[過去ログ] 【近藤節】近藤唯之スレその2 (982レス)
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49(6): 2005/06/05(日)18:58 ID:NtEzwaB4(1/3) AAS
男は他人の不幸を笑うな、という話を書く。
関西のある私立大学の法学部に魚谷という男子学生がいた。
どういう事情からなのか、彼は2年浪人して入学したため、周囲の学生よりも年上である。
この男の友人に松田という男子学生がいた。当然だが魚谷より年下である。
本題に入る。
大学生活において自分の所属ゼミを選択するほど重要なことは無い。
何しろ、自分の大学生活の方向が決まってしまうといえるからだ。
省7
50: 49 2005/06/05(日)19:08 ID:NtEzwaB4(2/3) AAS
ところで、一方の魚谷はどうしたのか。彼は弁護士を志していた。
特に刑事事件に関する弁護士である。
だから、刑法関係のゼミを選択するのは当然のことだと言っていい。
志望理由書も、まるで女子学生がアイスクリームを食べるように簡単に書いてしまった。
魚谷は軽い気持ちで松田に話しかけた。
二人のやり取りを再現すると次のようになる。
「なんだよ。お前、志望理由書が白紙じゃないか。」
省10
51: 49 2005/06/05(日)19:26 ID:NtEzwaB4(3/3) AAS
さて、ゼミの受講認定の発表の日が来た。
「あみだで決めた、そう書けば落とされるだろう。」
松田はそう考えていたが、男の人生なんて思ったことの十分の一も上手くいかない。
なんと、志望人数が定員を超えなかったため、そのゼミに決まってしまったのだ
その結果を聞いて魚谷は笑い転げた。そして冷やかし半分の口調でこう言った。
「いやぁ、良かったな。俺も志望理由書を書いた甲斐が有ったというものだよ。」
この時点で魚谷はまだ自分のゼミの結果を確認していない。
省16
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