかなどということは、彼らに限って言えば全く意味を成さない事柄だったからである。 そこはすでに地獄といってよい状況だった。地上の〈帝國〉軍は混乱の極みにあった。その混乱は、営庭上空でホバリングを開始したCH−47JA輸送ヘリコプターから太いロープがたらされ、空挺隊員たちが降下を開始するとさらに拡大した。 「降下一分前!」 機上整備員の叫び声がかすかに聞こえた。キャビンの左右に向かい合わせに座る空挺隊員たちは一斉に立ち上がると、機体後部に身体を向けた。 スリングで肩から提げた89式小銃折曲銃床式をウェポンキャッチで腰に固定する。後部のランプドアが僅かに開き、隙間から満天の星空が見える。 ヘリの搭乗員が、機体側面のドアに据え付けられた74式7.62ミリ機関銃を地表に向けて撃ち始めた。発砲炎が煌く。隊員たちが降下する前に周囲を制圧しようとしているのだ。 いつの間にかランプドアは大きく開いていた。制動がかかる。 宝石箱の中身をばら撒いたような美しい星空の代わりに、黒々とした城壁と不気味なシルエットの建屋、あちこちで燃え盛る炎と、何者かが蠢く地表が見えてくる。機体が降下地点上空に差し掛かり機首を上げたのだ。 重たげな太い降下索が投げ下ろされた。 「降下! 降下! 降下!」 「行くぞ小僧ども! もたもたするな! さっさと降りろ!」 ローター音と射撃音で会話もままならないはずの機内に、先任陸曹の怒鳴り声が響いた。不思議なことに小隊全員が彼の声だけはどんな状況下でも聞き逃すことは無い。 その声に蹴飛ばされるような勢いで、鍛え上げられた空挺隊員たちが2本のロープに飛びつき次々と地表へと降り立っていった。 空挺隊員たちは地表に降り立つと素早く移動し、降下地点周囲に展開した。またたく間に円形の防御陣形ができあがる。敵のど真ん中に降り立った割に、発砲はほとんど行っていない。敵は全く混乱しており逃げ惑う烏合の衆と化しているからだった。 ものの2分ほどで一個小隊が地表に降り立つと、1機目のCH−47JAは素早く離脱し、すぐさま次の機体が上空に進入してきた。 AH−64D〈アパッチロングボウ〉が援護する中、空挺隊員たちは機械のような正確さで次々と地表に降り立ち、空挺堡を確保する。 やがて態勢を整えた一個小隊が前進を開始した。緩やかな横隊で、逃げる敵を圧迫しつつ営庭入口に前進すると、適当な距離を保って散開し数箇所に銃座を築いた。誰も通さぬ構えだ。 一個中隊が地表に降り立ったころには、営庭は完全に第1空挺団の制圧下に置かれていた。時たま逃げる方向を間違えて突撃してくる〈帝國〉兵が撃ち倒されるほかは、平穏が戻りつつある。中隊長は部下の報告に満足し、通信手に指示を送った。 ほどなく、UH−60JAが地表に降着、第1大隊長を機内から吐き出した。大隊長はがっしりとした体躯を大股で進ませると、快活な態度で部下たちを労い、中隊長に向けて大声で尋ねた。 「いいぞ、よくやった。城塞守備隊指揮官はどこにいる?」 上空を乱舞するヘリコプターの轟音と、部隊の再配置を命ずる指揮官たちの号令、城外で鳴り響く爆発音が辺りを満たす中、中隊長は営庭奥、多数の死体と半壊したバリケードがうず高く積み上げられた辺りを指差した。 そこには、呆然とした様子で空挺隊員たちと空を交互に眺める、鎧を着込んだ集団が立っていた。 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1451469828/454
第10話1 帝軍第一徴用兵団が30ミリ機関砲弾によってぼろきれのように引き裂かれ続ける中陸上自衛隊第1ヘリコプター団所属の47と60は機内に完全装備の第1空挺団二個増強中隊を抱えルルェド城塞営庭上空へ進入した 周囲を威圧するような轟音と猛烈なダウンウォッシュを振りまきながら夜空を覆い隠すように現れたヘリコプターの群れを見た徴用兵たちは恐怖にき悪龍と共に魔王の軍勢が現れたのだと思った もちろんそれは誤りであったが少の誤解は関係なかった 自分たちに死をもたらすものが悪鬼羅の軍勢なのか異世界から来たジエイタイなのかなどということは彼らに限って言えば全く意味を成さない事柄だったからである そこはすでに地獄といってよい状況だった地上の帝軍は混乱の極みにあったその混乱は営庭上空でホバリングを開始した47輸送ヘリコプターから太いロープがたらされ空挺隊員たちが降下を開始するとさらに拡大した 降下一分前! 機上整備員の叫び声がかすかに聞こえたキャビンの左右に向かい合わせに座る空挺隊員たちは一斉に立ち上がると機体後部に身体を向けた スリングで肩から提げた89式小銃折曲銃床式をウェポンキャッチで腰に固定する後部のランプドアが僅かに開き隙間から満天の星空が見える ヘリの搭乗員が機体側面のドアに据え付けられた74式762ミリ機関銃を地表に向けて撃ち始めた発砲炎がく隊員たちが降下する前に周囲を制圧しようとしているのだ いつの間にかランプドアは大きく開いていた制動がかかる 宝石箱の中身をばら撒いたような美しい星空の代わりに黒とした城壁と不気味なシルエットの建屋あちこちで燃え盛る炎と何者かがく地表が見えてくる機体が降下地点上空に差し掛かり機首を上げたのだ 重たげな太い降下索が投げ下ろされた 降下! 降下! 降下! 行くぞ小僧ども! もたもたするな! さっさと降りろ! ローター音と射撃音で会話もままならないはずの機内に先任陸曹の怒鳴り声が響いた不思議なことに小隊全員が彼の声だけはどんな状況下でも聞き逃すことは無い その声に蹴飛ばされるような勢いで鍛え上げられた空挺隊員たちが2本のロープに飛びつき次と地表へと降り立っていった 空挺隊員たちは地表に降り立つと素早く移動し降下地点周囲に展開したまたたく間に円形の防御陣形ができあがる敵のど真ん中に降り立った割に発砲はほとんど行っていない敵は全く混乱しており逃げ惑う烏合の衆と化しているからだった ものの2分ほどで一個小隊が地表に降り立つと1機目の47は素早く離脱しすぐさま次の機体が上空に進入してきた 64アパッチロングボウが援護する中空挺隊員たちは機械のような正確さで次と地表に降り立ち空挺を確保する やがて態勢を整えた一個小隊が前進を開始した緩やかな横隊で逃げる敵を圧迫しつつ営庭入口に前進すると適当な距離を保って散開し数箇所に銃座を築いた誰も通さぬ構えだ 一個中隊が地表に降り立ったころには営庭は完全に第1空挺団の制圧下に置かれていた時たま逃げる方向を間違えて突撃してくる帝兵が撃ち倒されるほかは平穏が戻りつつある中隊長は部下の報告に満足し通信手に指示を送った ほどなく60が地表に降着第1大隊長を機内から吐き出した大隊長はがっしりとした体躯を大股で進ませると快活な態度で部下たちを労い中隊長に向けて大声で尋ねた いいぞよくやった城塞守備隊指揮官はどこにいる? 上空を乱舞するヘリコプターの轟音と部隊の再配置を命ずる指揮官たちの号令城外で鳴り響く爆発音が辺りを満たす中中隊長は営庭奥多数の死体と半壊したバリケードがうず高く積み上げられた辺りを指差した そこには呆然とした様子で空挺隊員たちと空を交互に眺める鎧を着込んだ集団が立っていた
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